2023年6月3日(土)神奈川・横浜武道館『K-1 WORLD GP 2023』の前日計量&記者会見が、2日(金)都内にて13:00より行われた。
第7試合のバンタム級3分3R延長1Rで対戦する、壬生狼一輝(力道場静岡/第7代Krushバンタム級王者)は52.95kg、白幡裕星(K-1ジム総本部チームペガサス/元KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者)は53.0kgで計量をパス。
両者は4月14日に行われた対戦カード発表会見にて舌戦を展開。因縁が生まれている。
この日も白幡は「明日、2年前にK-1バンタム級が本格始動した横浜の地で、K-1バンタム級の主要メンバーの一人を狩りたいと思っています」と、2年前に同会場で行われた「K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」で準優勝した壬生狼を“狩る”と挑発。
一方、壬生狼は記者会見では常にコスプレしてくるのが常だが、この日は正装。それだけこの試合に懸けているのかと思われたが「おい、今日はネタ無しじゃ。なぜかというと、今日、究極ネタをやろうとしたけれど中村さん(中村拓己K-1プロデューサー)とスタッフさんから禁止令が出て中止。以上」と、なんとNGが出てしまったのだという。
「ワシのネタのキレを見せようと思っていたけれど、今日は無理だな。じゃから明日、横の横の横にいるウーパールーバー狩りをします」と、白幡をウーパールーパー呼ばわりしてネタが出来なかった鬱憤を晴らすかのよう。
バンタム級トップ選手が集った今大会で、どんなアピールをしたいかとの質問に、白幡は「俺が勝てば自然と面白くなるのでバンタム級を荒らしたいと思います」と太々しく答え、壬生狼も「明日は血祭りじゃあ!」と威勢よく答える。
さらに白幡は「ウーパールーパーとか言われましたけれど、じゃあ横の横の横にいる チンパンジーを明日狩りたいと思います」と逆襲。壬生狼は「ウーパールーパーじゃからのう、ワシは相手にしてない」と眼中にないと言わんばかり。
K-1バンタム級の主要メンバーを狩るとの白幡の発言を聞いてどう思ったかと聞かれた壬生狼は「やれるもんならやってみろ、と思います」と答えたが、これに白幡は「そこは“なんじゃお前”じゃないんですか」と噛みついて来いと挑発。これに一瞬戸惑ったような壬生狼は「“なんじゃお前”ではないです。やってみろ、お前です。以上」と怒りを噛み殺したような表情でマイクを静かに置いた。
壬生狼を破り、K-1バンタム級侵略を目論む白幡は「これに勝てば上には数えるくらいしか選手はいない。上の選手としかやりたくないですね。そして自分がチャンピオンになって誰の挑戦でも受けてやる。そこまで行けると思っているので」と不敵な笑みを浮かべた。