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【RIZIN】木村“フィリップ”ミノルが6年9カ月ぶり参戦、キックルールでロクク・ダリと激突「キックでRIZINの主役になりに来ました」、榊原CEO「体重を守れないことがあると継続参戦は難しい」

2023/06/02 12:06
 2023年6月24日(土)北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ『RIZIN.43』の追加対戦カード発表記者会見が、2日(金)都内にて行われた。  今大会はRIZIN公式YouTubeの登録者100万人突破を記念して無料配信されることが決定。  RIZINキックボクシングルール(73.0kg契約)3分3Rで、第3代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者の木村“フィリップ”ミノル(Battle Box)がロクク・ダリ(コンゴ/TRI.H Studio)と対戦する。  木村は長くK-1の主要選手として活躍し、2018年8月にはKrushウェルター級王座に君臨。2019年にはK-1の全大会に出場し、全試合KO勝利。2020年3月には「K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」を3試合連続KOで制し、悲願のK-1王座に就いた。2021年12月の初防衛戦で和島大海に敗れて王座を失い、ボクシング転向を表明していたが、2022年12月の『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』で電撃復帰。矢地祐介を1RでKOして強烈なインパクトを残した。しかし、今年3月『KNOCK OUT』でのクンタップ戦で1Rわずか32秒でKO勝ちしたものの、計量オーバーで評価を落とした。戦績は37勝(30KO)10敗1分。  RIZINには過去一度だけ参戦経験があり、2016年9月にチャールズ・"クレイジー・ホース"・ベネットとMMAルールで対戦。1R7秒でKO負けを喫した苦い思い出がある。  ダリは幼い頃から柔道を習いアフリカJrチャンピオンに輝き、その後も柔道に打ち込みコンゴの柔道ナショナルチームに選ばれた。2010年に来日を果たすと2011年の春からMMAを始め、DEEP、GRACHAN、巌流島で活躍。2018年12月にはGRANDウェルター級王座に就いたが、2019年12月の防衛戦で桜井隆太に敗れ王座から陥落。RIZINには2020年8月大会で海人とキックボクシングルールで対戦して判定負け。2021年11月にはMMAで“ブラックパンサー”ベイノアにKO負けを喫している。前戦は2022年12月にGRACHANで林RICE陽太に判定勝ち。  木村はRIZINに出場が決まっているマニー・パッキャオとの対戦に名乗りをあげていたが、前述の計量オーバー後に榊原信行RIZIN CEOは「まずウェイト(契約体重)が守れない時点で言う資格が無いと思います。まず、プロとしてやるべきことをやれる──そこの信頼が無い選手を、そんなスペシャルな選手(パッキャオ)と(組めない)。その前にウェイトを守れよと」厳しい返答をしていた。  また、木村は「RIZINに出る時だけMMAで」とRIZINにはMMAでの参戦を予告していたが、今回は本来のキックボクシングルールとなった。  木村は今回の参戦にあたり「久々にRIZINに出られて気合い入っています。キックボクシングでRIZINの主役になりに来ました。まず今回の試合で壮絶なKOを見せて木村ミノルはヤベェなってところをしっかり見せたいと思います」とコメント。  また、今回の契約体重がライト級ではなく、73kgのキャッチウェイトになったことについて、榊原CEOは「当日、僕らがおたおたしないように、若干バッファ(余裕)を持たせた体重でしっかりプロとしての仕事をしてもらう。いずれにしてもライト級の70kg、71kgのカテゴリーだと思いますが、確実にやれるというところでダリとも話をして今回はキャッチで73kg。(この体重を)守れないことがあると、継続参戦は難しい」と警告。木村も「70kg近辺で試合をするのがベストなんで(今後)そこに持っていく。前回の失敗もあって、今回は絞り具合とかも見られていると思うので、そこもバッチリ仕上げてすごいなと思わせたいです」と語った。 [nextpage] 「あのとき」の続きをやっとできる(木村)  7年ぶりのRIZINリング復帰に向け、木村は「僕からしたら、“あのとき”の続きをやっとできる」とクレイジーホース戦以来のリベンジに燃えるが、MMAでもう一度RIZINで戦う気持ちがあるのかと問われると、「RIZINのキックボクシング、安保(瑠輝也)とブアカーオがやって盛り上がっているので、自分が来ればさらにキックのブームができるのかな。俺がやる時だなと思っています」と、いまはキックで主役になることが目的とした。  会見の最後には、かつてK-1で対戦し、同じ北海道大会に参戦する久保優太に向け、「RIZINに来るにあたって、ブアカーオとか安保瑠輝也をやっつけたいと思っていたけど、久保君とさっき会って、もう一度久保君とも試合をしたいなと密かに思っちゃったところもあるんで(笑)。いずれお願いします」と、直にリクエスト。  その言葉を受けた久保は「僕はやりたくないかなと思って(笑)。隣りで腕を見て、またパンチ力が上がってそうで、ヤバそうだなと」と苦笑している。  また、これまで対戦をアピールしていたプロボクシングの6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)戦について木村は、「もちろん、いつか実現できるならやりたいなと思っています」と語るにとどめた。 ロクク・ダリ「MMAの試合をするのかと思っていたら──」 「北海道の皆さん、こんにちは。コンゴ共和国出身、日本に10年住んでいる、ロクク・ダリです。キムラサンと試合の話を聞いて、彼のYouTube見たら、ボクサーにギロチンチョークを決めて喜んでいたので、キムラサンとMMAの試合をするのかと思っていたらキックボクシングと言われてびっくりしました。でも私はラウェイでタイトルマッチもやっているので打撃だけでも問題ないです。アンダードッグらしいですが、キンシャサ生まれの僕には丁度いいです。キムラを必ず倒します」
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