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【DEEP】江藤公洋が川名 TENCHO 雄生にテイクダウンで完勝、初参戦の原口央がリアネイキドチョーク勝利、木下カラテが壮絶一撃KO、伊澤星花の弟・風我が緊急参戦で勝利

2023/05/07 12:05
DEEP TOKYO IMPACT 2023 3rd ROUND2023年5月7日(日)東京・後楽園ホール ▼第10試合 DEEPライト級 5分3R○江藤公洋(和術慧舟會 HEARTS)=70.65kg[判定3-0]※29-28、30-27×3×川名 TENCHO 雄生(北海しゃぶしゃぶ/Y&K MMA ACADEMY)=70.75kg  メインイベントはライト級で、3月の野村駿太戦の判定負けから早くも再起を狙う元修斗王者の川名TENCHO雄生が出場。グンター・カルンダ、雑賀“ヤン坊”達也、北岡悟(2022年11月)を相手に3連勝中の江藤公洋と対戦する。  1R、強いローを蹴り川名に江藤はニータップから力強くドライブしてケージに川名を叩きつけるように押し込む。シングル、ダブルでテイクダウンを仕掛けていく江藤。ケージを背に耐える川名。ブレイク。川名は同じ側の手と足を同時に前に出す独特のパンチを繰り出す。江藤はバックハンドブロー。  2R、川名の右の三日月の蹴り足をとって組みに行った江藤に川名がボディへヒザ。押し込んだ江藤だが川名が身体を入れ替え、もう一度ヒザに行くとこれがローブローとなってしまい一時中断。再開後、強い左ミドルを蹴った川名に江藤は弾丸のようなダブルレッグで豪快にテイクダウンを奪う。  すぐに立ち上がる川名をケージに押し付け、川名にゆさぶりをかけるが川名は背中を付けない。ならばと江藤はバックを奪いにいき、パンチを打ちながらマウントに移行。ヒジを叩き込み、肩固めの体勢になる江藤。その体勢のままラウンド終了。  3R、川名が左ミドル、左オーバーハンドと攻めるが、左フックを空振りしたところで江藤がダブルレッグでテイクダウン。続いてマウント。残り1分を切ったところで江藤がパウンド、ヒジを繰り出し、最後は2Rと同じく肩固めの体勢になって試合終了。  終始テイクダウン&コントロールしていた江藤が判定3-0で完勝を収めた。 [nextpage] ▼第9試合 DEEPバンタム級 5分3R○原口 央(BRAVE)=61.4kg[リアネイキドチョーク 2R 2分56秒]×増田拓真(総合格闘技道場 reliable)=61.65kg  セミファイナルでは元GLADIATORフェザー級王者の原口央がDEEP初参戦。レスリングベースの原口は2022年10月の『RIZIN.39』で欠場したヴガール・ケラモフの代役として緊急参戦。66kg契約で中原由貴に1R TKO負けを喫したが、今回はバンタム級で増田拓真と対戦する。  DEEP大阪で活躍した増田は、2022年3月の『RIZIN LANDMARK Vol.2』でCOROにスプリット判定負け。12月に上田直毅に一本負けしており、こちらも再起戦となる。  1R、開始早々に原口がダブルレッグでテイクダウン。ケージ際で攻めあぐねる原口は増田の腰を抱くようにして持ち上げ、頭を中央に向けさせる。立ち上がりに来る増田にガブる原口。1R最後まで増田に尻を着かせた状態でラウンドを終えた。  2R、右カーフを蹴って組みに来た増田に原口がガブりからトップを奪う。鉄槌を打ちながらバックマウントを奪って原口は殴りながらのチョーク狙い。最後は増田をエビ反りにさせてガッチリとリアネイキドチョークを極めて一本を奪った。  原口はマイクを持つと「今回フェザーから落として初めての試合で自分の形で勝ててよかったです。ゴールデンウイークがRIZINで始まって昨日もRIZINで、BRAVEが負け続けていたので流れを変えられてよかったです。弟がROAD TO UFC決まっているのでそちらもよろしくお願いします」と話した。 [nextpage] ▼第8試合 DEEPバンタム級 5分2R○上田直毅 (パラエストラ東京/インプルーブ株式会社)=61.65kg[判定3-0]※19-19マスト上田×3×福島啓太(リバーサルジム新宿 Me,We)=61.7kg  上田直毅は、2019年から2022年まで6連勝も、石渡伸太郎興行で現UFCの風間敏臣に一本負け。しかし12月のDEEP大阪で増田拓真に一本勝ちで再起を遂げた。  対する福島啓太は、Fighting NEXUSで6連勝後、PANCRASEで平田丈二に1R TKO負け、NEXUSで河村康博に一本負けと苦杯を舐めたが、2022年1月のGLADIATOR 016で竹本啓哉に判定勝ち。4月の前戦では神田T800周一にスプリット判定で敗れている。バンタム級で上位に進むのは上田か、福島か。  1R、福島がワンツー、右カーフ、ハイキック、サイドキックと力強い打撃を見せる中、上田は蹴りに合わせてシングルレッグ。ダブルレッグでテイクダウンを奪うもすぐに福島が立ち上がる。挽回しようとパンチを打ちに行く福島に上田がカウンターの右ストレートでダウンを奪う。すかさず寝技にいく上田はバックマウント。福島は背負ったまま立ち上がる。そのままの状態で1R終了。  2R、右カーフと左ハイで攻める福島に上田も打ち気になるが、セコンドの声を聞いてテイクダウンに行く。ケージに福島を押し込むも福島が身体を入れ替えて逆にボディロックからテイクダウン。ガードの中からコツコツとボディへパンチを打つ福島。上田の脚の動きを気にしつつ、顔面にもパンチとヒジを打つ。福島が離れてスタンドに戻ると、左右フックとヒザで攻める福島に上田がシングルレッグでケージに押し込んで終了。  1Rに決定的なダウンを奪った上田が判定3-0で勝利した。 [nextpage] ▼第7試合 DEEPバンタム級 5分2R○山本有人(リバーサルジム東京スタンドアウト)=61.3kg[判定3-0]※19-19マスト山本×3×諏訪部哲平(IGGY HAND’S GYM)=61.4kg  1Rは諏訪部がテイクダウンを奪ってバックをキープ。  2Rもテイクダウンに行く諏訪部だが山本に立たれ、左右フックを浴びてグラつく。そこで打ち合う諏訪部だが、ダブルレッグでテイクダウンを奪う、しかし打撃のダメージが深いか、山本に逃げられ、最後は山本が逆にテイクダウンを奪い、バックからチョークを狙う展開で試合終了。  判定3-0で山本の勝利となった。 [nextpage] ▼第6試合 DEEPフェザー級 5分2R×畠山祐輔(ボンサイ柔術)=66.35kg→66.3kg[KO 1R1分57秒]※右フック○木下カラテ(和術慧舟會 HEARTS)=65.75kg  修斗を主戦場としていた木下カラテが、DEEPフェザー級に初参戦。トライフォース赤坂からボンサイ柔術に移籍した畠山祐輔と対戦する。  木下はWKF極真世界大会で軽重量級準優勝。プロMMA5勝6敗1分で、修斗で2連勝から2連敗後、2022年7月に 児山佳宏に1R TKO勝ち。10月に竹原魁晟に1R TKO負けで、新天地で再起を目指す。  対する畠山は、プロMMA2勝2敗。柔道ベースで「朝倉未来チャレンジ」出身。トライフォース赤坂に所属し、レバナ・エゼキエル、石川健吾に勝利も、2020年12月に平田直樹に判定負け。その後は減量中の病院搬送、練習の怪我などにより試合から遠ざかっており、所属をボンサイ柔術に変えての復帰戦となる。木下の空手と畠山の組み、主導権を握るのはどちらか。  1R、打撃でも木下としっかり渡り合う畠山。その打撃の攻防の中で組み付きに行くが、木下はしっかり切っていく。リング中央、両者が同時に右フックを放ったが、木下の拳が速く畠山のアゴを直撃。畠山は大の字となり、木下の壮絶な一撃KO勝ちとなった。 [nextpage] ▼第5試合 -60kg契約 5分2R○KENTA(K-Clann)=59.9kg[判定3-0]※19-19マストKENTA、20-18×2×松岡疾人(NEX SPORTS)=59.45kg  1R、KENTAがシングルレッグからバックを奪う。これは立ち上がれるも、打撃で行きたいサウスポーの松岡へ組み付きに行き、小内刈りでテイクダウンを奪うKENTA。  2Rも打撃で行きたい松岡とテイクダウンに行くKENTAの図式。テイクダウンを奪われるとすぐに立ち上がる松岡だが、KENTAはほぼ打撃に付き合わず足払いや小内刈りでテイクダウンしていく。KENTAがバックから支配する時間が長く続き、残り30秒でKENTAが腕十字。すかさず立ち上がって逆転の一打を打ちたかった松岡だが、KENTAはすぐに組み付きそれを許さなかった。  松岡にほぼ何もさせなかったKENTAが判定3-0で勝利した。 [nextpage] ▼第4試合 DEEPフェザー級 5分2R×鷹辰(和術慧舟會 HERAT)=65.6kg[腕十字 1R 1分27秒]○中務太陽(BLOWS)=65.55kg  中務は2023年2月のフューチャーキングトーナメントおよび2022年全日本アマチュア修斗優勝。  1R、パンチの打ち合いから中務がダブルレッグでテイクダウン。すかさずマウントを奪うと腕十字へ。鷹辰は上から潰しに行くが、中務はしつこく極めに行き、最後は見事腕十字で一本を奪った。  期待のホープぶりを見せた中務は「気持ちよく一本獲れたので気持ちよくラーメン食べて帰りたい」とマイクアピールした。 [nextpage] ▼第3試合 DEEPバンタム級 5分2R○風我(フリー)=61.45kg[判定3-0]※17-20、18-20×2×山本哲也(IGGY HAND'S GYM)=61.65kg  1R、両者サウスポー。風我の打撃に転倒した山本。風我がアームロックでトップを奪い、バックをキープ。1R終了直前に山本が体勢を入れ替えた。  2R、風我の左カーフに山本は転倒。カーフを狙い撃ちにする風我に山本はシングルレッグに行くが、バックを奪ったのは風我。パンチを打ちながらチョークを狙いにいくが、山本もディフェンス。セコンドの姉・伊澤星花から「やり切れ!」との檄が飛び、パンチや鉄槌を見舞いながらチョークを仕掛けていった風我だが時間切れ。  判定3-0で風我の勝利となった。 [nextpage] ▼第2試合 DEEPフライ級 3分2R アマチュアSPルール×琥(K-Clann)=57.0kg[判定0-3]※18-20、19-19マスト小原×2○小原トキ(パラエストラ柏)=56.6kg  1R、開始早々、小原がダブルレッグでテイクダウンを奪い、バックからの4の字ロック。チョークとパウンドを交互に繰り返し、そのままの体勢で1Rを終えた。  2R、琥のローに合わせたシングル、ダブルレッグでそれぞれケージに押し付けた小原だが、琥は脱出。離れると右ローをどんどん蹴っていく。三度組み付いた小原が残り20秒でテイクダウンを奪い、パウンドを見舞う。試合終了直前に脱出した琥がパンチで行くも試合終了。判定3-0で小原の勝利となった。 [nextpage] ▼第1試合 DEEPバンタム級 3分2R アマチュアSPルール×川瀬大祐(和術慧舟會 GODS)=61.15kg[2R 0分11秒 テクニカル判定0-3]19-20×2、19-19マスト梶田○梶田左京(レンジャージム)=61.15kg  1R、ローキックからシングルレッグで組みに行ったのは梶田。金網際での攻防から外掛けでテイクダウンを奪い、マウントから腕十字の体勢になったところでラウンド終了。  2Rは開始早々に打ち合いとなるが、バッティングがあり川瀬が左目上をカット。ドクターストップとなり、2R11秒までのテクニカル判定に。3-0で梶田が勝利した。
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