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2023年4月22日(日本時間23日8時30分・U-NEXT配信)『Bellator 295: Stots vs. Mix』(米国ハワイ州ホノルル・ニール・S・ブレイズデル・センター)で対戦する、堀口恭司(日本)とレイ・ボーグ(米国)が20日、現地からインタビューに応じた。
2022年4月の『Bellator 279』以来のBellator参戦となる堀口は、当初フライ級(125ポンド/56.7kg)カムバック2戦目をハワイで戦う予定だったが、対戦相手のボーグ側がフライ級から130ポンド(58.96kg)契約試合への変更を申し出ており、試合は両者がハワイ入りする前に両陣営同意のもと130ポンド契約試合に変更された。
フライ級戦に向けた調整を行っていた堀口は、「自分はフライ級で全然、大丈夫なんですけど、相手がたぶん落とせないから130ポンドになって」と、フライ級の身体作りを始めていたことを明かし、UFC時代から体重超過の常習犯であるボーグの5年6カ月ぶりのフライ級戦を「“やっぱり作れないか”と思いましたね」と、懸念していたと語った。
いったん身体を絞っている堀口と、減量をさほどしなかったと思われるボーグとでは、コンディションの差が気掛かりだが、現地入りした堀口は、130ポンド契約試合に向けて気持ちは切り替えており、「自分は体重が変わっても何も違いはないんでやるだけです。減量自体もそこまで辛くはないですし、力で戦ってるわけじゃないので」と語った。
元UFCフライ級コンテンダーのボーグは、2015年に堀口が挑戦したフライ級王者デメトリアス・ジョンソンに、2017年10月に挑戦。堀口と同じく最終5Rに腕十字で一本負けし、王座獲得に失敗している。
その後は、バンタム級に転向も体重超過もあり、2020年2月に再度フライ級(56.7kg)に戻して、RIZINにも参戦したホジェリオ・ボントリンと対戦し、ここも体重超過で58.1kg契約ながらボントリンに判定勝ち。
2020年5月にリッキー・シモンにスプリット判定負け後、UFCをリリースされると、2021年6月に『UAE Warriors 20』で元TKO王者ジェシー・アーネットにバンタム級で判定勝ち。2022年1月に『Eagle FC 44』で元UFCのコーディ・ギブソンに判定勝ち。そして前戦となる2022年3月の『Eagle FC 46』では、Bellatorファイターでもあるリッキー・バンデハスに判定勝ちでバンタム級で3連勝をマークしている。
会見でボーグは、「今回、Bellatorからフライ級のオファーだったが?」と問われ、「今までも階級については色んな事があったけれど、125(フライ級)で戦う事は常に自分の頭の中にあった。ただ環境は変わるもので、135(バンタム級)で戦うのも好きで、ここ3、4年は135でやってきたが、125の選択肢は常にあった。それで、Bellatorから提案があって、ホリグチとデビュー戦ができるというオファーがあったときにそれに対して『NO』とは言いたくなかった」と語っている。
また、対戦相手の堀口について、「Bellatorデビューをするにあたり、ホリグチ以上の選手はいなかったと思う。以前から、常に将来戦うかもしれない相手としてリストに載っていた。正直言うとペティスの方がリストの上にいて、ホリグチの名前は一度少しフェードアウトしていたけど、今こうなった。スポーツは予想ができないね」と、UFC時代から対戦相手の候補として見てきたといい、「自分の方がホリグチよりもっとオールラウンダーな選手だと思う。打撃スキルも自分の方が高いと思うし、俺はとにかくどこでもベストな選手だと思っている。とてもいい試合になるよ」と、自信を見せている。
堀口がBellatorでのフライ級新設を望んでいることについても「今はとにかく試合に集中しているのでそこはあまり気にしていない」と悪びれる様子もなく語ったボーグ。バンタム級での王座戦線にからみたい意向も語っており、フライ級は厳しいと判断したか。
堀口は米国復帰戦に向け、「ボーグはボクシングとレスリング主体のオールドスタイルで、そこに強みもある。でも、自分は何でもできる“ニュージェネレーション・スタイル”だから、試合で“MMA”というものを見せたい。自分こそ“リアルMMAファイター”で、全部において優っているところを見せたいです」と意気込みを語っている。