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レポート

【K-1 KRUSH】卜部功也が衝撃の秒殺KO負け、対抗戦は4勝3敗で中国チームが勝利

2019/07/21 18:07

▼第4試合 日本vs中国・7対7全面対抗戦・次鋒戦 K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級 3分3R・延長1R
〇山本直樹(日本/優弥道場)
判定3-0 ※30-29、30-28、30-28
×ワン・ジュンユー(中国/星武創新ジム/CFP)


 1R、ワンツーを飛ばしてくるサウスポーのワンに対し、オーソドックスの山本はパンチを上下に散らしながら右の三日月蹴り。ワンもガシガシとパンチを打つが、山本のブロックは固い。山本は左ジャブを起点に、右ボディストレート、右ボディアッパー、左右のヒザ蹴り、そして右の三日月蹴りへと繋げる攻め。腹を削られ続けたワンはダメージを受け、終盤には後退する。


 2R、劣勢のワンは足を使って動き回り始め、ワンツーと左ミドルで手数を増す。やや様子を見ていた山本だが、1分が経過したところで左ボディ、左ミドル、右の三日月蹴り2連打をヒットさせる。ワンは一瞬動きが止まるも、ほどなくしてパンチの攻撃を再開。以降も山本の右の三日月蹴りが何度も決まるが、タフなワンはパンチを返し続ける。


 3R、気合いの咆哮をあげたワンは、ワンツーと右フックの連打で仕掛け、さらにバックハンドブローで奇襲にいくが、これは当たりが浅い。山本はガードを固めながら間合いを詰めて右ボディを打つが、やや疲れも見え始め、ワンの右フックと左ストレートを被弾する場面も。最後は両者が激しくパンチを交錯させた。

 1年ぶりの再戦の行方は判定に。必殺の三日月蹴りなどで攻め立てた山本がジャッジ全員からの支持を受け、ワンを返り討ちにした。

▼第3試合 日本vs中国・7対7全面対抗戦・先鋒戦 K-1 KRUSH FIGHTライト級 3分3R・延長1R
×瓦田脩二(日本/K-1ジム総本部チームペガサス)
判定0-3 ※29-30、27-30、29-30
〇ワン・ジーウェイ(中国/遼寧創新ジム/CFP)


 1R、強烈な右ローを積極的に蹴るワン。1分が経過したところで、瓦田は堰を切ったようにパンチをまとめ、ワンをコーナーに追い込む。ワンはバックブローで瓦田の攻撃を寸断。距離を取り直すと、ワンは右ロー攻めを再開。瓦田もワンのバックハンドブロー奇襲をかわして、右ストレートをヒットさせる。


 2R、ワンツーで飛び込みヒザ蹴りを突き上げるワン。瓦田はワンの圧力に押され始め、ヒザ蹴りや前蹴りも打ち損じる場面が多くなる。手数が落ちた瓦田に対し、ワンは一発一発に声を張り上げながら右ボディフック、右ボディストレート、そして右ロー。瓦田の左腿は紫色に腫れ上がった。


 3R、前がかりになったワンに対し、瓦田は二段飛びヒザ蹴りを繰り出すがヒットならず。ワンはすぐに同じ技を返し、さらにバックハンドブローも追加する。ワンの右ローを嫌がる瓦田。ワンはバックハンドブローやバックスピンキックも放つなど優勢をキープし、判定で瓦田を下した。


▼第2試合 K-1 KRUSH FIGHTバンタム級 3分3R・延長1R
×萩原秀斗(K-1ジム総本部チームペガサス)
KO 1R 2分51秒
〇佐々木洵樹(POWER OF DREAM)

 佐々木はプロボクシングの元東洋太平洋フェザー級13位、元日本フェザー級7位というハードパンチャー。今年2月のキック初戦を判定勝利で飾り、今大会が2戦目となる。

 対する萩原は昨年2月のK-1 KRUSH FIGHTデビュー戦で、タイトルマッチ経験者の隆聖から判定勝ちを収めたが、その後は2連敗を喫している。

 1R、サウスポーの佐々木は軽快にステップを刻みながら両拳を細かく前後に動かし、一気に踏み込んで右ジャブを突く。オーソドックスの萩原は右ローと左ジャブを返すもヒットせず。萩原が再び右ローを狙ったところで、佐々木は電光石火の左ストレートを合わせてダウンを奪う。

 立ち上がった萩原に対し、萩原は左ストレートを腹と顔面に打ち分け。萩原が佐々木の追撃のラッシュも浴びて棒立ちになったところで、レフェリーがスタンディングダウンを取る。萩原はファイティングポーズを見せて試合を続行するが、佐々木のパンチに反応できず再び左ストレートを喰らって目が泳ぐ。

 最後は佐々木が左ミドルから即座に右フックを叩き込み、萩原をマットに這わせて勝負あり。佐々木が流石のパンチを見せつけ、KO勝利を飾った。

▼第1試合 K-1 KRUSH FIGHTライト級 3分3R・延長1R
×東本央貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
判定0-3 ※28-30、28-29、29-30
〇松本涼雅(team ALL-WIN)

 東本はトップ選手たちとの対戦経験も豊富で、過去にはHIROYAと佐々木大蔵を破ったこともある実力者だが、現在2連敗中だ。

 対する松本はK-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者・安保瑠輝也率いるteam ALL-WIN期待の新鋭で、今大会がプロデビュー戦。負傷欠場となった林将多(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/FSG)に代わって、5日前に急遽出場が決まっている。

 1R、オーソドックスの松本は細かく左ジャブとフェイントを入れ、左の前蹴りとワンツーも鋭い。サウスポーの東本も強烈な左の蹴りを上中下に飛ばし、時おり右ボディストレートを振り抜く。終盤に林はノーモーションで左の前蹴り。これが東本のアゴを跳ね上げる。

 2R、パンチを単発ではなく速射砲のような連打にまとめる松本。強気に攻める松本を前に、東本は先手を取られる状況が続く。東本の狙いすました左フックに対しても、松本は軽快なステップでかわしたり、左フックのカウンターを合わせたりする。終盤には松本の強烈な左右ハイが、東本のガードの上を叩いた。

 3R、前蹴りと右ハイで東本を寄せつけんとする松本。東本は圧力をかけ続けるが、なかなかパンチを連打で出せない。終了間際にようやく、東本は体を密着させながら右アッパーを突き上げたが逆転ならず。プロデビュー戦の松本が経験豊富な東本を完封し、値千金の勝利を飾った。

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