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レポート

【DEEP】フライ級GP決勝で福田龍彌が本田良介に判定勝ちで優勝&暫定王者に。ライト級王座戦は大原が上迫下し防衛、COROが妻・伊澤星花に捧げる復活一本勝ち、北岡が6年半ぶり連勝!

2023/05/07 17:05
 2023年5月7日(日)東京・後楽園ホールにて、昼の部の『DEEP TOKYO IMPACT 2023 3rd ROUND』に続き、夜の部『DEEP 113 IMPACT』が開催された(U-NEXT見逃し配信)。  メインイベントでは、2022年8月から16選手が参戦し、9カ月間に渡り行われた「フライ級GP」の決勝戦&暫定王座戦(5分3R)が行われ、福田龍彌(MIBURO)が本田良介(フリー)に判定勝ち。GP優勝賞金300万円と暫定のベルトを獲得した。 DEEPフライ級GP決勝は福田龍彌が本田良介が下し優勝! ▼第9試合 DEEP フライ級GP 決勝戦&暫定王座戦 5分3R 〇福田龍彌(MIBURO)56.65kg[判定5-0] ※30-27×5×本田良介(フリー)56.6kg  福田は一回戦で杉山廣平と対戦。1Rに反則のヒザ蹴りで「減点2」を受けながらも、ダウンを奪う攻勢で判定5-0勝利。2回戦でかつて敗れている安谷屋智弘に判定4-1で競り勝ち。2023年2月の準決勝では宇田悠斗から右アッパーでダウンを奪った福田が判定勝ちで決勝進出を決めた。  本田は一回戦で、越智晴雄との元同門対決を組みで上回り判定4-1で勝利。2回戦でも松場貴志とのスクランブル戦をバックコントロールで断ち切り判定勝ち。準決勝ではメインイベントで伊藤裕樹の左を被弾しながらも強力なテイクダウンからバックコントロールした本田が勝利。決勝での福田戦を決めている。  1R、ともにサウスポー構え。前手の右フックは福田。ブロッキングの本田は左ハイから詰めるが、ここは組まず。慎重な間合い取り。福田の左カーフをかわす本田。福田は右ボディを軽く伸ばす。さらに詰める福田。  本田は右フックからダブルレッグに入るが、切る福田! 本田が左右フックで詰めると福田は右の返しを狙う。福田は左ボディのフェイント。本田は右ジャブのダブルで詰めるもさばく福田。  2R、右インローを当てる本田。福田のジャブの打ち終わりに左右で詰めて右ヒザを当てる本田! しかしそこに福田は右フックを当てて本田の腰を落とさせるとパウンド! 金網背に立ち上がる本田は立て直す。  サークリングする本田。じりじりと詰める福田に本田は後ろ廻し蹴りからバックフィストを振る。かわす本田。右ジャブ、左カーフをを突く福田。右に回る本田は、右を当てて左右で詰めて組み。脇を差させない福田。離れて右ジャブを突いてゴング。  3R、中央を取る福田。右回りの本田に左ボディ。本田は右の蹴りもそこに福田は右ジャブを合わせる。右ジャブを被弾しながらダブルレッグに入る本田だが、切る福田。本田のグローブのテープがはがれ中断、再開。  怒涛の詰めで右を当てて金網まで押し込む本田だが、ここも差し上げる福田が突き放す。左フックをガード上に突く福田はさらに右フックをガードの奥に当てる。再び右フック。本田は組みに行くが、掴まれない福田。  絶妙な位置取りで詰める福田。前手の右フックを当てて前に。本田の入りにジャブを合わせ、本田が入り辛くなる。残り10秒、本田も右を振り、足を取りに行くと、切る福田に左右も、福田が右を突いてゴング。  判定は5-0(30-27×5)フルマークで福田が勝利。9カ月にわたるフライ級GPの頂点に立ち、暫定王座のベルトを腰に巻いた。  試合後、福田はケージの中で子供を抱いたまま「ありがとうございます。オブリガード! 今日、決勝戦で僕のおかんの誕生日です。地方で頑張って、ええ試合をして優勝できて、戦うことで暮らせるお金も稼ぐことができて、良かったです。おかん、健康で長生きしてください。今後ともよろしくお願いします」と語った。 ◆フライ級GP決勝までの軌跡=2022年8月11日・1回戦 ▼第10試合 DEEPフライ級GP 1回戦 5分3R〇伊藤裕樹(ネックス)56.90kg[判定4-1]※29-28×2, 28-29 30-27×2×原 虎徹(CAVE)56.95kg ▼第9試合 DEEPフライ級GP 1回戦 5分3R〇安谷屋智弘(氷ヲ刻メ/池田道場)57.00kg[1R 1分51秒 キムラロック] ※レフェリーストップ×小川 徹(TRIBE TOKYO MMA)57.20kg ▼第8試合 DEEPフライ級GP 1回戦 5分3R〇本田良介(CAVE)57.05kg[判定4-1] ※29-28×4, 28-29×越智晴雄(パラエストラ愛媛)57.00kg ▼第7試合 DEEPフライ級GP 1回戦 5分3R×渋谷カズキ(高本道場)57.05kg[1R 4分46秒 ギロチンチョーク]〇ビョン・ジェウン(フリー)57.10kg ◆2022年9月11日・1回戦 ▼第15試合 フライ級GP 1回戦 5分3R〇村元友太郎(ALIVE)57.10kg[判定5-0] ※29-28×5×風我(フリー)57.05kg ▼第14試合 フライ級GP 1回戦 5分3R〇福田龍彌(MIBURO)57.15kg[判定5-0] ※28-26, 28-27×4×杉山廣平(SPLASH)56.90kg※1Rに福田に反則のヒザ蹴りで「減点2」 ▼第13試合 フライ級GP 1回戦 5分3R×島袋チカラ(CORE)57.05kg[1R 3分07秒 TKO] ※右ヒジ連打〇宇田悠斗(総合格闘技道場 HOPE)56.85kg ▼第12試合 DEEPフライ級GP 1回戦 5分3R×駒杵嵩大(fightbase都立大)※体調不良のため欠場[不戦勝]〇松場貴志(パラエストラ加古川)57.10kg ◆2022年12月11日・2回戦 ▼第10試合 DEEPフライ級GP 2回戦 5分3R×ビョン・ジェウン(フリー))57.10kg[2R 3分52秒 TKO] ※左ストレート〇伊藤裕樹(ネックス)56.90kg ▼第9試合 DEEPフライ級GP 2回戦 5分3R〇宇田悠斗(総合格闘技道場 HOPE)56.80kg[1R 2分26秒 TKO] ※左フック→サッカーキック×村元友太郎(ALIVE)57.10kg ▼第8試合 DEEPフライ級GP 2回戦 5分3R〇本田良介(CAVE)57.15kg[判定5-0] ※29-28×5×松場貴志(パラエストラ加古川)57.10kg ▼第7試合 DEEPフライ級GP 2回戦 5分3R〇福田龍彌(MIBURO)57.15kg[判定4-1] ※29-28×3, 30-27, 28-29×安谷屋智弘(氷ヲ刻メ/池田道場)57.15kg ◆2023年2月11日・準決勝 ▼第9試合 DEEPフライ級GP 準決勝 5分3R×伊藤裕樹(ネックスイチムエ)57.05kg[判定0-5] ※28-29×5〇本田良介(フリー)57.05kg ▼第8試合 DEEPフライ級GP 準決勝 5分3R〇福田龍彌(MIBURO)57.15kg[判定5-0] ※30-27×2, 29-28×3×宇田悠斗(総合格闘技道場HOPE)56.80kg [nextpage] ▼第8試合 DEEP ライト級タイトルマッチ 5分3R〇大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)王者[判定3-2] ※29-27、28-29×2、28-28マスト大原×2×上迫博仁(NICE BAD GYM)挑戦者  両者は2015年年10月に対戦。その時は上迫が1Rに右フックを当てて、大原にTKO負けしている。  その後、大原はライト級王者・武田光司との死闘を経て、RIZINで矢地祐介に判定勝ち。DEEPで北岡悟にTKO勝ちなど8連勝。2021年7月に大木良太にテクニカル判定で勝利し王座を獲得。2022年7月に石塚雄馬をサッカーキックによるKO勝ちし、初防衛に成功している。2022年9月のRIZINでルイス・グスタボにTKO負けを喫したが、2023年2月のBLACK COMBATとの対抗戦でユン・ダウォンに1R、サッカーキックでKO勝ち。再起を遂げた。  挑戦者の上迫は、2017年7月にフェザー級で石司晃一にKO勝ちし、第7代王者につくと、同年12月に芦田崇宏に判定負けで王座陥落。ライト級に上げて冨樫健一郎、サドゥロエフ・ソリホン、イーブス・ランドゥー相手に3連勝も、 ルイス・グスタボ、矢地祐介、松本光史を相手に3連敗。2022年7月に4年7カ月ぶりにDEEPに戻り、北岡悟、石塚雄馬という元ライト級王者とタイトルコンテンダーに連勝中。2階級制覇を目指す。  1R、ともにオーソドックス構え。互いに慎重な出だし。左ミドルを当てる大原は左ジャブも。上迫も右カーフを返す。近くなると右ヒザを突く大原。上迫の蹴りに右ストレートを合わせに行く。  左ハイの上迫。右ストレートを当てた大原! 尻餅でダウンした上迫にサッカーキックも決めて勝負あったかに見えたが、ここで上迫は立ち上がり右を返すと、鼻血を出しながらサークリングで立て直し。右カーフ。大原は詰めて左の蹴りを上下に突いて左右も、上迫も右を振る。大原が左ミドルを当ててゴング。  2R、右カーフを当てる上迫! さらに右カーフ。いったん追わずに止まり、詰めて左ミドルを当てる大原。右ローもかすめる。右回りの上迫は右ボディストレート。シングルレッグを肩口まで持ち上げて金網まで押し込み、右の蹴りを当てる。  またもニータップ、シングルレッグでドライブする上迫だが、ここは切る大原。しかしみたびシングルレッグで大原をこかす上迫は、あえて放り投げて、その立ち際にサッカーキックを狙う。避けた大原は下から外がけでからんで蹴り上げもゴング。  3R、両手を広げて観衆を煽る上迫。詰める大原は左ミドル。前手の左フックも振る。右カーフを蹴る上迫。前足を触るフェイクも深追いせず。左の上段蹴りで牽制する大原。上迫は2R同様にダブルレッグでこかしてサッカーキツク、鉄槌も。すぐに立つ大原。  右ミドルハイを狙う大原のその蹴り足を掴んでカウンターのテイクダウンを奪う上迫。三角狙いから亀になり立ち上がる大原。ボディロックからロールする上迫も亀から立つ大原。バッククリンチはさせない大原。  上迫はシングルレッグで押し込み、そこにヒジを突く大原。軸足を刈って倒してヒジを落としてゴング。大原もすぐに立つ。  判定は、29-27大原、29-28上迫、29-28上迫。この段階で上迫はケージの上に上がってしまうが、タイトルマッチは5ジャッジ。  続くコールは、28-28マスト大原、28-28マスト大原の3-2で、1Rにビッグダウンを奪ってニアフィニッシュを取った大原が勝利。今度は大原がケージの上でガッツポーズ。熱戦を制し、ベルトを腰に戻した。  ケージの中で大原は「DEEPライト王者の大原樹理です。前回、BLACK COMBATで勝って凱旋という形だと思うんですけど、これからもいっぱい試合をしいて防衛を重ねますので応援よろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼第7試合 DEEP バンタム級 5分3R〇CORO(K-Clann)[1R 3分12秒 三角絞め]×力也(KING OF LIBLTY)  COROは2022年5月、DJ.taikiに判定勝ちし、4連勝でバンタム級暫定王者となったが、11月の初防衛戦で石司晃一に判定負け。今回が再起戦となる。  対する力也は、日体大レスリング部出身。グレコローマン60kg級で全日本学生選手権を2012年と2013年の2度制している。2021年に上位陣相手に1勝3敗と苦しんだものの、2022年は4連勝。  林健太、三好真大、海飛、渡部修斗を相手に2KO・TKO、2つの一本勝ちとすべて1Rフィニッシュ勝利している。海飛には首投げからのVクロス、2月の渡部戦では右フックからのパウンドで27秒KOと、仕掛けは強引なところはあるものの、決定力を持つ。  進境著しい力也が5連勝で一気に王座戦線に駆け上がるか。前バンタム級暫定王者のCOROが上位に留まるべくMMAのキャリアの差を見せるか。  1R、サウスポー構えの力也、オーソドックス構えのCOROは圧力をかけると力也は左ハイ。右フック、ブロックするCOROは詰めてボディロックも力也は首投げテイクダウン。  袈裟固めからVクロスを狙うが、COROは後転して顔に足をかけて横三角狙い。いったんは外した力也だが再び後転したCORO。そこに正対した力也にカウンターの三角絞めを極めると、リフトからスラムする力也を三角に絞めて、力也を落とした。  試合後、COROは「力也選手、5連勝してましたけどまだまだです。自分ごとなんですけど、3月9日に籍を入れました。28日に(妻の伊澤星花が)JEWELSで試合をしますんでよろしくお願いします」と笑顔で語り、セコンドの伊澤とともにケージを降りた。 [nextpage] ▼第6試合 DEEP ライト級 5分3R〇北岡 悟(パンクラスイズム横浜)[3R 2分24秒 ギロチンチョーク]×大山釼呑助(INFIGHT JAPAN)  大原vs.上迫と同じライト級で、2月に4年2カ月ぶりの白星を掴んだ北岡悟が、豪州からの国際戦帰りの大山釼呑助と対戦する。  本誌のインタビューで2月に高野優樹に3R ノースサウスチョークで一本勝ち後、「すぐに試合を組んでもらった。試合は最高の答え合わせになる」という北岡は、2016年に下石康太、レオナルド・マフラ、ダロン・クルックシャンクを3タテにして以来、6年半ぶりの連勝を目指す。  元プロボクサーの大山は、DEEPでハリー・スタローン、泰斗、Street★Bob洸助を相手に3連勝も、2022年7月の前戦で豪州「Beatdown Promotions」でエリオット・コンプトンに1R KO負け。DEEPに戻り、再び連勝街道に乗れるか。オーソドックス構えからストライカーには組み、グラップラーには打撃を活かして戦う大山は、北岡相手にどんな戦い方を選択するか。  1R、サウスポー構えの北岡は蹴りから詰めて早々にダブルレッグテイクダウン。足首を持ち合上げ寝かせるとハーフから右で差して鉄槌。左腕は頭を抱えて牛殺し。半身になろうとする大山だが頭を抜いて正対に戻す。  左で枕、金網に詰めて首を固めて枕にしてパウンド。大山も下からパンチを返すが、金網で上体は立てられない。  2R、ダブルレッグから右で差して押し込む北岡。再びダブルレッグに移行するとギロチンを狙い、ヒジを打とうとする大山。しかしその身体が伸びたところにダブルレッグテイクダウンで引き抜く北岡。  ハーフで左で差して、金網際の右に片足を抜きハーフを取る北岡。背中を着かされる大山は頭だけが金網に詰まり北岡の上からのパウンドを受け続ける。北岡はハーフのままキムラの仕掛けを見せる。  3R、北岡のシングルレッグに片足立ちで右の拳を突く大山だが、足を手繰る北岡がボディロックテイクダウン! ここで大山はガードを取るが、すぐに北岡は左に片足をパス。ボディにヒジ。ハーフの大山は亀になると北岡はがぶりからアームインギロチンチョークをクローズドガードの中に入れて絞ると、大山がタップ!  北岡が2016年以来、実に6年半ぶりの連勝を一本勝ちでマーク。今回もケージ上でのマイクは拒否した。 [nextpage] ▼第5試合 DEEP フェザー級 5分3R〇青井 人(BLOWS)[2R 3分35秒 TKO] ※カットによるストップ×中村大介(夕月堂本舗)  青井人と対戦予定だった五明宏人が怪我で欠場。中村大介が緊急参戦し、青井と対戦する。中村は2023年2月の「DEEP×BLACK COMBAT」対抗戦で元ROAD FC王者のキム・ミンウに一本負けからの再起戦。  青井は、2022年2月のDEEPで木下尚祐に2R TKO勝ちし、5月の神田コウヤ戦ではヒジ打ちを浴びて3R TKO負け。11月のRIZIN名古屋大会で元シュートボクサーの鈴木博昭を組みで上回り判定勝ちしている。4KO・TKOを誇る思い切りのいい右ストレートに加え、鈴木をテイクダウンし、押さえ込んで削る組み力、スクランブルにも強く、アグレッシブながら相手に応じた戦いも出来る8年目のファイターだ。  1R、ともにオーソドックス構え。低めの手の位置で圧力をかける中村。青井は右フックを強振。さらに右ローを突く。青井の右ハイをかわした中村。青井は右カーフを当て、組もうとする中村を投げる。  中村も右ロー。左右。青井は得意の右フックを当てる! さらに右ロー。中村はワンツーから右の関節蹴りで青井のバランスを崩すと、詰めて左ヒザ。そこに組む青井は離れ際に右ヒジを狙い、右カーフを突く。  2R、右の長いストレートを当てて、右カーフで中村のバランスを崩す青井。中村はローシンググからシッティングガードも、ブレーク。スタンド。  詰める青井に、左のフリッカージャブを出す中村。左の関節蹴りには青井が右ストレートを突く。青井のワンツーの強打をかわす中村。しかし左フック、跳びヒザがかすめる。シングルレッグを狙う中村を切る青井。青井のヒザ蹴りで切ったか。中村の左瞼のカットでドクターチェック。試合はストップされた。 [nextpage] ▼第4試合 DEEP 58kg以下 5分3R〇安谷屋智弘(氷ヲ刻メ/池田道場)[判定3-0] ※29-28×2, 30-27×ヒロヤ(トライフォース赤坂)  安谷屋は、フライ級(56.7kg+0.5kg)GPで元PANCRASE王者・小川徹を1R キムラロックに極めてのレフェリーストップ勝ち後、2回戦で福田龍彌との激闘を判定1-4で落として以来の試合。今回は「58kg以下」契約でバンタム級から落としてきたヒロヤと対戦する。  朝倉未来チャレンジ1期生のヒロヤは、2022年は2勝1敗。2月にフライ級で、伊澤星花の実弟・風我に判定負けも、5月に58kg契約でひろとにノースサウスチョークで一本勝ち。11月の沖縄大会でも58kg契約で新垣健司にギロチンチョークを極めている。2023年2月のBreakingDownでは、キックルールで61kg以下契約でMASAMUNEに判定負けしているが、MMAでは3連勝なるか。  1R、ともにオーソドックス構え。中央を取るヒロヤは後ろ廻し蹴りで牽制。安谷屋は低いダブルレッグから持ち上げテイクダウン。左で差して立とうとするヒロヤにダースチョークを狙う。首を外したヒロヤにバックから足をかけようとするが、立つヒロヤ。詰めて金網際でノーアームギロチンを狙う安谷屋。  首抜くヒロヤが体をれ変えると跳びヒザ。離れる安谷屋は、右を突いてテイクダウン! ヒジを落とし、バック奪いリアネイキドチョーク狙い。パウンドも。正対するヒロヤは立ち上がり。安谷屋のスタンドバックについて左足をかけると、安谷屋は前転して外してスタンドに。ともにローを突きゴング。  2R、左ハイを見せるヒロヤは右を当てて右で差して前に。金網背に体を入れ替える安谷屋はヒザ。ヒロヤも体を戻して押し込み。掴んだまま右ハイを打つ。離れる安谷屋は、ワンツーで詰めてボディロックテイクダウン! 立ち際にバック奪い、スクランブルするヒロヤをアームロック狙い。腕を伸ばしてストレートアームバーへ。  外して立つヒロヤは正対。安谷屋の投げからの立ち上がりの際でバックマウントへ。正対して上になる安谷屋はヒロヤを寝かせるとハーフからヒジ! 亀から前転して落として立つヒロヤ。右アッパーを突く。  3R、ヒロヤの左ミドルハイを腕で受ける安谷屋は来いと手招きして右ローを返すとダブルレッグテイクダウン! 立つヒロヤのバックを狙うが、離れるヒロヤは詰め。そこに組む安谷屋はなおもダブルレッグ。切るヒロヤは右で差すも離れる。  互いに苦しい時間帯。ヒロヤの跳びヒザをかわす安谷屋はダブルレッグへ。それを差し上げるヒロヤは離れて右ミドル、左右は遠い。右を突く安谷屋。ヒロヤは右ロー。打ち合いに応じる安谷屋が右を当ててヒロヤは右ロー、口から出血。  判定3-0(29-28×2, 30-27)で終始、試合をリードした安谷屋が勝利。ヒロヤも58kg以下契約試合ながら、今後のフライ級の可能性を示した内容だった。 [nextpage] ▼第3試合 DEEP フライ級 5分3R〇村元友太郎(ALIVE)[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×ビョン・ジェウン(フリー)  村元は、フライ級GP1回戦で風我との打撃戦をスクランブル戦に持ち込み、判定5-0勝利。2回戦で宇田悠斗の左フックからのサッカーキックでTKO負け。  ジェウンは、GP1回戦でで渋谷カズキに1R ギロチンチョークで鮮烈の一本勝ちも、2回戦で伊藤裕樹に2R 左ストレートでTKO負けで敗退となっている。半年を経て再起戦に臨む両者のサバイバルマッチだ。  1R、ともにオーソドックス構え。右ローから入る村元はジェウンにダブルレッグテイクダウンも。ギロチンから立ち上がるジェウン。  左ボディストレートの村元。右カーフを打つが、そこに右を狙うジェウンが詰めてがぶり。腕を手繰り立つ村元は右ストレート。さらに左ボディストレート。右カーフを当ててダブルレッグテイクダウン! 脳天にヒジを突くジェウン。  蹴り上げから立つジェウンにサッカーキックを狙う村元。互いの右が交錯し、ジェウンは左! しかしまたも村元はダブルレッグテイクダウン。腰を持つ村元の頭にジェウンはヒジを突く。金網まで這い立つジェウン。左ジャブのダブルからワンツーのジェウン。村元は右を振る。  2R、ジャブの刺し合いから右の前蹴り、ダブルレッグでドライブしてテイクダウンする村元。ネルソンから立ち上がるジェウン。その際でバックを狙う村元に、回らせないジェウン。サウスポー構えになり左ミドルを当てる村元。  オーソに戻すと、ジェウンが圧力をかける。右を振り、互いに返しの左フックの相打ちもパワフルなのはジェウン。ダブルレッグに入る村元を今度はがぶりヒザを突くジェウン。離れ際のヒジはかわした村元が、走り込んでのダブルレッグテイクダウン! ここも足を効かせて金網使い立つジェウン。ジェウンの左フックにアゴが上がる村元。村元も詰めて右を振り、ゴング。  3R、大きな身体のジェウンに組む村元の消耗はいかに。中央を取るジェウンになおもダブルレッグを仕掛ける村元。しかし金網までドライブされながらもがぶり、アナコンダも狙うジェウン。離れて右ローを打つ。左フックを突くジェウンに、村元も右の返し! 怒涛の左右の大きな連打でジェウンを下がらせると、互いにタフな打ち合いに。圧をかけ直すジェウンに村元も鼻血を流しながら右、ジェウンも左を当てる!  村元のテイクダウン狙いをがぶるジェウンはパウンド。しかしすぐに立つ村元も右を突き、ダブルレッグをしかけて離して左右を突きゴング。  判定は3-0(30-27, 29-28×2)で打ち合いのなかでテイクダウンを織り交ぜて試合をリードsた村元が勝利した。 [nextpage] ▼第2試合 DEEP フェザー級 5分3R×高野優樹(フリー)[判定0-3] ※27-30×3〇西谷大成(トライフォース赤坂)  前戦でライト級で北岡悟に敗れた高野が、フェザー級に戻して朝倉未来門下生の西谷と対戦。レスリングベースの高野に対し、西谷はBreakingDownのキックルールで横田一則に延長判定勝ち。MMAで真価を見せられるか。  1R、サウスポー構えの西谷に、オーソの高野は右オーバーハンドから金網に詰めるが離れる。西谷に入りに右ストレートを当てる高野。西谷の左をかわしてダブルレッグも切る西谷はテンカオで左ヒザを突く。  右を突く西谷。金網背にする高野は右を振るが、西谷は左ハイ、ヒザ。ブロックする高野は右で差しての投げ、ダブルレッグでこかすも、後方に投げてすぐに立つ西谷。  2R、右を振って組む高野に西谷は左ハイ。ブロックする高野は右ストレートを突く。高野の胴への組みから離れる西谷。さらに右で差して押し込むも西谷は離れて左ミドル。高野は右ボディストレートから右を顔面に。続くニータップは切る西谷は右から左を突く。いきなり右ストレートは高野。西谷は跳びヒザ突くが右で差して組む高野。ここも西谷は突き放す。  3R、前半同様に前に詰める西谷。右を振るが、そこにダブルレッグは高野。ここも崩されるも倒れない西谷は残す。高野の大きな右はかわされる高野。西谷は右フックのカウンター。高野の右をかわしてシングルレッグへ。腕を取りに行く高野に、西谷はバック狙い。チョーク狙いは後ろにつけないが、高野も金網背に上体は立てるが、ボディロックする西谷は引き出そうとする。  がぶりから立ち上がる高野。西谷はサウスポー構えから右を当てると、左ストレートも! 組む高野の右の打ち終わりに左ミドルを当てた西谷。高野も右を打ってゴング。  判定は3-0(30-27×3)のフルマークで、朝倉未来1年チャレンジ出身の西谷が、実力者・高野を破った。試合後、西谷は「初めての連勝。ここから道のりは厳しいですけど頑張りますので応援よろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼第1試合 DEEP メガトン級 5分2R×誠悟(AACC)[1R 2分28秒 TKO]〇江畑秀範(フリー) “ミスターメガトン”誠悟は、8連敗から2連勝中。2022年8月にトーマスを得意の柔道仕込みの袈裟固めに極めると、12月にアンディ・コングを2R TKOに下している。  江畑はテコンドー80キロ級で全日本選手権8連覇。RIZINキックで佐野勇海に判定負け後、2022年12月の巌流島でマーカス・レロ・アウレリオの場外へのボディスラムで1R TKO負けしている。  1R、江畑の左ハイからの詰めにボディロックする誠悟。金網背に耐える江畑。持ち上げても足がつく江畑に尻下でクラッチして持ち上げテイクダウンを奪う誠悟だが、すぐに立つ江畑は左右を打ちこむ。右ローを当てる江畑はスイッチも入れてオーソから右フック!   それを効かされた誠悟の動きが止まると、江畑は右から左、さらに右フックで誠悟をKOに下した。
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