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【RIZIN】斎藤裕、一部ファンからの平本蓮戦の声に「あれを塩試合って言うんだったら、なかなかMMAも難しくなっちゃうな」

2023/05/01 12:05
【RIZIN】斎藤裕、一部ファンからの平本蓮戦の声に「あれを塩試合って言うんだったら、なかなかMMAも難しくなっちゃうな」

平本蓮との試合を振り返った斎藤

 2023年4月29日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館『RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI』の第8試合フェザー級(66.0kg)5分3Rで、平本蓮(剛毅會)に判定2-1で勝利した斎藤裕(パラエストラ小岩)が、試合翌日に自身のYouTubeチャンネルを更新。平本戦から一夜明けて試合を振り返った。


「自分の立ち上がりが良かったと思ったので、変な一発を喰らわなければ入っていけるなと思いましたね」と、立ち上がりで“いける”という感覚があったという斎藤。

 平本の打撃は「僕の中ではノーダメージ」と言い、「打撃に関してはアゴにもらってないので効いたっていうのはないですけれど、そんなにガツガツ自分から出ていって追いかけてくる作戦ではなかったのでスタンドでのクリーンヒットはなかったと思いますね。ただ蹴られた。蹴りのスピードと威力はありましたね。ハイキックも重たかったしね」と、パンチに関してはクリーンヒットはもらわなかった。


 相手のタックルの対処については「多分そこに特化する練習をずっとやってきたんじゃないかなって思っていましたね。壁際スタートとか、尻餅スタートとか、押し込んだ状態でスタートとか、その対策練習をずっとやって来たんじゃないかって思いました」とし、「自分がこういう風に逃げるなって思っていたのと平本選手が違う逃げ方をしていたので。そこで自分がもう少し上手く対応すればよかったんですけれどね」と、想定していたのと違う動きをされたことに上手く対応出来なかったという。


「もう少し自分がコントロール出来るかなと思ったんですけれどね。1Rで背中を付けられたら一本まで行けるかなと思っていたんですが、逃げられてしまったので。1回目で逃げられると次は時間かかるかなと思いながら。後半は汗で滑って来るので1Rのようにはいかないですね、2R、3Rは。ワセリンとかも塗っているので。序盤でしっかりクリーンテイクダウンとれたらなっていうのがあったんですけれど、上手く立たれてしまいましたね。ケージを上手く使われたというか。あれは自分も攻めが甘かったかなと思いました。もうちょっと厳しくやった方がよかったかな」と、平本の上手さプラス自分の甘さもあったとした。


 平本の実力に関しては「試合の中で平本選手が経験したことない動きだったり、見た事がない景色がたくさんあったと思うので、その景色をどれだけ作れるかが大事だなと思っていたんですけれど、想像した以上にやるなと思いました」と、想像以上だったとする。

 会場では両者の攻防にファンのコールが入り交じり、その一挙手一投足に歓声が沸き起こるなど大いに盛り上がったが、PPVでは一部「塩試合」との声も上がっており、現場とPPVの温度差があったという。


 それに対して斎藤は「あれを塩試合って言うんだったら、なかなかMMAも難しくなっちゃうな。自分がやってきたMMAはああいう形のMMAなので。ああいう展開もひとつ。あれだけじゃないけれど。あれを塩だなんだと言われたら困っちゃうけれどな。いい意味で言うと広がったって見方も出来ますよね。MMAを知らない人たちが見ているっていう見方も出来るし。今まで見ている人たちからすれば、やっぱりこれが、僕を応援してくれている人たちはずっとMMAを見ている人たちだから、これが見たかったっていう、平本選手に対してっていう見方だけれど、平本選手の応援団はそもそもそういう試合を知らないから。多分、初めて見るくらいなんじゃないですか。何をやっているのかも分からないし、逃げた、ウォー!ってなっているくらいだから。殴り合えよっていう。あれが僕のやってきたMMAなんですよっていう」と、あまりMMAの試合を見たことがない平本ファンの声なのではないかと推測。


 だからと言って「塩試合」と言っているファンを責めることもなく、「これを機会に平本選手がどうすれば良かったのかとか、今後平本選手はどう成長していくのかを見て欲しい」と、これをきっかけにMMA自体にも興味をもってもらえれば、とした。

「でも、ああいう攻防もある中でお互いの気持ちが見えるじゃないですか。ああいう試合が僕はずっとやってきたので凄く好きだし、修斗とかパンクラスとかDEEPでもああいう試合が多いですけれどね。お互いのやりたいこと、お互いの攻めたいこと・守りたいこと・やりたいこと、勝ちたい気持ち…いろいろ見えた試合だと思います」と、自分は好きな試合になったという。


「(平本の)本気度はめちゃくちゃ感じました。この試合、マジで本気で勝ちに来ているという気持ちが凄く伝わったので、自分も負けずに。だから練習頑張れたっていうのもあるんですけれど。やるんだったら、どうせ試合をするならああいう選手がいいなっていうのは思いましたけれどね」と、平本をいい相手だったという斎藤。

 この動画では、斎藤が平本戦をやる前とやった後でどう感じたか、当日の入場から試合後までが30分以上にもわたって語られている。

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