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【KNOCK OUT】MVPを倒した小笠原瑛作、次の相手もムエタイ強豪予定「“本物”を倒していきたい」ONEへの挑戦も希望

2023/04/18 16:04
 2023年6月11日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2023 vol.2』の記者会見が、4月18日(火)都内にて行われた。  会見には同大会に出場が決定しているKNOCK OUT-REDフェザー級王者・小笠原瑛作(/クロスポイント吉祥寺)が出席。  今年3月には2022年ムエタイMVPでルンピニースタジアム3階級制覇を達成しているロンナチャイ・トー.ラミントラーをダウン寸前まで追い込む完勝を収めており、「MVPでタイのスーパースターを破ったことでタイでの評価が当然上がって、山口(元気)代表と6月はどうするか、タイに乗り込むというプランもあったんですが、今回は後楽園に出場することが決まりました。相手はタイの現役王者、または王者ではなくてもスーパースターがいるのでタイ人と勝負しようということで選手選定に入っています。まだ正式決定には至っていませんが、来週には発表できる見込みです」(宮田充KNOCK OUTプロデューサー)と、ムエタイのトップ選手との対戦を予定している。  小笠原は「タイのMVPを呼んでもらって、それに勝つことで自分の価値も上がったと思うし、このベルトの価値も上げられたと思う。今後やる選手はどうしたって強い選手になると思うので世界のトップどころをバンバン倒して、それに勝つことで自分の強さや自分と KNOCK OUTの価値を上げていきたい。厳しい道を行くのが成功への近道なので、“本物”を倒していきたいと思っています」と、ムエタイの本物の強豪を迎え撃っていくという意欲。  ロンナチャイを撃破し、「MVPにああいう勝ち方が出来たのはめちゃくちゃ自信になりました。世界のトップに勝ったことで他のヤツらとも競えるんじゃないかなと思うし、そこら辺を倒していきたいとの想いが強くなりました」と、ムエタイのトップたちと渡り合える自信がついたという。  どんな相手が来てもKOを目指したいと言い、「(KNOCK OUTは)タイとは違うところもあるので、倒し切れたらさらに完全勝利。ただ、しっかり勝ちに行くことが一番です。タイ人は際(きわ)が上手いので倒せる瞬間があったら狙っていきたいと思います」と、ムエタイのトップをKOするのは容易なことではないとしながらも、倒せるチャンスには倒したいとする。 「自分は当たれば倒れるものを持っていると思うので、そこへ行くまでに相手の技をもらわないこと。自分が受けないように回を重ねれば倒す瞬間は出てくると思っています。自分の攻撃力やスピードには自信があるので。負けるのはどこかと考えたらガードの甘さや行き過ぎてしまうところだと思っています」と、自分の欠点も克服していきたいとした。  同大会にはKNOCK OUT-BLACKフェザー級王者・龍聖の出場も決まっており、試合内容での勝負を意識するかと聞かれると「見ているところが僕はトップに勝つ、世界を目指すところなので、KNOCK OUTはみんなで盛り上げたいし、お客さんに魅せる部分で競いたいというのは特にないかもしれない」と、あくまでも視線は世界のトップに向けていると答える。  3月の代々木でのビッグマッチを経て、「代々木であれだけ強い選手を呼んでくれたことで、本気度がKNOCK OUTから伝わって来ます。そういう選手を呼んでくる団体なんだなと。僕もその選手に勝つことで、格闘技は勝つことで証明されると思うので、自信を持って強い選手を呼んできてもらってそれに僕が勝つことが証明になるし、KNOCK OUTの価値が上がることになると思っています」と、“本物”の選手を呼んでもらってそれに勝つことが自分の使命だとした。 [nextpage]  ムエタイには様々なスタイルの選手がおり、小笠原は「どちらかと言うと首相撲が強い選手が苦手」だと言うが、「誰が相手でも大丈夫です」と胸を張る。  同席した宮田Pは「首相撲が強い選手ともいずれやることになるかもしれないですが、小笠原選手は50戦とキャリアも充実しているので、あとはアグレッシブなファイターがいいのかなと思っています。前回は技巧派を封じ込めたので、今回は違うタイプの選手をファンに見せたい」と、前回のロンナチャイはテクニシャンタイプだったので、次はファイタータイプと当てたいとの意向を示した。  それを聞いた小笠原は「タイのトップどころの選手って全部が出来ると思う。技術もあって身体も丈夫で。だから誰が来ても大丈夫です」と、タイのトップ選手なら何でも出来るのが当たり前なので、どんな選手が来ても対応すると話す。  2023年の目標には「KNOCK OUTの価値を上げていくこと」をあげ、「その中でどういうところを目指して行くかは、強い選手を呼んできてもらって、そこに勝つのが証明。それとONEとかそういうところに僕が出るのはその価値を広められると思うし、結果を出すことは名前を世界に広げられるひとつの手段だと思う。そこは宮田さんとも話して、世界を見ていきたい」と、ONEに出場することも視野に入れているとした。  KNOCK OUTからは2月に鈴木宙樹が『ONE FRIDAY FIGHTS』(通称ONEルンピニー)に出場しているため、ONEへのルートはある。  宮田Pは「いろいろな話が来ているので下半期は面白い流れがあるかもしれない」とし、「宙樹くんが出るのと王者が出るのは意味合いが変わってくるので慎重に行きたいですが、無い話じゃない。トライしてみたいなら手助けしたい」と可能性はあるとする。  ONEのムエタイはオープンフィンガーグローブ着用となるが「やるとなれば練習をしっかりやらないといけない。そこは時間も必要ですが調整すれば出来るんじゃないかと考えています」と、問題はないとした。 「世界の舞台で強い選手とやりたい気持ちはある。KNOCK OUTがあって僕の価値がついているので、KNOCK OUTでロンナチャイに勝ったからこそ名前がタイで売れているし、ホームはKNOCK OUTなのでそこを持ちつつ世界の舞台に挑戦していきたいですね」と、ホームを大事にしながら世界へも打って出たいと語った。  最後には「相手はまだ決定していませんが、必ずアツい試合で会場をパンパンにして盛り上がる心に響く試合をします」と、6月の試合も盛り上げると誓った。
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