MMA
インタビュー

【RIZIN】もうひとつのフェザー級注目カード、金原正徳と対戦する山本空良「不利な状況をぶっ壊していくのが若さ」「クレベル以外は極めることができる」=4月29日(土)『LANDMARK 5』代々木

2023/04/28 14:04
 2023年4月29日(土)『RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI』東京・国立代々木競技場第一体育館大会でケージで行われるフェザー級で金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)と対戦する山本空良(パワーオブドリーム)が個別インタビューを行った。 【写真】ケラモフに判定で敗れた山本。課題を得たという。  山本空良は、山本喧一の次男で初代PFCフェザー級王者、前Fighting NEXUS同級王者。小学校5年生で総合格闘技を始め、2017年12月のRIZIN FF アマチュアMMAフェザー級優勝。2018年5月にプロデビュー後、2021年4月にNEXUS初代フェザー級王者に。2021年11月にRIZIN初出場も鈴木千裕に判定負け。2022年2月に新居すぐるに1R TKO勝ち。2022年3月に元DEEPライト級王者の中村大介にスプリット判定勝ち。寿希也、カイル・アグォンも下し、4連勝をマークも、2022年7月に白川陸斗の負傷欠場を受けてヴガール・ケラモフと対戦し判定負け。2022年11月には、Nexusで横山武司に判定負けでNEXUS王座から陥落している。  金原正徳は、元SRCフェザー級王者。2003年9月にDEEPでプロデビューすると、2009年の戦極でキム・ジョンマン、ジョン・チャンソン、小見川道大を撃破し、初代戦極フェザー級王者に。2009年大晦日には山本"KID"徳郁に判定勝ち。2014年9月にUFCに初参戦するとアレックス・カサレスに勝利も、ハニ・ヤヒーラにスプリット判定負け、マイケル・マクドナルドに逆転の一本負けし、日本マットに戻った。2020年2月にRIZINに初参戦するとバンタム級でビクター・ヘンリーに2R TKO負けも、フェザー級で芦田崇宏、摩嶋一整にTKO勝ちで2連勝中。  22歳の山本と40歳の金原。実績でも金原が大きく上回るが、山本は「自分が不利な状況が続くかもしれないけど、ぶっ壊していくのが若さ。15分のなかでKO、極められる瞬間が絶対あるので、それを逃さない」と語った。 KO、極められる瞬間が絶対ある ──髪型が変わりましたね。 「自分はやる気なかったのですが、自分で選んだわけじゃなくておまかせで新しい美容院でこうしていただきました。いまは自分も気に入っているので嬉しいです」 ーー金原正徳選手との試合を控えた心境を教えてください。 「自分がこのRIZINに出させていただいて一番盛り上がる試合だと思っていて、結構緊張しています。たくさんある試合のなかで一番を獲りたいと思っているので、内容でも結果でも自分が一番目立てればと思っています」 ーー試合に向けて強化した点は? 「去年のヴガール・ケラモフ戦、カイル・アグォン戦で、自分のレスリングの弱いところが見えたこと、寝技で極め切れないこと、下になってしまうところを修正してきました。作戦になってしまうので言いませんが、明後日の試合でしっかり見せていきたいです」 ーー金原選手の印象は? 「金原選手の試合動画を探したらたくさんあると思いますし、たくさんの状況でいろんな引き出しを持っている選手なので、対策をしてもあらゆる場面で金原選手が有利になって自分が不利な状況が続くかもしれません。それでもぶっ壊していくのが若さなので、ベテランの空気感に負けないようにしていきたいと思っています」 ーー試合のテーマは? 「中村大介戦でも思ったことですけど“時代を変える”。若い選手がベテランを倒してこそ、新しい格闘技の時代、歴史が作られると思っているのでそういうことを意識しています」 ーー試合展開のイメージは? 「正直、1Rでぶっ倒したい気持ちもありますが、3R接戦になることが多く、金原選手が圧倒する可能性もあると思いますが、たった15分のなかでもKO、極められる瞬間が絶対あるので、そういうところを逃さないのが大切だと思っています」 ーー金原選手は、その一発について「所選手と練習しているから、大丈夫」と言っていました。所選手とご自身の寝技の違いは? 「ああー、昔、プロになりたての頃に所さんと練習させていただいて、なかなかボコボコにされて、尊敬していて金原選手と同じような実力で切磋琢磨してきた選手だと思うので、金原選手に勝つことは、所選手に勝てることも見せつけられるかと思います。寝技の違いは分からないけど、下からの動きは誰にも負けないと思っているので金原選手から一本取れると思います」 ーーその「下になること」を修正してきた、ということはこれまでと違う動きになりそうですか。 「これまでの動きとは違います。下になることはあるでしょうけど、下になり続けない、あるいは圧倒的に自分が優位に見える形に。判定にもなってしまうというところで、下でもたとえば三角の形に入っていたら優位に見える。ジャッジから、そしてお客さんにも“極められるんじゃないか”と思わせたいです」 ーー金原選手は真嶋選手をグラウンドでTKOしています。あの試合を見て、どう感じていますか。 「冷静さがあってテイクダウンを防ぐ能力もすごい。自分が簡単に一本取れると思っていないんですけど、今の自分ならいけるだろうってくらい練習はしてきています。金原選手も完璧ではないので。もし完璧だったらRIZINのベルトも獲っているだろうし、真嶋選手にも1Rで勝ってると思います。最後ぎりぎりで極められたというところが大事で、突ける穴はあると思っています」 [nextpage] 西川大和、鈴木千裕選手が羨ましかった──金原選手に勝てなければ、クレベル選手にも鈴木選手にも挑む資格はない ーー北海道で練習仲間の西川大和選手がPFLで下からのポジションからもディフェンスや仕掛けるなど健闘も判定で敗れました。あの試合をどう見ましたか。 「正直、すごい羨ましいですし、あれは負けたかもしれないけど大和にとってすごい成長につながる試合というところで、自分も早くあの域に行きたいです。いまの自分では実力不足だから、大和と切磋琢磨できない。いつかは並んで切磋琢磨して世界で戦っていきたいです ーー格上のベテランにチャレンジャーとして立ち向かうことになります。勝ちへの執着は? 「どんな試合でも絶対に勝つって言う気持ちは忘れてないので、今までの試合より勝ちたいとは思ってないです。今までの試合のすべて、骨が折れてでも怪我してもブッ倒すと思ってやってきました。金原選手だからということが特段あるわけじゃないです」 ーー今大会のメインセミもフェザー級の2試合、牛久vs.朝倉、斎藤vs.平本が並んでいます。意識は? 「意識してしまいますね。地元の北海道大会(6月24日『RIZIN.43』)でのクレベル・コイケvs.鈴木千裕も羨ましいマッチメイクだし、北海道で試合をすることは感じるものがあるので、今回の試合でしっかり結果を残したいという気持ちがあります」 ーータイトル戦線の選手たちに負けていいないと考えている部分は? 「圧倒的に寝技と気持ち、ですね。自分の武器は寝技しかないと言われますが、クレベル以外は簡単に極められると思っています。僕が簡単に下になるのは、簡単に極められると思っているから。簡単にテイクダウン取られているわけではないです。ベルトを獲るのにあたって、一番重要になるのがこの寝技の能力だと思っています。もちろんMMAなので、寝技だけにこだわる必要はないとも思っていますが」 ーー鈴木千裕選手とは2021年11月に対戦して判定負けでした。対戦したことある選手がタイトル戦に挑むことが決まって、どう感じていますか。 「焦りはあったかもしれないけど焦っても仕方ない。鈴木選手がタイトル挑戦するということで、自分が負けた相手なのでいつかリベンジしたいと思っています。自分もRIZINのタイトルを狙っているので、金原選手に勝てなければ、クレベル選手にも鈴木選手にも挑む資格はない。なので金原選手に勝つのは絶対、だと考えています」 ーー6月24日の札幌大会は、中2カ月あったら出場は問題ないですか。 「問題ないですね。金原選手に勝ってもっともっと強い選手とやりたいと思っていますけど、牛久選手や斎藤選手は上のカード。もし怪我していてやれと言うのは違うし、北海道大会で急いで上の選手とやらせてくれとは思っていないです」
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