新宿歌舞伎町でマッキーとパトリッキーがフェイスオフ
2023年7月30日(日)さいたまスーパーアリーナにて『超RIZIN 2 powered by U-NEXT』が二部構成で開催されることが決定した。5月27日(土)新宿で行われた記者会見で発表された。
第1部のBellatorパートはケージで行われ、「Bellatorライト級ワールドGP1回戦」としてAJ・マッキー(米国)vs.パトリッキー・ピットブル・フレイレ(ブラジル)が日本で行われることが決定。
パトリッキーは、2019年のRIZINライト級トーナメント準優勝者。実弟パトリシオが返上したライト級のベルトを、2021年11月の「王座決定戦」でピーター・クウィリーを2R TKOに下して腰に巻き、兄弟王者となったパトリッキーだが、2022年11月のウスマン・ヌルマゴメドフ戦で判定負け。王座陥落している。
元フェザー級王者のAJは、2022年4月のフェザー級王座戦でパトリシオとの再戦で接戦も判定負け。2022年10月のスパイク・カーライル戦でライト級に転向し、判定勝ち。大晦日のRIZINとの対抗戦でホベルト・サトシ・ソウザにも判定勝ちし、2連勝中だ。
27日の会見には、来日したパトリッキーとAJが出席。東京・新宿歌舞伎町でフェイスオフを行った。
パトリッキーは「日本に戻って来れてよかったです。僕にとっては4年ぶりの試合になり、トフィック・ムサエフとの試合以来となります。なので日本で戦えることを楽しみにしています。非常に危険な相手ですが、自分が4年前にしたパフォーマンスのようにお客さんが熱狂するような面白い試合をしたい」と挨拶。
マッキーは「この機会を与えてくれた皆さん、ありがとうございます。6カ月ぶりの試合、6カ月ぶりの日本での試合になります。日本で2度目となるケージでの開催、自分がケージでやれることの全てを見せられることを楽しみにしています。タフな相手ですが素晴らしい試合を行いたいと思います」と2試合続けて日本で行うことにワクワクしている様子。
来日してからSNSをたびたび更新し、それに日本のファンが大きな反応を示したことにマッキーは「だから日本に帰って来てまた試合がしたいという気持ちになります。本当に興奮していて、早く日本に戻りたい、また試合がしたいという気持ちになっているし、日本のファンの方々は格闘技に対するリスペクトだったり、格闘技のアートの部分に対しての理解が非常に深いと思っている。その皆さんの前でまた素晴らしい戦いが見せられるのを楽しみにしています」と語った。
このライト級GPの目玉ともいえるビッグカードをなぜ日本で行うことにしたのか。質問を受けたスコット・コーカーBellator代表は「世界中のどこでもやれた試合だと思います。ロスだったりニューヨークだったり、いろいろな都市で検討しました。ただ、榊原さんと話を進めていく間にこの試合を日本に持っていくのが完璧なシナリオになるんじゃないか、併せて堀口選手のタイトルマッチも組めれば、日本で最高のイベントが出来るんじゃないかという話になりました。その頃はAJから『俺の試合はいつになるんだ』と毎日電話がかかってきて、1カ月くらい待たせたけれども形としては素晴らしい着地点が出来て7月30日、素晴らしい大会が皆さんに提供できるんじゃないかと思います」と、榊原信行RIZIN CEOと話し合う中で日本で行うのがベストという結論に至ったという。
マッキーは「この試合がライト級GPの1回戦で組まれたのは、これ以上にない素晴らしいシナリオだ。自分とピットブル兄弟とのライバル関係、確執というものもあるし、そういうものが全てこのGPの1回戦にもってこれると思うと本当に最高のシナリオだなと思っている。ライバルではあるけれど、互いに互いをリスペクトし合っていい関係でいられると思うが、試合当日ケージの中に入ったら互いが互いをぶっ飛ばすためにやる。ピットブルもそういう気持ちで来ると思う」と、その期待に応える試合になるとする。
パトリッキーも「素晴らしい試合になると思っていて、自分にとっても大きなチャレンジになると思う。彼がずっとこの試合を望んでいたし、私も望んでいた。2年ほどお互いがこの試合を組んでくれることを願っていたので、ようやくその願いが2人とも叶う。素晴らしい試合になると思うよ」と、この戦いは2人が望み、ファンが望んでいた一戦だと話した。