2019年7月21日(日)エディオンアリーナ大阪・第1競技場で開催された『RISE WORLD SERIES 2019 Semi Final Round in OSAKA』のメインイベントで、ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者スアキム・PKセンチャイムエタイジム(タイ)を撃破したRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)。
勝利後、試合を振り返り「スアキム選手強かったですね。さすがチャンピオンと言うだけありました」とまずは相手を称えた。
内容については「今回は反省点だらけですね。打ち合いできるじゃんと思ってしまって。自分のいいところは出入りじゃないですか。でもパンチが当たったので行こうと思ってしまって。倒そうと思いすぎてしまったかな。今日は自分が中で戦おうと思いすぎて、この相手に試そうと思ってしまってチャレンジャーな自分が出すぎたかなと思います」と、倒そうとの気迫が空回りしてしまったようだ。
フィニッシュとなったのは、3Rに放った大技・胴廻し回転蹴り。「狙っていました。どんどん相手が雑になってきたので。2Rは自分が取ったのかな? だから相手も雑になってきたので、タイミングが見えたので絶対に入ると思った。最初は蹴りを受けてパンチを打っていたんですが、蹴りを受けた時に前へ出てきたのでそこで回ろうとしたら思い切り入って。バックリでしたね。骨が見えていたそうですよ。会心の一撃でした」と、タイミングを見て狙った一撃だったと明かす。
「最近、けっこう相手のこと切っているんですよ。ここずっと。だから殺傷能力が凄くついたのかなと思います。パンチでも蹴りでも切っているし。それは自信につながると思います。ヒジ打ちで切るのではないですからね。胴廻しで切る、パンチで切る、サムライですね(笑)」と、自身の技の文字通りの切れ味には満足そうな笑顔を浮かべた。
決勝は、前ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフェザー級王者ルンキット・ウォーサンプラパイ(タイ)に番狂わせ勝利を収めた、ISKAムエタイ世界バンタム級王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)との日本人対決に決定。
「58kg契約ですけれど、もっと体重を落とそうと思いました。そっちの方がスピードも速いですし、水抜きしないでスピードだけ上げていこうと思いましたね」と、次回はスピード重視の身体を作って臨むとする。
そして「志朗君も強いので対策を練ってくるので、しっかりやらないと。一発一発的確と言うか、中で攻撃するのが得意という印象。自分はもっと距離を取って手数を増やしていかないと。厳しい戦いになると思います」と気を引き締めた。