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【RISE】魁斗vs.安本晴翔が決定、試合内容次第で王座挑戦も。「派手な試合をして挑戦したい」(安本)「SBとRISEの王者を狙う」(魁斗)

2023/05/23 16:05
【RISE】魁斗vs.安本晴翔が決定、試合内容次第で王座挑戦も。「派手な試合をして挑戦したい」(安本)「SBとRISEの王者を狙う」(魁斗)

RISEフェザー級1位に君臨するシュートボクサーの魁斗(左)と安本が激突

 2023年7月2日(日)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)『RISE WORLD SERIES 2023 1st Round』の記者会見が、5月23日(火)都内にて行われた。

 フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1Rで、RISEフェザー級1位・魁斗(立志會館)vs.同級5位・安本晴翔(橋本道場)が決定。


 魁斗は立志會館・坂口立起館長の実子で“西の天才”と評されている21歳のテクニシャン。2020年2月のSB後楽園大会で笠原友希に再延長戦で惜敗するまでは負けなしの8連勝を記録。11月のRKSスーパーフェザー級タイトルマッチで王者・兼田将暉に勝利し初戴冠。2021年7月にはRISEで門口佳佑からも勝利を収め、10月にはHOOST CUP日本フェザー級王座に就いて二冠王に。しかし、2022年4月のSB日本フェザー級王座決定戦では川上叶に敗れた。今年2月、前RISEフェザー級王者・梅井泰成に勝利し、トップランカーに踊り出るなどvs.RISEで強さを発揮している。


 安本は少年時代からアマチュアで150戦以上を経験し、24冠王に輝くなど活躍。2016年6月に16歳でプロデビューを果たすと、6戦目でREBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座、2018年12月にはINNOVATIONスーパーバンタム級王座、2019年2月にシュートボクシングのリングで迎えた14戦目で初黒星を喫したが、6月にKNOCK OUT-REDフェザー級王座、2021年9月にWBCムエタイ日本統一フェザー級王座も獲得。2022年7月からはRISEに参戦し、12月にSBとの対抗戦で川上叶に敗れるも2023年3月のK-1との対抗戦では斗麗に勝利。5月21日の岡山ジム興行では髙橋聖人に判定勝ち。戦績は28勝(15KO)2敗2分1無効試合。

 伊藤隆RISE代表からは「試合内容によりますが、この試合を次期挑戦者決定戦と考えてもいい」と、試合内容次第でこの試合の勝者はRISEフェザー級王者・門口佳佑への挑戦権を得るとの発表があった。


 安本は「魁斗選手、強いですけれど僕の方が強いと思っているのでフェザー級のベルトを獲るためにここは勝てればいいなと思っています」、魁斗は「大阪で試合が出来るってことで伊藤代表ありがとうございます。安本選手にはリスペクトをもってしっかり倒しに行きます」とそれぞれ意気込み。

 互いの印象を聞かれると安本は「魁斗選手とはアマチュアで2戦やっていて1勝1敗なので決着を付けられたらと思う」と、アマチュア時代に対戦経験があると明かした(2人は1歳違いで、年下の魁斗が小学校6年生の時に対戦しているとのこと)。魁斗は「同じく。安本選手は倒せるので警戒しながら倒しに行きたい」と安本の攻撃力を評価。

 挑戦者決定戦の意味合いがあることについて安本は「僕はRISEフェザー級のベルトが欲しいので、結果を残して門口選手に挑戦出来ればと思っています」、魁斗は「前回門口選手には勝っているけれど、王者になって強くなっていると思うので挑戦できるように安本選手を倒したいと思います」と、両者ともタイトル挑戦へ意欲を燃やす。


 互いに警戒しているところを聞かれると、安本は「魁斗選手は全体的に上手いので全部の攻撃を警戒しています」、魁斗は「安本選手も何でも出来る選手ですが、特に蹴り技が上手いので、そこは警戒しています」とした。

 安本が同じSBの川上に敗れた一戦は参考になるかと聞かれた魁斗は「その試合を見たからといって考えたことはないですね。自分だったら攻略できると思っています」とする。


【写真】K-1との対抗戦で斗麗(右)から勝利している安本

 一方、安本はその一戦について「川上選手が上手かったのでそこは成長しないといけない部分だと思いました。選手によって戦い方は違うので、その人によって対策はしています」と、川上戦での反省は活かされているという。

 安本が「RISE大阪大会なので、僕は東京でアウェイになるけれど、大阪のお客さんも魅了するような試合が出来ればと思います」と言えば、魁斗は「地元なのでしっかり盛り上げて、今後RISEも引っ張っていける試合を見せたいと思います」と、好試合を約束。


 どんな勝ち方をしたいかとの問いには「自分なりのいい試合が出来たらいいのかなと思います」(安本)、「他にもいろいろ面白いカードが決まっているけれど、その中で一番目立つ面白い試合をしたいと思います」(魁斗)と答えた。

 今大会では、門口がSBの川上叶と対戦することも同じ会見で発表された。安本は「門口選手がフェザー王者なので今回勝ってもらって、しっかり僕も勝つのでその次にやりたいと思っています。(川上は)僕に勝っているので門口選手とやるのは当たり前だと思いますが、悔しいのでここで派手な試合をして門口選手に挑戦できると思います」と、互いに勝ってタイトルマッチで戦おうとエールを送る。


【写真】2021年7月のRISE大阪大会で、門口(右)に判定2-1で勝利した魁斗

 その言葉を受けて魁斗は「僕もSBを背負っているのでSB代表として勝ちたいと思います。ずっとSBとRISEの王者を狙っているので両方獲ります」と、RISEとSBの二冠王になると宣言した。

 これで全16試合が発表となり、あと1~2試合を追加予定。第4代RISEスーパーライト級王者・山田洸誓の引退セレモニーも行われることが発表された。

 今大会は「ABEMA presents」と大会をLIVE配信するABEMAが冠になることも発表され、「今後のRISEをさらに飛躍させるために、PPV、リアリティーショーなどABEMAが強みを持っているところとご一緒できればと思っています。基本は生中継ですが、PPVは秋くらいに考えています。あとは育成番組。ABEMAさんが得意な部分もあると思うので、いろいろなところでご一緒できればと考えております」と、ABEMAとの協力体制を強化していくと伊藤代表。

 また、5月28日(土)東京・後楽園ホールで開催される『RISE 168』から、大会毎にMVP、ベストバウト賞、ベストKO賞が選出されることも発表されている。

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