MMA
インタビュー

【RIZIN】「大人になった」RENA「テクニックでいろいろ散らしつつ、最後仕留められたらいいなと思っています。私らしい試合になる」

2023/04/27 22:04
 2023年4月29日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館にてケージで行われる『RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI』に出場する全選手の個別インタビューが、27日(木)都内にて行われた。  第4試合の51.0kg契約5分3Rでクレア・ロペス(フランス)と対戦するRENA(SHOOTBOXING/シーザージム)は「7月のトーナメント1回戦からの復帰戦ということで、怪我からの復帰戦というのもあって、久しぶりの試合でちょっと緊張もありつつ、いい感じに持ってこれたんじゃないかなと思います。2回目のケージでちょっとドキドキワクワク、いつもとちょっと違うような、いい緊張感を持ちつつやってこれたかなと思います」と現在の心境を語った。  髪に赤いメッシュを入れた理由を聞かれると「これからコーンロウで編み込むんですけれど、コスチュームも毎回赤なので揃えてみようかなという。燃えているぞって意味の赤で今回赤色を入れてみました」と答える。  改めてロペスの印象を聞かれると「何でも出来るトータルファイターだなと思っていて。隙を見せた方が倒され、一本とられる戦いになるんじゃないかなと。決定率も私も対戦相手も凄いあるので早めの段階でKO・一本決着になるんじゃないかなと思っています。気を抜いた方が負けるんじゃないかなっていう緊張感を持ちつつ試合に臨みたいと思います」と、早い段階で決着がつく戦いになるのではないかと予想。 「ミットを打ってる動画は見ました。パワフルだなとは思いますね。しかも迷わず打って来るのでそれが怖いところかな。もらわないだろうなって思う距離でも飛んでくるパンチを打って来る印象ですね」と評した。  RIZINではこれが17戦目。年齢も重ねて心境の変化はあるかとの質問には「気付いたら17戦なんだなっていうのもありますし、初期の頃は2カ月くらいの練習でMMAの試合に初めて出たので、何も出来ない、本当に飛び付き腕十字しか出来なかった状況で試合に出て。何も分からない状況だったので。そう考えると7年くらい経っていろいろな経験をさせてもらって、落ち着いて試合に臨めるというか自信を持って臨めるようになったのは凄く大きな進化と、年齢も31歳なので大人になったというか(笑)。それは凄く感じます」という。  どの辺が大人になったと感じるのか。「大人になって良し悪しなんですけれど、見ちゃう癖も出てきちゃったりとか。飛び込んで行く勇気というものが若かりし頃はいっぱいあったなと今思うんですけれど、まだ行ける、踏みつける勇気はあるのでいいところを全部出したいですね」と、思い切りの良さがなくなってきたかもしれないとしつつ、「プラス面しかないかなと思いますね。総合というか寝技は年月が必要だなって感じるので、そういう面ではいま強くなっているなと思います」と、MMAファイターとして確実に強くなっているとの実感がある。  外国人と日本人ファイターの違いを聞かれると、「未知なる強豪というか、やってみないと肌を合わせてみないと分からないっていう未知の恐怖があるし、当然フィジカルは日本人より凄く強い部分もあるし、手足の長さだったり国ごとに違いますし。日本人とやる時はしがらみが多いのでいろいろめんどくさいし、海外選手は噛ませを呼ばれたとかめちゃめちゃ言われますけれど、試合するにあたっては言われることは全部言われるので。でもそんなのは気にせず。弱い人なんていないので。自分の中で海外選手とやる時は凄く強いっていうイメージで練習してきて、試合でどうかっていうのを試すだけですね」と、未知の部分が多い分、甘く見ないことを心がけているとした。  では、どっちが怖いかと言えば「どっちもどっちですね。本当にめちゃくちゃ強かったりすると怖いじゃないですか。だから精神的には両方同じです」と変わりはないとする。 [nextpage] スピードも落ちず威力もそのままでいけている  計量前日ということで身体がしんどいのではと聞かれると「いや、全然しんどくないです。49kgよりラクなので体調も凄くいいですね、最後水抜きが少し残っていますが体調はいいです」と、減量疲れはなさそう。  体重が上がることでパワーは増すと思われるが、スピードはどうなのかと問われると「スピードも落ちてないと思います。今回は打撃のミットで追い込んできたので、スピードも落ちず威力もそのままでいけていると思います」と維持できているとする。  フィジカルトレーニングを1年以上やり込んできたことで、殺傷能力に変化はあるか。RENAは「研究されてきて倒しづらくはなっていると感じるので、そこをテクニックでいろいろ散らしつつ、最後仕留められたらいいなと考えています」と、試合を重ねて研究材料が増えた分、前より倒しづらくなったことを感じているが、それをテクニックで補いたいという。すると新しいテクニックも用意しているのかと聞かれると「まあ、いろいろと用意はしています」と含みのある答え。  ケージは2019年の『Bellator』で経験も、その後、ケージを意識した練習はしていなかったと言うが、「試合が決まってからケージだと分かっていたので、そこから壁やケージだったりで練習して。試合の最後の調整でトライフォース赤坂さんに2回お邪魔させてもらってフルケージで藤野(恵実)さんと澤田龍人と本野美樹と、いろいろなシチュエーションの中で練習が出来たので凄くいい練習になったかなと思います」と、ケージ対策は万端のようだ。 「練習と試合ではちょっと違うのでやってみないと分からないですけれど、もう60戦近くリングでやっているので、そう思うと私はリングの方がやりやすさと安心感がありますけれど、新たな気持ちでケージに上がるってことでどんな結果になるか分からないですけれどワクワクしています」  前回2022年7月の試合で左眼窩内側壁骨折を負い、そこからの復帰戦になることには「眼窩底が折れましたが壁側だったので手術もなく支障もないので不安もないです」と影響はないとし、「練習できない期間もありましたが技術の見直しだったり、ちょっとリフレッシュできた部分もあるので全てプラスに向いていると思っています」と前向き。  リスクを冒してでもフィニッシュしに行くのか、そう聞かれると「私は判定より一本・KOの方がいいので、毎試合1Rで終わらないかなという気持ちでやっているので、そこは全然来ていただけるなら私も迎え撃つ気持ちがあります」と、相手が倒しに来るのなら自分も行くと宣言。 「今回凄い警戒というか、やるかやられるかの勝負だといつも以上に思っていて。フィニッシュ率が高いのでそこは警戒しないといけないし、でも向かってくる=倒す気が生まれるので早期決着にはなるかなと思っています。いつもちょっと最初にやられちゃうので(笑)。多分、私らしい試合になると思います」と、最初にピンチの場面があっても必ず倒して見せると誓った。
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