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【RIZIN】「朝倉未来チャレンジ」一期生で「BreakingDown」2勝1敗のヒロヤが「西谷大成の敵討ち」直訴で『超RIZIN.2』出場決定

2023/07/03 21:07
 2023年6月24日『RIZIN.43』の第10試合フェザー級(66.0kg)戦にて、鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)に56秒、TKO負けした西谷大成(トライフォース赤坂)の敗北に、セコンドのヒロヤが、「『朝倉未来チャレンジ、弱いじゃん。1分でやられてやっぱBreakingDownじゃん』って言われてるのが悔しい。敵を討ちたい」と、練習仲間としてチームの汚名返上の機会がほしいと、朝倉未来のYouTubeで訴えた。その思いを聞いた朝倉は、榊原信行CEOにヒロヤの『超RIZIN.2』出場を直談判。榊原CEOが了承し、ヒロヤの『超RIZIN.2』参戦が決定した。  西谷とヒロヤの『朝倉未来1年チャレンジ』一期生コンビと『RIZIN.43』の反省会を行った朝倉未来。 「俺と同じ歳だったからさ、26で(RIZIN初参戦)」と、西谷のRIZIN出場を自身と重ね合わせて期待を寄せていたという朝倉に、西谷は「もう気づいたら上見てて照明が見えた。またいちからじゃないですけど、本当に頑張っていくしかない」と敗戦を語った。  朝倉は西谷に「でもまあ腐ってないっていうことでね。とりあえず心折れてなくてよかった。一旦やり直しですね。DEEPで上位層と戦ったことまだないか。フェザー級のチャンピオンって、牛久(絢太郎=正規王者。神田コウヤ=暫定王者)? また食い込んでいけると思う」と元気づけた。  そんななか、西谷のセコンドについたヒロヤが、朝倉に長文のLINEを送信。その意図をあらためて直に説明した。  ヒロヤは、「もっと西谷君って正直、RIZINとか見ていると、フェザー級の中堅選手や下級選手より全然強いと思うんですよ。組みでも打撃でもトータルで見ると、全然西谷君の方が強いのにああいう負け方を1回でもしてしまったからと言って……。ずっと一緒に頑張ってきたから、敵を取りたいなって。そこ(RIZIN)で自分が戦って、“これぐらいできるんだぞ”って証明すれば、西谷君もできるんだろうなって思ってもらえるんじゃないかなって思って、LINEさせてもらいました」と、RIZINで盟友の敵討ちをしたいと切り出した。  朝倉は、ヒロヤの思いを聞き、「でも格闘家って試合が一番大事で、練習がどんだけ強くても、試合で勝てなければ意味ない。そういう厳しい世界。練習ならもっと強いっていう人なんて多分、ゴマンといる中で、試合で勝ってるやつがやっぱり評価されるし強いんだけど、まあそのヒロヤ君の言ってる意味も分かるし、言ってることがちょっと違うってのも思う」と、結果を出せなかった以上、周囲の低評価は仕方ないとし、「今は評価が落ちてる。“BreakingDownのヤツらなんて、所詮、この程度だな”ってなった状態で、じゃあ、またすぐにRIZINに出れるかって言ったら、まあ普通に出れない」と返した。  しかし、RIZINから7月30日の『超RIZIN.2』の「プロモーションをお願いされていた」朝倉は、「普通に出れない──と思ってたんだけど……」と続けた。 「BreakingDownの方が視聴回数が多いから、BreakingDownの選手と(RIZINが)対抗戦をしたら、そっちから流れてきてきて『超RIZIN』を見てもらって、本当の格闘技の素晴らしさを知ってもらうきっかけになる。でも、BreakingDown(の選手)でMMA5分3R、RIZINの選手と戦えるのってヒロヤ君しかいないから、急だけど、俺たちと一緒の試合で行くしかない。榊原(信行・RIZIN)社長に直談判しに行こう」と、RIZIN事務所でヒロヤの出場を直談判することを提案した。  朝倉とヒロヤの訪問を受けた榊原CEOは、「RIZINとしては裾野を広げて話題性をどう作っていくかっていう点では、いろんな賛否は絶対起きると思うけど、未来からの提案でもあるし、前向きに考える気はある」と答え、最後には「RIZINに出ることが目標だったら止めたほうがいい。RIZINに出て、何をそこで成し遂げて行くか。覚悟を持って挑めるんであれば、未来もそれで背中を押したいということならば、それで出場枠を確定でいい」と、ヒロヤの『超RIZIN.2』出場を承認する考えを示した。  ヒロヤは「“ここで負けたら終わり”それでいいと思ってます。ここで負けるような選手だったら、別に格闘技やる意味ないんで、『朝倉未来チャレンジ』最後の、僕はチャンスだと思う」と意気込みを語っている。  ヒロヤは西谷同様に「朝倉未来1年チャレンジ」の一期生。バンタム級からフライ級に転向し、プロMMA戦績は8勝10敗1分。BreakingDownではMMAルールで2勝、キックルールで1敗。DEEPフライ級近辺では、2022年2月に伊澤星花の弟の風我に判定負けも、その後ルーキー相手に2連勝。2023年5月の前戦では58kg契約で安谷屋智弘に判定負けしている。  7月30日の『超RIZIN.2』での対戦相手について榊原CEOは「西谷君の結果も踏まえて、2連敗とか、そうなった時はさらにざまあみろってなる。返り討ちに遭う可能性が高いというか。それなりの相手、未来が言ったみたいに甘い相手で西谷君の敵が討てるような相手をヒロヤ君に用意する気がない。そういうことをしたら、逆にさらにみんなに非難されるんで、きっちり相手を用意することになる。結局、リングに上がって試合が始まったら、全部自分(ヒロヤ)が責任取る。自分でケツ拭く話だと思うので、こっちも本気の相手を用意します」と語った。
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