MMA
インタビュー

【RIZIN】西谷大成の跳びヒザを撃ち落として秒殺TKO勝ちした鈴木博昭「『悔しければまたやろうぜ』って声をかけたら『やらねえよ』って言われて(笑)」

2023/06/25 19:06
 2023年6月24日『RIZIN.43』の第10試合フェザー級(66.0kg)5分3Rにて、西谷大成(トライフォース赤坂)を56秒、TKOに下した鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)が、試合後の個別インタビューに応じた。  鈴木は、元シュートボクシング王者で、近年のMMAでは2022年3月に昇侍に1R TKO勝ち後、7月に平本蓮にスプリット判定負け。11月に青井人に判定で敗れて以来の試合となる。ボンサイ柔術勢との練習も重ね、1年3カ月ぶりの白星を掴むべく、北海道大会に参戦した。  対する西谷は「朝倉未来1年チャレンジ」1期生にして「BreakingDown」出場経験も持つ。MMAでは5戦の鈴木に比べ、西谷はプロ公式で11戦、アマチュアMMAも戦ってきた。  試合は、レスリング出身の西谷のダブルレッグテイクダウン(両足タックル)から動いた。下になった鈴木だが、右で脇を差して立ち上がることに成功。  西谷を突き放し、右ロー。頭を下げて右前手のフックを狙う。ロープに詰めた西谷は右跳びヒザで飛び込み。そこに鈴木は右に頭を傾けて、左オーバーハンドをヒット。  跳びヒザを迎撃されてダウンした西谷に、鈴木はすぐさまマウントから左右を連打し、西谷の意識を飛ばして、試合を決めた。  試合後、敗者の西谷は「相手の頭が下がるところがあったので跳びヒザが当たると思ったので(打ったが)、自分が当てたと思ったら当てられてた。一本やKOが多いなか、まだ色気づけるほどの実力がないにも関わらず、色気づいたというのが、自分の敗因だと思っています」と悔し涙を流した。  一方で、勝者の鈴木はダウンを奪った左フックについて、「全く狙ってもないし、想定もしてなかった。ただ目の前の人間が動くものに対して反応した」と振り返り、今後について「『怪物君と次見たい相手、だーれだ?』みたいなやつを公募したい。“面白れえヤツ”とやりたいです」と語っている。鈴木との試合後の一問一答全文は以下の通りだ。 [nextpage] 『怪物君と次見たい相手、だーれだ?』とみんなに聞きたい ━━試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。 「めちゃめちゃ嬉しいです、めちゃめちゃ嬉しい」 ━━決め手となった左フックは、対戦相手の西谷選手の跳び膝に合わせた高さでしたが、狙っていたのですか。 「全く狙ってもないし、想定もしてなかったし、ただ目の前の人間が動くものに対して、“あっ、動いた、反応した”。じゃあ、目の前の人間を殴る。何か攻撃を出す。で、出たのがたまたま左のパンチです」 ━━では反射的に出たものが当たったと。 「そうです、はい」 ━━西谷選手の印象は、試合前にイメージしていたものと、戦った後では違うところはありましたか。 「まあでも印象通りですよ。若い力をね、襲いかかる若い力で、という感じだったかなと思います」 ━━今回見事なKO勝利でした。今後の展望・目標を教えてください。 「今、MMAを毎日向き合って練習して、本当にどうだろう。『今後の展望』って言われるとね。頂点(練習仲間のクレベル)は割愛しますけど、何だろう。やって面白い相手。試合前から盛り上がれるような相手とやれたら一番いいなと思います。なので、観てる人たちが“ヤベ、めっちゃ面白そうやん、これ”みたいな、そんなオファーを待ってます」 ━━ご自身が思う、自分と対戦したら面白いタイプや、具体的な選手名を挙げることはできますか。 「誰? 誰なんだろう? ちょっとSNSで公募したいですよね。『怪物君と次見たい相手、だーれだ?』みたいなやつ。“面白れえヤツ”とやりたいです」 ━━試合前にも舌戦があり、前日計量でもバチバチとしていました。試合後、リング上で西谷選手に何か言葉はかけたのでしょうか。 「いやまあでも正直、彼と僕っていういろんな絶妙な立場とかあるじゃないですか。だから盛り上がったんだから、『ありがとう』と素直に伝えたし、そんなに難しいこともなく『悔しければまたやろうぜ』っていう。『やらねえよ』って言われましたけど。『やらんのかーい!』と叫んじゃいましたけど。うん。そんな感じ。試合前のバチバチと言っても別に僕はバチバチしていたつもりはないんですけど。何ならね、顔見て笑顔で応えたはずだぞ? っていう。ニッてしてたらすごい睨んできたんで(笑)。まあ、いつもああなんですけど僕は。“やり合おうぜ”ってだけです」 ━━今回早期決着で、ダメージも無いように見えますが、早く試合をしたいとかビジョンは? 「そうですね、まあオファーがありゃやるし、僕もこう見えて一応ジムの代表なので、ちょっとウチの今後の選手たちのサポートに回るのですけど、面白れえ相手のオファーがあったら、やりたいと思います」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント