2023年9月30日(土)シンガポールで開催されるONE Championship『ONE Fight Night 14』のメインイベントにて「ONEアトム級暫定世界王者決定戦」が決定。アトム級1位のスタンプ・フェアテックス(タイ)と、同級2位のハム・ソヒ(韓国)の対戦が正式発表された。
6月7日のSNSで、ONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO兼会長が、現王者のアンジェラ・リー(カナダ/米国)が引退する可能性を示唆しており、2022年10月の『ONE Fight Night 2』でのストロー級王座戦でション・ジンナンに判定負けして以来、試合から8カ月離れているアトム王者について、「アンジェラはまだ完全に決めたわけではないが、復帰の可能性は低い」と語っていた。王者の復帰戦が決まらないなか、「暫定」王座戦が組まれた形だ。
同級1位のスタンプは、現在2連勝中。2022年3月にアンジェラ・リーとのストロー級王座戦で2R リアネイキドチョークで一本負けで戴冠ならずも、その後、2022年9月の再起戦でジヒン・ラズワンに判定勝ち。2023年5月の前戦ではアリス・アンダーソンにレバーへのキックで2R KO勝ちしている。
同級2位のハム・ソヒは、9連勝。RIZINで浜崎朱加にスプリット判定勝ちでスーパアトム級王座につくと、ONEでデニス・ザンボアンガに2連勝。2023年3月の『ONE Fight Night 8』で平田樹に判定勝ちして以来の試合の試合となる。
同大会は、ABEMA格闘チャンネルで9月2日(土)午前9時より生中継の予定。
スタンプ・フェアテックス「4つ目のベルトにワクワク」
「ハム・ソヒとの対戦はワンマッチであろうと暫定世界王座戦であろうと、必ずあるってことは分かっていたのでオファーがあった時に驚いたり、動揺することはなかったです。以前アンジェラ・リーと対戦をして以降、試合前の不安や緊張をコントロールする能力が向上したと感じています。以前よりも緊張が少なくなりましたね。それに、試合計画の立て方や戦略の理解力も向上しました。だから、チャンピオンになる準備は整っています!
この試合で勝つことができれば、ONEでは(ムエタイ、キックボクシング、アトム級WGPに加えて)4つ目のベルトになるので、とてもワクワクしています。考えるだけでも気が狂っているように感じます。これまで誰も達成したことがないので、とても誇りに思える瞬間になるでしょう。ただ、私は何かの”元チャンピオン”になりたくはありません。なので、このタイトルを取ったら、ムエタイとキックボクシングのベルトを両方取り戻して、本当の意味で3つのスポーツの世界チャンピオンになりたいと思っています。
ハム・ソヒは、強くてとてもタフな選手ですよね。レスリングのスキルが素晴らしく、サウスポーのパンチャーでもあります。でも、私のアドバンテージは、彼女よりも優れた打撃だと信じています。今回は私のホームタウンで戦うので、勝つ自信があります。
最後に日本のファンの皆さん、ありがとうございます!いつか日本で試合をする機会があればいいなと思っています。私は日本がとても好きで、もっと日本にファンが欲しいです!」
ハム・ソヒ「ONEのベルトは格闘家として最後に残された目標」
「タイトル戦ということを除けば、いつもと変わらない思いですが試合を組んでもらえてとても嬉しいし楽しみです。スタンプは、エネルギーあふれる選手だと思います。インパクトが優れていて、かつ総合的に見てもとても良い選手だと思います。格闘技を楽しむ感覚が似ているなと感じます。私にとっては、すべての選手が危険な相手です。今回について言えば、私も打撃が得意なので、面白くて好都合な相手だと思っています。
色々な団体でベルトを巻きましたが、ONEでベルトを巻くことは私の夢です。格闘家として最後に残された目標ですからね。もちろん、自分が勝つ姿を想像しています。でも、MMAは変数が競技だから、色々な可能性を考えています。過度な野心は持ちたくないので、私にできる最善を尽くすだけです!
今でも応援してくださる日本のファンの皆さんに、本当にお辞儀をして感謝の言葉を伝えたいです。とても懐かしいです。日本で試合をする機会があれば嬉しいですね!いつも楽しく戦い、応援していただけるようお願いします!」