2023年9月9日(日・現地時間)フランス・パリ『GLORY 88 x LSFC 2』の追加対戦カードが発表された。同大会ではバダ・ハリ(モロッコ)がジェームズ・マクスウィーニー(イギリス)と復帰戦を行うことが決まっており、新たに3カードを追加。
ヘビー級で同級4位ノルディン・マヒディンヌ(アルジェリア)が、アブデラマン・クーリバリ(フランス)と対戦。
マヒディンヌはフランスでキャリアを積み、ローカルヘビー級トーナメントで2度優勝した後、2017年4月にWAKOヨーロッパヘビー級王座を獲得。その2週間後にはピーター・アーツとの対戦に臨んだが、判定で敗れている。GLORYには2016年11月から参戦を果たし、2019年6月にはアントニオ・プラチバットと対戦して判定負けしたが、2020年12月の再戦では延長戦の末に判定2-1で雪辱を晴らした。2023年3月にはライトヘビー級に階級を下げるも、フェリペ・ミケレッティに判定で敗れている。戦績は27勝(12KO)15敗でGLORYでは4勝4敗。
クーリバリはアマチュアで2008年IFMA世界ムエタイ選手権銅メダル、2013年WAKO世界選手権+91kg(K-1ルール)金メダルを獲得。プロではWPMF欧州-91kg王座、WAKO PROローキックルール世界ヘビー級王座、VVWS世界ヘビー級王座などを獲得。2011年11月にはネイサン・コーベットと対戦(判定負け)したこともある。近年は5連敗のあと2連勝、4連敗のあと2連勝という戦績となっており、かなりムラがあるタイプのようだ。GLORYは2017年10月に一度だけ参戦しており、フレディ・ケマイヨに判定2-1で勝利した。戦績は58勝(25KO)20敗1分。
フェザー級戦ではフェザー級6位デニス・ウォシク(ドイツ)と同級8位ベルジャン・ペポシ(アルバニア)が対戦。
ウォシクは2022年8月にRISEライト級王者・直樹からダウンを奪って勝利し、11月にはモハメド・エル・メスバヒにも勝利するなど7連勝していたが、2023年1月にマルコス・リオスに判定2-1で敗れた。戦績は37勝(9KO)8敗1分。
ペポシは2019年4月にプロデビューして9連勝(6KO)と波に乗っていたが、10戦目にして初黒星。その後は再び連勝街道を突っ走り、ISKA欧州-63.5kg王座、WKN世界-65kg王座を獲得するなど13連勝を飾った。GLORYには2023年2月に初参戦し、アフマド・チク・ムーサに判定で敗れ13連勝をストップされている。戦績は27勝(16KO)3敗。
ウェルター級戦ではカリム・ガージ(フランス)がニコラ・トドロビッチ(セルビア)と対戦。
ガージは空手でフランス王者に4度なり、キックボクシングに転向すると2010年のコンバットゲームにて-75kg級で金メダルに輝いた。2009年には散打のフランス王者にもなっている。プロではISKAオリエンタルルール世界王座を-75kg、-78kgの2階級制覇。合計15度もの防衛に成功した。2016年にはムスタファ・ハイダを破り初代Bellatorキックボクシングウェルター級王座も獲得している。GLORYには2013年4月から参戦し、2020年12月にはウェルター級王座に挑んだがTKO負け。GLORYにはそれ以来の出場で、試合も約3年ぶり。戦績は103勝(53KO)17敗1分。また、2010年から不定期にMMAの試合にも挑戦しており、2勝4敗の戦績を残している。
トドロビッチはテコンドーをバックボーンに持ち、SENSHIやEnfusionに出場。GLORYには今回が初出場となる。戦績は26勝(14KO)3敗。
今大会は日本ではU-NEXTが独占配信する予定。