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【RIZIN】朝倉海の変身「きっと折れない」「(元谷は)雑な部分が多い」「UFCトップにも打撃では負けない」「Bellatorとの対抗戦でRIZINが舐められた借りを返したい」「シン・朝倉海を見せる」=5.6『RIZIN.42』有明

2023/04/19 17:04
 2023年5月6日(土)東京・有明アリーナで開催される『RIZIN.42』のバンタム級(5分3R)で元谷友貴(フリー)と対戦する朝倉海(トライフォース赤坂)が19日、所属ジムで公開練習を行った。  米国シンジケートジムで知り合ったトレーナーで、散打出身でMMA経験もあるエリー・ケアーが持つミットに、1分間、力強いパンチ、キックを打ち込んだ朝倉は、「“シン・朝倉海”を見せる。KOしたい」と意気込み。  昨夏手術の右拳も「折れづらくなっていて、パンチの打ち方も直したからきっと折れない」といい、米国修行で「今まで知らなかった技やいろんな知識・技術を身につけているので、今までにない、違うスタイルを確立している」と自信を見せた。  対戦相手の元谷は現在5連勝中。当初、朝倉は「やりたいと思ってなかった」が、「ずっと勝ち続けてRIZINのトップ選手なので、いまは本当に戦いたいなと思っています」と評価が変わったという。  元谷について「グラウンドでしっかり極め切れる力が一番の強み。あとは全体的に全部こなせるので、相手によって、自分の戦い方を(変えることが)できる選手なのでそこら辺をちょっと警戒しないといけない」と、極めの強さと引き出しの多さを警戒。  一方で、「でも試合を見ていると、結構雑な部分が多い。立ちに関しても組みに関しても、寝技に関しても強引なところがある。そこは弱点。僕を相手にそのミスをしたら一撃で倒せる自信があります」と、雑な動きになる瞬間を見逃さないとした。  勝利のポイントを「どっちが得意なところに持ち込むか。お互いやりたいことが決まっていると思うので、それをやったほうが勝つ」と語った朝倉は、実質バンタム級王座決定トーナメントとなっているもうひとつのバンタム級戦・井上直樹vs.フアン・アーチュレッタについても「戦いたいのはアーチュレッタ選手」と希望。  その理由を、「去年の大晦日にBellatorとの対抗戦があって、そこに僕が出たかったけど出られなくて、そのなかでRIZINの日本人が全敗ということで、世界的にRIZINが舐められたと思うので、僕としても悔しかった。僕が(アーチュレッタと)戦ってしっかり勝って、日本が強いというのを見せつけたいと思っています」と、元Bellatorバンタム級王者とベルトを賭けた戦いをしたいと語った。 「本当にこの試合ができなかった期間、すごく悔しい思いをしていたんですけど、ファンの皆さんにすごく助けられたので、その分、今度は僕が恩返しする番だと思うので、最高の試合をお見せしたいと思います」──1年5カ月ぶりの試合で、“シン朝倉海”はどんな変身を見せるか。  朝倉海との一問一答全文は以下の通りだ。 [nextpage] 朝倉海「どれだけ成長したか、見せたい」 ──コンディションはいかがですか。 「バッチリです。もう、明日でも試合できます」 ──1年5カ月ぶりの試合で、緊張や不安は? 「いまはもう、無いです。最初はこれだけ試合期間が開いたことがなかったので、試合決まった時は緊張するのかと少しの不安はあったけど、しっかり対策していたりとか、自分の実力が伸びているとすごく実感できているので、そういうところですごく自信がついて、今はその新しい自分のスタイルを見せるのが楽しみで、試合がすごく楽しみです」 ──これまで骨折があった右拳が完治しての手応えは? 「前回折れた時にまずは手術をしたんですけど、いろんな、たくさんの病院の先生に診てもらって、そのなかで本当に一番腕のいい先生に手術してもらいました。まず骨自体がすごく折れづらくなっていて、安心です。パンチの打ち方も、すこし折れる可能性を懸念していたことがあったのでそこも直して、きっと折れないと思います。そればかりは(やってみないと)分からないですけど」 ーー入場の時は何を考えていますか。 「何も考えていないですね、もう。“さあ、やるぞ”という感じと、お客さんの盛り上がりを見ています」 ──どんな試合展開が理想でしょうか。 「KOしたいですね」 ──今回の試合のテーマは? 「テーマは久しぶりの、1年5カ月ぶりの試合なので、この期間に僕がどれだけ成長したか見せたいなと、“シン・アサクラカイ”を見せようかなと」 ーーどう新しくなっていますか。 「この長い期間、怪我があったりして練習できなかったり、試合をしていなかった期間で、その分いろんな技を研究したりとか、2回アメリカに行って、今まで知らなかった技やいろんな知識・技術を身につけているので、今までにない、違うスタイルを確立しています。そこが、新しい自分のスタイルということで、今回初めて見せられるかなと思います」 ──それはこれまでの技術とは違うものでしょうか。 「今まで持っていた技術に、エリーからたとえば『立ち位置がそこよりこっちがいい』とか、『このコンビネーションはこう繋げるといい』とか、どんどんアップデートされている。アメリカは最先端でいろんな技術が(回るのが)速い。日本の選手ってアメリカの選手が試合で使ったのを見て初めて“この技を試そう”という感じだと思うのですけど、アメリカでは日本ではまだ知らない技術とかを先にコーチとかが仕入れて教えてくれたりするので、そういう技をすごく採り入れてきました」 「(元谷の)一番の強みは、グラウンドで極め切れる力」 ──今回の対戦相手の元谷選手について、強いと思う点や警戒すべき点は? 「一番の彼の強みは、グラウンドの極める力。フィニッシュ、しっかりできる、しっかり極め切れる力が一番の強みかな。あとは全体的に全部こなせるので、相手によって、自分の戦い方を(変えることが)できる選手なのでそこら辺をちょっと警戒しないといけないという感じです」 ──海選手の離脱中、元谷選手がずっと勝利後に海選手に対戦要求していたのはご存じでしたか。 「もちろん」 ──どう感じていましたか。 「僕は別にそんなにやりたいとは思ってなかったですけど。べつに目立っている選手でもないし。強い選手というのは分かるのですけど、別に僕からやりたいとは思ってなかった。けど、ずっと勝ち続けてRIZINのトップ選手なので、(いまは)本当に戦いたいなという思いが自分でもあります」 ーー2回アメリカで武者修行しましいた。一番大きかった成果は? 「トップのファイターとスパーリングできたので、自分がどの立ち位置にいるのか分かりました」 ーーその成果が…… 「出ています、しっかり」 ーー海外MMAで「立ち位置が分かった」と。今どこに位置していると? 「本当にUFCのトップの選手とやったとしても、打撃では負けないなという自信がありますし、寝技や組みの部分で足りない部分があるとも感じました。でもそんなにめちゃめちゃ差があるとは思いませんでした」 ーー行く前に比べて差が大きいと思っていたのが、思ったより小さかったのか、思ったより大きかったのか、どちらでしょうか。 「思っていたより小さかった、ですね」 [nextpage] 「僕がアーチュレッタにしっかり勝って、日本の強さを見せつけたい」 ーーRIZINでは、今もバンタム級で自分はトップにいると思いますか? 「もちろん思います」 ーーどういう部分で? 「RIZINに出ているバンタム級の選手に負けるとは思わないです」 ーー元谷選手についても「この人じゃないな」と? 「いや、しっかり勝ち続けているし、実績もある選手なので僕としてもやりたい相手だと思います」 ーー「バンタム級トップにいる」ということでしたが、フアン・アーチュレッタ、井上直樹選手と自分と比べてどう感じていますか。 「二人とも素晴らしい選手だと思うので、今回勝ったとしても、より研究や努力が必要かなと思っています」 ーーキム・スーチョルを下したアーチュレッタに関しても。 「強いですね」 ーー今回のバンタム級2試合の勝者同士が戦い、バンタム級のタイトルマッチになります。この試合に勝ったら、井上選手とアーチュレッタ選手のどちらと戦いたいですか。 「戦いたいのはアーチュレッタ選手。やっぱり去年の大晦日にBellatorとの対抗戦があって、そこに僕が出たかったんですけど出られなくて、そのなかでRIZINの日本人が全敗ということで、世界的にRIZINが舐められたと思うので、僕としても悔しかったです。僕が戦ってしっかり勝って、日本が強いというのを見せつけたいと思っています」 「僕を相手にミスをしたら一撃で倒せる自信があります」 ーー今回、来日したエリーコーチとは会話は英語で? 「まだ完璧ではないですけど、ずっと英語の勉強は続けてきて、アメリカにも行っていたので、多少聞き取ることはできるのでコミュニケーションは取れています」 ーー今回、ミットを持ったエリーコーチに、米国からついてもらった決め手は? 「“全部”なんですけど、僕がアメリカのシンジケートジムに行った時に、彼はフランス人なんですけど、ちょうど同じタイミングで彼もトレーナーとして腕を磨くために来ていて、そこで僕らは出会ったのですが、エリーの方から声をかけてくれて、僕の“コーチをしたい、ミットを持ちたい”と言ってくれて。そこでいろいろ初めて教えてもらったときに、さっき言ったような、知らなかった技術を教えてもらったり、彼の知識量、技術量にすごく驚かされて、“あっ、今の僕に本当に必要な人だ”と感じて、すぐに声をかけました。あとはもちろん、すごくいい人柄なのでそこもすごく気に入っています」 ーーエリーコーチはセコンドにつく? 「そこはまだ確定はしていないのでまだ分からないです」 ーー言える範囲で、元谷選手の弱点をどうとらえていますか。 「言いたくないっスね(笑)。でも結構雑な部分が多いんですよね、試合を見ていると。強引な、それは立ちに関しても組みに関しても、寝技に関しても。そこは弱点。僕を相手にそのミスをしたら一撃で倒せる自信がありますね」。 ーーイメージしているKO像は、早いラウンドなのか、それとも削った上でのTKOなのか。 「どうでしょう、うーん……2Rですかね。それはやってみないと分からないので。しっかり作戦を立てているので試合を見てもらえたら」 ーー勝負を決めるポイントはどこに? 「どっちが得意なところに持ち込むかというところじゃないですかね。お互いやりたいことが決まっていると思うので、それをやったほうが勝つ、みたいになると思います」 ーー久々の実戦で勝って、その先に描いているものは? 「今回勝った後は、アーチュレッタ選手か井上選手とやると決まっていると思うので、まずはその試合に向けて次勝つことを考えようかと思います」 ーー復帰戦を待ち望んでいたファンに一言。 「本当にこの試合ができなかった期間、すごく悔しい思いをしていたんですけど、ファンの皆さんにすごく助けられたので、その分、今度は僕が恩返しする番だと思うので、最高の試合をお見せしたいと思います」
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