ムエタイ
インタビュー

【BOM】伊藤紗弥が計量パス「私はいつも通り綺麗なムエタイで魅了したいなと思います」

2023/07/08 23:07
 2023年7月9日(日)東京・渋谷のSpotify O-EASTにて開催される『Shimizu presents BOM 41』と『Shimizu presents BOM 42』の昼夜二興行の前日計量が8日(土)14:00~神奈川・横浜にあるエイワスポーツジムにて行われた。  昼の部の『BOM 41』のメインイベントBOMアトム級(46.26kg)契約2分5Rで対戦する、サネガン・カムナンチェット・ムアンチョン(タイ)は45.7kg、伊藤紗弥(尚武会)は43.2kgでそれぞれ計量をパス。  伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王座に就いた。2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイと女子世界王座の三冠を制覇。2021年4月にBOM女子ピン級(-45.53kg)初代王座、11月にBOM女子ライトフライ級(-48.98kg)王者になると、2022年5月にはナムワンを破りIPCC世界女子アトム級王者となって世界四冠王に。  2022年10月にはさらに上の階級である-50kgで『MUAYTHAI SUPER CHAMP』のトーナメントに参戦も決勝で涙を飲んだ。2023年3月にはタイ・パタヤで勝利し、IMSAという団体のベルトを新たに獲得したが、5月のWBCムエタイ世界ライトフライ級ダイアモンドベルト王座決定戦では、KANAと対戦経験があるキム・タウンセンドに敗れた。  日本での試合は2月にトゥオンダウノーイに判定負けして以来となる伊藤のインタビューが主催者を通じて届いた。 ――今回は2月のドゥオンダウノーイ・ルークサイコンディン戦以来の試合となりました。今練習でどういったところを強化されてますか? 「首相撲です。最近は結構大きな選手とやる機会が増え、課題も見えてきたのでそこを強化するようにしてます」 ――前戦は今年5月、オーストラリア・ブリスベンでWBCムエタイ世界ライトフライ王座の“ダイアモンドベルト”を懸けてキム・タウンセンド(オーストラリア)と対戦した一戦ですよね。 「そうです。世界にはやっぱり強い選手はいっぱいいるんだなと痛感しましたね。スコア的にはフルランド取られて負けましたが、階級が上のオーストラリアの選手はかなり首相撲も強く、首相撲の展開で手応えがあったので自信にもなりました。アウェイでの試合でしたが、オーストラリアの方々は私のことを知ってくれてた方も多く、サポートしてくれたりする人もすごく多くていい経験になったと思います。海外で試合することによって、いろんな国の方からオファーをいただけたりと広がるので、そういうところも良かったかなと思います」 ――今回の相手に関してはどういった印象がありますか? 「エイワスポーツジムのトレーナー兼選手のパコーンさんからは『凄く強い』と言われました。タイでは45~46kgくらいの階級では相手がいないと言われていて、紗弥とやったら面白いということで決まった試合なんです。前蹴りとテンカオが巧い選手なので、今までやってきたような相手とはまた違うムエタイの試合ができるかなと思います。前蹴りで距離を取られ、接近戦だとヒザが来るので、そこをどうにか対策できればいけるかなと思います」 ――勝ち方としてはどういったものをイメージしていますか? 「最終的には首相撲勝負になるかなと思います。蹴り合いの攻防があり、最後の首相撲の攻防のポイントの取り合いで勝負が決まるかなと。あとは、蹴り足のキャッチからの攻撃だったりで上回っていきたいと思います。第2部のメインでは吉成名高選手がラジャダムナンスタジアムのタイトルマッチですけど、私はいつも通り綺麗なムエタイで魅了したいなと思います」 ――勝って次はどういったことを目標にしていますか? 「ラジャダムナンスタジアムでワールドトーナメントが私の階級であるかもしれないので、そこを目指します。あと、イギリスとかからもオファーが来ているので、そういうところでも戦っていきたいと思います。私的にはタイで試合したいという気持ちが多いので、今後も海外がメインになると思います」 ――日本だと応援してくれる方も多く観戦に来てくれますが、タイでの試合にこだわる理由はどういったところにあるんですか? 「タイには強い選手がやはり多いですし、日本で自分の階級でやろうとするとタイ選手しかいないですけど、タイに乗り込んでいけばトーナメントとかも組んでもらえて欧米の選手とかとも対戦できて世界中から注目されるのでやりがいを感じています」 ――最後に会場に来てくれるファンにメッセージをお願いします。 「面白いムエタイの試合が並んでいる中、私は第一部のメインでやらせていただきます。ムエタイの面白さ、技の綺麗さだけでなく、接戦になればどっちが勝っているんだろうと楽しみながら見ていただけたら嬉しいかなと思います」
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