MAROOMS presents「KNOCK OUT-EX 2023 vol.1」2023年7月8日(土)東京・新宿FACE
▼第6試合 KNOCK OUT-BLACKライト級 3分3R延長1R〇般若HASHIMOTO(クロスポイント吉祥寺)KO 1R 2分56秒 ※3ノックダウン×山浦迅也(北斗会館)
般若は、かつてGLADIATOR武士道キックフェザー級王座の獲得歴を持ち、『RIZIN』にはキックルールで参戦、『巌流島』やラウェイルールにも挑戦したこともある異能派ファイター。2018年11月の『Krush.95』では伊藤健人から得意の左ストレートでダウンを奪い、判定勝利を飾っている。2021年9月のKNOCK OUTではApollo中山と大会ベストバウト級の激闘を演じた。今回は初めてのメイン登場。戦績は8勝(4KO)8敗5分。
対する山浦は、2018年6月のK-1アマチュア全日本大会で優勝を飾り、同年8月の『Krush.91』でプロデビュー。続く11月の『K-1 WORLD GP』さいたま大会では高下由暉からKOで初勝利を飾っている。その後、弟・山浦力也とともにキャリアを積み、新人育成大会『Krush-EX』ではメインに2度抜擢され、いずれも快勝している。今回は約1年ぶりの再起戦、「KNOCK OUT」のリングから新たな飛躍を目指す。戦績は4勝(2KO)8敗。
1R、両者サウスポー。般若は蹴りからワンツーを出しながら前へ、山浦は左の蹴りと右フックで迎え撃つ。ローの蹴り合いから、般若が左フックを命中させてダウンを奪う。さらに左フックで襲い掛かる般若。山浦はステップで下がり、顔面前蹴り。思い切り左右フックを振って前へ出る般若。
山浦は後ろ蹴りで対抗するが、般若は右ボディ。山浦の右フックには左フックをかぶせる般若。山浦の右フックをもらっても構わず前へ出て山浦をコーナーへ詰め、左フックでダウンを追加する般若。最後もラッシュをかけて右フックで山浦が棒立ちになったところでレフェリーがストップした。
般若はマイクを持つと「1回1回真剣に戦って1戦1戦が…(マウスピースを外してくれと言われるが)マウスピースしてないです。活舌悪くてすいません(笑)。最後に盛り上げて勝つことが出来てよかったです。KNOCK OUTとKrush対抗戦が始まったので俺が火付け役になったかと思っています。またよろしくお願いします」と語った。
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▼第5試合 KNOCK OUT-BLACK -56.25kg契約 3分3R〇福田拓海(クロスポイント大泉)判定3-0 ※30-27×2、30-26×渚(K-1ジム五反田チームキングス)
福田は2021年に『K-1アマチュア』Bクラス、昨年『KNOCK OUTアマチュア』で優勝を飾り、プロでも2戦2勝(1KO)をマーク。乙津陸に続き将来を嘱望されるクロスポイント大泉のホープである。
対する渚は『格闘代理戦争』と2020年8月『K-1アマチュア』Aクラス優勝を経て、2021年2月にプロデビュー。これまで7戦を『Krush-EX』を主戦場に行い、2勝(1KO)4敗1分とやや苦しい戦績ながらKO負けは喫しておらず、このあたりで勝利を飾って浮上のキッカケを掴みたいところだ。
1R、ジャブと右ローから両者始まり、福田は右ローと右カーフをどんどん蹴っていき、右ストレートで前へ出る。渚はジャブと左前蹴り。福田の右カーフが何度も決まり、福田はボディもストレートで打つ。渚の左フックには右ストレートを合わせ、さらにワンツー連打と右ローで畳み込む。遠い距離から右ストレートを当てに行く福田。渚は左ボディからの右ローで対抗し、左右フックを打つが距離が遠く空振り。福田はジャブを連打、そして右ストレート、右ローと距離をとって攻撃を当てていった。
2R、前に出てくる渚に福田は飛びヒザ蹴りを見せる。福田の右カーフに渚は右ストレート。渚も右カーフを蹴り返し、ジャブを突きながら前へ出てい行くが福田のジャブにアゴが上がる。福田は右ロー。渚は飛び込んでの左フックから左右の連打、福田は距離をとって前蹴りとワンツー、右カーフ。渚の左ボディには右フック、左右ストレートで福田がラッシュを仕掛けて印象づけると、場内の応援団は大盛り上がり。
3R、前に出る渚が打ち合いに行き、福田はジャブで対抗。右ローの蹴り合い。渚は距離を詰めての打ち合いに持って行こうとするが、福田は右カーフ。離れると右ストレート。福田がジャブ、ワンツーからワンキャッチのヒザ蹴りも繰り出す。さらに左右フックの短い距離でもワンキャッチからのヒザ。笑顔を浮かべる福田に渚は左右フックで前へ出るが、福田も左右フック、そして右ストレートをヒット。近付くとワンキャッチからのヒザだ。ジャブ、右ストレート、左右フック、ワンキャッチからの膝と圧倒する福田。ラスト10秒でラッシュをかけると、右フックからの左フックでダウンを奪う。
判定は3-0で福田の勝利。KNOCK OUTに勝利をもたらし、「今回K-1との対抗戦に選んでいただいて感謝しています。そして復帰戦を組んで下さってありがとうございます。僕、適正階級がまだ分かってなくて、フェザーかスーパーバンタムでやっていこうと思っています。これから強くなっていきます」と躍進を誓った。
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▼炎出丸・引退記念エキシビションマッチ 3分1R―炎出丸(クロスポイント吉祥寺)勝敗なし―小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級王者)
炎出丸は2005年4月にプロデビュー。首相撲からのヒザ蹴りを得意とし、2013年3月にはJ-NETWORKスーパーバンタム級王座に就いた。2021年5月に加藤和也から勝利も、その後は3連敗。2022年9月の森岡悠樹戦が最後の試合となった。生涯戦績は33勝(5KO)31敗8分。40歳。
引退記念エキシビションの相手は、同門の小笠原が務めることになった。
1R。左ミドルを蹴る小笠原に左フックを打っていく炎出丸。小笠原は容赦なく左右ボディ、左ミドルを蹴る。炎出丸は右のボディ、小笠原の左右ボディに左フックを合わせに行く。
2R、前に出て左右フック、左ストレートで容赦なく攻めていく小笠原に炎出丸は左右フックと右ミドルで応戦。ラスト30秒、炎出丸コールに背中を押されて前に出る炎出丸。小笠原も攻めて来いとばかりにロープを競って受けに回る。炎出丸は左右ボディ、フックを打ってエキシビションを終えた。
小笠原はマイクを持つと「クロスポイントの生え抜きでは僕の先輩ラストがヒデさんだったので、ヒデさんが引退すると僕がクロスポイント歴トップになるのでヒデさんがいなくなるのは一つの時代が終わると思っています。最後に手を合わせられたのが幸せだと思います。第二の人生を全うして欲しいと思います。11歳からお世話になっていて、僕が高校1年でタイへ遠征に行った時もヒデさんについていったという一番思い出のある先輩です。お疲れさまでした」とメッセージ。
続いて引退セレモニーでゆかりのある人たちからの花束・金一封が贈呈され、炎出丸の挨拶。
「ちょっと涙腺が崩壊してしまいました。関係者の皆様ありがとうございます。僕が18年間プロ生活を続けてこれたのもファンの皆様、クロスポイントの仲間たち、丈夫に育ててくれた両親、スポンサーの皆さん。なにより選手育成に力を注いでくれた山口代表、皆さんの力がなければ続けてこれなかったので本当に感謝します。僕はKNOCK OUTでは王者になれなかったんですが、それでもプロ生活の中でかけがえの無いものを手に入れたと思います。この宝物を武器に第二の人生に挑戦していきたいと思うので、また明日から精一杯生きていきたいと思います。今日はありがとうございました」
最後に引退の10カウントゴングを聞き、炎出丸は現役に別れを告げた。
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▼第4試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級 3分3R〇羽黒慈夢(クロスポイント大泉)KO 2R 2分33秒 ※左ストレート×工藤卓也(SHINE沖縄)
羽黒は1勝(1KO)、工藤は4勝3敗の戦績。
1R、サウスポーの羽黒は左ミドルハイを多用し、工藤の右腕を蹴っていく。羽黒は左インローや前蹴りも蹴り、工藤は右ミドルで反撃。しかし、羽黒が左ミドルハイをどんどん蹴っていき、右フックからの左ストレート。前蹴りからのワンツーと優勢。羽黒の左ストレートで下がる工藤へ、羽黒は左ミドルハイを連発。工藤は左フックを打つが、羽黒の優勢ぶりが目立った。
2R、工藤は右ミドルから右ストレートをつなぎ、羽黒は左ストレートを返す。左ストレートで前へ出ていく羽黒は左ヒザもボディへ。左ミドルハイで工藤の右腕を蹴る羽黒に工藤は右ストレートを繰り出すが、左三日月を突き刺され続く左ストレートでダウン。そのまま羽黒のKO勝ちとなった。
これで2勝2KOとなった羽黒は「まだまだ未熟な僕ですが、もっと未熟な僕を育ててくれたのが外会長です。クロスポイント大泉の選手これからもっと活躍していくので注目してください」とアピールした。
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▼第3試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級 3分3R〇木村亮彦(クロスポイント大泉)KO 3R 2分36秒 右フック×小林丈晃(練誠塾)
木村は2023年KNOCK OUTアマチュア -70kgトーナメント優勝、2022年KNOCK OUTアマチュア -72.5kgトーナメント優勝、K-1カレッジ 2019・2020 -65kgトーナメント第3位のアマチュア戦績。小林はREBELS BLOW-CUP -65kg級初代王者で戦績は1勝3敗1分。
1R、木村は右ローから左右フックで前へ出る。大振りながらも威力がありそうな左右フック。小林は前蹴りで突き放すが、木村の左フックにグラつく。打ち合いに行った小林だが、木村が右フックでダウンを奪う。右オーバーハンドを繰り出す小林に木村は右ロー。
2R、前に出る木村に小林はステップを使って距離をとり、カウンターの飛びヒザ。木村は右ロー、左右フックで小林が鼻血を出す。小林の右オーバーハンドにコンパクトな左右フックで対抗する木村が左フックをヒット。打ち合いに行った木村がロープを背負った小林に右フックを打ち込んでダウンを奪う。立ち上がった小林は捨て身の打ち合いに行き、木村もそれに答える。しかし、右をヒットさせるのは木村だ。
3R、小林は右オーバーハンドを何度も狙う。木村は前へ出て左右フックを打つが大振りのため空振りが続く。両者フックを打つ中、小林の右オーバーハンドのタイミングが合ってきたが、木村が肥大フックで後退させる。小林の右をもらいながらも前に出る木村が、右オーバーハンドを打ってきた小林に右を合わせてダウンを奪うと、最後も右で倒してのKO勝ちを飾った。
木村は「このデビュー戦をするためにいろいろな人に感謝することがいっぱいありました。ありがとうございました」とマイクで話した。
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▼第2試合 KNOCK OUT-BLACKライト級 3分3R×柳澤翔太(クロスポイント吉祥寺)判定0-3 ※28-30、28-29、29-30〇池田航太(拳粋会宮越道場)
柳澤は1戦1敗、池田は1勝1分の戦績。
1R、両者左ミドルを蹴り合い、柳澤は蹴った後は前蹴りで突き放す。柳澤の左ミドルに池田はワンツー。池田の右フックからの左フックで柳澤は大きく仰け反るがすぐに前へ出てジャブ、右ロー。池田は左フックを狙い撃ちにし、左ボディからの左フックも。
2R、池田の左右フックにも怯まず前へ出る柳澤はジャブと右ローも池田の左右フックを浴びる。柳澤は右ボディストレート。池田の左フックに返した柳澤の右フックがヒット。これで後退した池田に柳澤が攻め込んだが池田はすぐに体勢を立て直して左ボディからの左フックを決める。
3R、池田は思い切り右ストレート、左フックを打ち、柳澤もジャブから右ローで前へ出る。柳澤の右ストレートがヒットするも、すぐに池田が左右フックと左ボディでお返し。リング中央での打ち合いも池田が右フックをヒットさせる。さらに右フックを強打すると柳澤は左目上から流血。池田が左右フック、柳澤も前へ出続けるが池田のパンチを浴びて終了。
判定3-0で池田の勝利となった。
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▼第1試合 KNOCK OUT-BLACK女子-52.0kg契約 2分3R×松藤麻衣(クロスポイント吉祥寺)判定0-3 ※30-28×3〇MIKU CRONY)
松藤は1戦1敗、MIKUは1勝1敗。
1R、松藤が右ローと右ストレートで前へ出るが、MIKUもワンツーを打ち返して右ローを蹴る。その右ローに松藤は右ストレートを合わせに行く。前蹴りで前へ出るMIKU。松藤は足を止めて打ち合うが、MIKU(Kの右をもらって後退。下がりながら右ローを蹴る松藤にMIKUは右フックを浴びせる。
2Rも勢いで前に出るMIKUが連dな、松藤は首ヒザ、と右ローで迎え撃つが、MIKUの右ストレートと前蹴りを被弾。右ローを蹴り続ける松藤が右ストレートを当てれば、すぐにMIKUが右ストレートで逆襲。
3R、前蹴りで突き放してのワンツーで攻めるMIKUだが、松藤が右フック、右ミドルでこのラウンドは前へ出る。口を大きく開けて疲労が見えるMIKUだが前蹴りを多用して松藤を突き放す。松藤はラスト10秒で右を連打して前へ出ようとしたが、MIKUも前蹴りから右を打って譲らず。 判定3-0でMIKUが勝利した。