どんな選手とスパーリングをしたかと聞かれると、「朝倉海選手、朝倉未来選手、西谷(大成)選手、ヒロヤ選手、(才賀)紀左衛門さんともよくやります。TRIBEだと石井逸人選手にも教えてもらえるし、青木(真也)さんとも毎週やっていて。それに若松佑弥選手…名前のある選手ばかりできりがないです(笑)。あと関原翔は地元で中学の時の野球チームが一緒だったので教えてもらって。FIGHTER'S FLOW代表の上田貴央さんにもパーソナルで半年間教えてもらいました。そこで渡辺華奈選手ともレスリングのスパーをやりましたし、鈴木隼人選手にもレスリングを教えてもらいました」と、錚々たるメンバーの名前があがった。
複数のジムに通っている理由は「ジムによって特色があるんですよね。TRIBEの練習だとシチュエーションの練習。基本が多くてスパーはほとんしない。今日はこれをやります、というような。逆にトライフォースではシチュエーションスパーはやらずに、基本スパーリングばかり。TRIBEでは個人にフォーカスして教えてもらわないので、みんなが同じことをやる。でもFIGHTER'S FLOWとリバーサルジムでは、TRIBEで教えてもらったことや出来なかったことを個人で徹底的に作ってもらえるんです。最短で強くなるために特色の違う4つのジムに行かせてもらっています」と説明した。
公開練習でその成果を見せなかったのは「何をやろうかといろいろ考えて、組みのスパーリングをやるのも面白いかと思ったけれどまだ見せたくない。本番までのお楽しみってことで。TRIBEのメンバーの中でやっていたら、そりゃあ強くなりますよ。上久保(周哉)さんとやったら、これから逃げられたら誰からも逃げられるなって思いました」と、組み技を見せるのは本番の試合で、とのこと。
その中でどんなスタイルのMMAを目指すのかと聞かれると「平本(蓮)君みたいなスタイルになるんじゃないですか。組むと疲れるので。あと得意なところがスタンドなので、総合って自分の強いところを相手の弱いところにぶつける競技じゃないですか。そういうところで自分の強みはキックボクシングなので、パンチとキックがメインになっていくから」と、平本蓮のようなスタイルだとした。
RIZINでどんな存在になっていきたいのか、との問いには「RIZINだからとかRISEだからとかじゃなくて、どこに出たとしても会場を盛り上げられればいいなって感じですね。あとお客さんに、見ている人に何か伝えられる選手になりたい。見ている人に何か与えられる選手になりたいです。自分には毎試合コンセプトがあって。格闘技をやってる理由があるので見ている人にそれを伝えたい。見ている人が多いのはRIZINだと思うので、より多くの人に伝えられる場所でやりたい」とし、それが今回は“挑戦”なのだと語った。
また、三浦戦のテーマを聞かれると「対極にあると思うので、一言で言うなら挑戦です。キックボクシングの自分を知っているファンの方々は、ある程度登っていったYA-MANしかしらないと思うけれど、俺は凡人だと言っても納得しないと思う。才能があるからキックボクシングでもある程度上まで行けたと思っている人がいるけれど、今回はゼロから始めて新しい挑戦を見てもらって。朝倉未来さんのYouTubeを見てもらえれば分かるけれど、最初の頃は佐々木君にボコボコにやられていますからね。あそこから週6で練習してプロで勝てたら、才能が無くても勝てるんだってところをお見せしたいです。そういう意味での挑戦です」と、才能がなくても練習すれば強くなれることを証明したいとした。