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【K-1】菅原美優が試合前に病みモード「人があまりいないところに行って癒されたい…」と言うもスパーを週5日の猛特訓

2023/07/07 19:07
【K-1】菅原美優が試合前に病みモード「人があまりいないところに行って癒されたい…」と言うもスパーを週5日の猛特訓

試合が近づき少々病み気味の菅原だったが、綺麗なフォームの蹴りをミットに叩き込んだ

 2023年7月17日(月・祝)東京・両国国技館『AZABU PRESENTS K-1 WORLD GP 2023』にて、スーパーファイトのK-1女子アトム級3分3R延長1Rでディミトラ・アガサゲリドゥ(ギリシャ/Fight Club Galatsi)と対戦するK-1 WORLD GP女子アトム級王者・菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が7日(金)都内所属ジムにて公開練習を行った。


 ワンツーから前蹴り、左右ミドル、ヒザ蹴りとコンビネーションをミット打ちで見せた菅原は「コンディションはまあまあです」と、やや疲れ気味の様子。

 前回3月のタイトルを奪取した試合について「練習したことが1割も出なくて本当に落ち込みました。ベルトはもちろん欲しかったけれど、それよりも自分の納得のいく試合じゃないけれど、練習したものを出したりとか、そっちを求めているのがあったので悔しいです」と練習の成果を出せなかったことを悔やむ。


 それからは「頑張るだけじゃダメなんだなと思って。より質を求める、ガムシャラに練習をたくさんこなすだけではダメだなって気付いて質を上げたり、頭を使うようになったりとか、意味合いを考えるようになったりとか。自分は今まで感覚でやってきたので、感覚でやっていた分、よく言えば意外と何でもすぐ出来るけれど理解してやっているわけではないので、ブレた時になぜブレたのかが分からない、ブレてもすぐに修正出来ない。だからそれからは感覚で出来ても理解するまでやったりとか、力がどこから来てるとか、そういうのをより考えるようになりました」と、考えて練習することを意識してきたという。


 とはいえ、ハードな練習で体重がどんどん落ちていき、試合10日前にしてリミットよりも600グラム重いだけになっていると言うが「ナチュラルにこしたことはないかな。減量しなくても練習だけで落ちそうです」と笑う。

 SNSに頻繁にあげていたボクシングのスパーリングは「パンチはまだまだノビシロがあると思うので、引き続き上げていくためにやっているのと、女子選手とのスパーをしたいので。男の子とスパーしても実戦とかけ離れるので、ズレが出てくるので蹴りがなくても試合形式で女子と出来るのは意味がある練習だと思っています。前回の試合が終わってから1週間後に、その週からスパーをやっていました」という。


 それも驚くことに「自分頭悪いんですけれど、バカみたいに週5でやっています(笑)。午前中にスパー、午後にスパー。やりすぎっていうくらい。おすすめはしないです。それで体重が落ちたのもあります。質を上げようと思って後半は減らしましたが、多い時は週5、週4でやってました。でも自分はスパーをした方が感覚が掴めるので、そこをいいように考えて。パンチはたくさんはもらわないので。女子の力量だし、頭が悪くならないと思うので。大丈夫かなと勝手な判断により、していました(笑)。いいとは言い切れないけれど、感覚がつかめるのでスパーをやり込みました」と、多い時は週5日もスパーリングをしていたと明かす。

 そこまでボクシングのスパーをやり込むと、蹴りとのバランスが崩れるのではと聞かれると、「蹴りのスパーもやってくれる方がいて、合わせてやっていました。週4でスパーの時は、パンチ2R、蹴り2Rくらいで。でも今回初めてパンチのスパーをやりすぎてズレが出て。つまづいたところもあったけれど、それがあってよかったと思うところもあって。ひとつつまづいたことで勉強になりました」と、そういう時期もあったが修正が出来たと答えた。


 今回対戦するアガサゲリドゥについては「凄く苦手なタイプです。パワフルでガンガン前へ出て来る相手で、嫌いなタイプです」だと言うが、初めての欧米の対戦相手で「嬉しく思うし、ワクワクします。そこは。試合してみたかったので嬉しいなと思います」とワクワクもあるとした。

 王者としての第一戦となるが「もちろん前よりも責任感は増しているので、しっかり結果で試合で魅せたいと思います」と王者らしい試合をすることを誓う。


 今大会にはK-1王者が6人そろい踏みとなる。その中でどんなインパクトを残したいかと聞かれると「ベストは圧倒的に勝って試合をコントロールして、最終的に倒すのが理想的な形。でもそこにこだわると上手くいかないと思うので、自分がやってきたことをしっかり出す。そのうえで見てくれた人が良かったと言ってくれた時に、自分のやりたかったことが一つでも入っていたらいいな、目標達成かなと。そういう気持ちでやります」とした。

 今後の目標を聞かれると「今は以前のような大きい、K-1のベルトが欲しいとか明確な目標がないので、強くなりたい。ここで勝って海外の選手と戦っていろいろ経験を積みたいと思っています」とする。


 今日は七夕ということで、短冊に願い事を書くとしたら何かと聞かれると「みんなの願いが叶いますように。それしか書かないです。みんなだから自分の願い事も叶うので(笑)。
願い事を言うと叶わないそうなので言わないですけれど」と、願い事は秘密。

 また、試合が終わったら何をしたいかとの質問には「毎週海に行きます! 海に潜ります。犬と一緒に海で遊びたいですね。人から離れたい(笑)。自然を感じて癒されたいです。リフレッシュしたい。自然のパワーがいいので、みんなでバーベキューして水遊びするのが菅原家の夏の恒例です。そのために頑張ります」と話す。


 都会で何か嫌なことがあったのか、と聞かれると「人間でいることに疲れました。犬を飼ってるけれど、健気でいいなって。文句は言わないし、癒されるなと思って。人間ってうるさいなと思うので人があまりいないところに行って癒される作戦です」と、まるで病んでいるかのような答えだったが、明るく答えていた。

 そして「この前の試合から変わったなと言ってもらえるように、成長した姿を見せられるように。試合後は私が落ち込んでいたので周りの人が嬉しそうにしてくれないので、私の喜ぶ姿を見たい人が多いので、勝ったぞって胸張って言えるようにしたいです」と、試合後に喜べる試合をしたいと語った。

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