MMA
インタビュー

【RIZIN】クレベル・コイケ「今まで殴り合いを見せたことはないが、それはその必要がなかったから。そんなに力を自慢するなら重量挙げでもやったら?」

2023/06/22 19:06
 2023年6月24日(土)北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開催される『RIZIN.43』に出場する全選手インタビューが、22日(木)札幌にて行われた。  メインイベントにて、5連勝中の鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)の挑戦を受けての初防衛戦に臨むRIZINフェザー級王者クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)がインタビューに答えた。 彼は失うものがないから難しい試合になるだろう ――現在の心境は? 「半年ぶりにRIZINに戻って来て試合が出来ることがとても嬉しいです。準備は万端です」 ――タイに練習に行って強化した部分は? 「一番はストライカーとしての自信。向こうでは練習に100%集中することが出来ます。日本にいるといろいろなことを考えないといけないのですが、タイでは100%集中して練習することが出来ました」 ――鈴木選手の印象は? 「殴り合いで強い選手というのも喧嘩のようなスタイルなのも知っています。特にそれ以上言うことはありません」 ――テーマはある? 「テーマにしているのはひとつ乗り越える事。年末のピットブル戦で負けてしまったので、自分がもう一度王者だということを証明する気持ちと、乗り越えることがテーマです。出来るだけ長い間王者でいたいと思っています」 ――どんな試合展開を予想する? 「もちろん難しい試合になると思いますが、自分はレベルが違うのを見せつけたい。自分が王者であることを示したいと思う」 ――難しい試合とはどういう意味で? 「彼は失うものがない。自分は王者なので(負けたら)自分の方が失うものが多いです。彼が続けて勝っていることはもちろん認めているし、トップ5くらいの実力だろうと思っています。でもランキングで言えば自分の方が全然上。トップ5でチャンピオンベルトを狙ってくるのは失うものがないので、難しい試合になると言いました」 ――タイでは打撃でKO出来る自信も付けた? 「もちろんそう思っています。自分が海外に練習に出る時は必ず上達するために、進化するために行っています。レスリングでも柔術でも打撃でも。今まで自分の試合では殴り合いを見せたことはありませんが、それはその必要がなかったから。もしかしたら今回はそのような機会が出てくるかもしれない。その時は、自分は必ずKOできると思っています」 ――ピットブル戦で学んだことは? 「自分を信じることと自分の夢を信じる事。勝った時よりも負けた時の方が学ぶことが多いと思う。RIZINでの6連勝より1敗の方が学んだことが多いと思います」 ――今大会では同門の関根選手、練習仲間の鈴木博昭選手と一緒だが心強い? 「関根選手・鈴木選手と今回一緒にいることを心強く感じています。関根選手は自分のおじいちゃんのようでとても尊敬しています。彼は勇気を持っているし、年齢もそうですし、そういう面でとても尊敬しています。いつも一緒に練習していてみんなで頑張ろうと元気づけてくれますし、とても刺激を与えてもらっています。鈴木選手も自分がとても信じている一人。彼のスタイルとMMAをうまくミックス出来れば彼のカテゴリーではトップになれる選手だと思っています。そんな彼らと共に戦えることを嬉しく思っています」 [nextpage] 3分が終わったら彼には何も残っていない ――鈴木選手は3分でKOすると言っている。警戒するか? 「もちろん最初の3分で猛烈に攻撃してくると思っています。彼の試合はいつもそう。最初に激しく攻めてそれで終わる。彼が最初の3分と言っているのはそれしかないからです。3分が終わったら彼には何も残っていないでしょう。自分は相手が何をしてくるか知っています。でも、相手は私が何をするか分かってないです。彼だけでなくみんな自分を3分でKOすると言っているけれど、私が何をするかは誰も分かってないです」 ――鈴木選手はパワーがテクニックを超えると言っているがどう思う? 「彼は力が強いと言っているが、自分はサトシやマルキーニョスや関根といったとても強い人たちといつも練習しています。自分にとって彼らより強い選手はいません。彼らが一番強いと思っています。そういう強い人と練習しているので強さには慣れています。彼は力が強いと言いますが、技術は必ず力を超えます。力は疲れたら出すことが出来ません。疲れたら彼は何をするんですか? 自分は疲れても技術を持っているので1Rから3Rまで技術で倒すことが出来ます。彼は自分を殴ってKOすると言っていますが、自分は柔術で必ず彼を極められると思っています。そんなに力強さを自慢するなら重量挙げとかそういう競技をやったらどうですか(笑)」 ――そもそも鈴木選手はそこまでのパワーを持っていると思うか? 「自分はポーランドでも戦ったことがあります。ポーランド人は凄く強い。彼らは強さを持っているうえに強さを買うんです。筋肉増強剤などで強くしている。鈴木が強いと言うのは誰と比べてそんなに自分を強いと言っているのですか? もちろん彼に対する尊敬は持っています」 ――三角絞めをパワーボムで外せるか? 「試合後にまた同じことを彼に聞いてみてください。言うのは簡単ですがやるのは難しいです」 ――そのTシャツのイラストは? 「生徒のお父さんがデザインしたもので、半分が侍で半分が普通の人間というデザインで気に入ったのでTシャツにしました。自分もこのようだと思っています」 ――もしクマと戦うとしたら? 「三角絞めです。バックチョークでもどっちでもです。簡単だな(笑)」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント