フェイスオフで気合い十分のブアカーオと安保
2023年5月6日(土)東京・有明アリーナ『RIZIN.42』の追加対戦カード発表記者会見が4月13日(木)都内にて行われ、RIZINキックボクシングルール70kg契約3分3Rで安保瑠輝也(フリー)vs.ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)の激突が発表された。
会見で安保は「BreakingDownから来ました、安保瑠輝也です。去年の末にK-1を辞めて、それから4カ月くらいの間にいろいろなことをしたと思うんですけれど、これが格闘家・安保瑠輝也の第2章の始まりです。それにふさわしい最高の相手を用意してもらえたと思います。しっかり試合でぶちかますので期待してください」と挨拶。
ブアカーオは「再び日本に帰ってこられて大変嬉しく思っています。かなり長い間、日本の試合から離れていましたが、今回RIZINという素晴らしい大きな舞台に参戦できてとても嬉しく思っています。当日は絶対に最高のいい試合をする自信があるのでぜひ注目してもらいたいと思います」とコメント。
続いて「ただ、自分としてはRIZINとの関りは今回1回だけとは考えていません。長期的にいい関係を築いていければと考えています。またタイには自分のジムを含めて多くの素晴らしい若い選手がいるので、このRIZINという素晴らしい舞台はタイの選手も注目している大会なので、ここに参戦できるチャンスを作ってあげる懸け橋に自分がなれたらと思っています。まずは6日の自分の試合に注目してください」と、他のムエタイ選手が参戦できるような環境を作りたいとした。
安保はブアカーオのことを「ブアカーオ選手は格闘技を知る人なら誰もが知っているスーパースター。俺もよくタイへ行くんですけれど、空港を降りたらめちゃくちゃデカい広告があるくらいの国民的スターだと思うんですけれど。ファイターとしての印象は300戦くらいしていると思うので戦うことに関しては何の恐怖もないと思うし、息を吸うように戦うと思う」と評した後、「俺の攻撃を喰らったら多分ビックリすると思う。ここから先の時代を作っていくのは安保瑠輝也だと思っているので、ここはKOで倒さないといけないと思っています」と、ブアカーオをKOすると宣言。
対するブアカーオは「相手に関しては今のところ特に何も感じることはない。それよりも大事なのは自分のコンディションを試合に向けてベストに整えていくことだと思います。その後で対策は考えていきたいと思います」と、安保に関して印象は特にないとした。
日本での試合は2013年10月の佐藤嘉洋戦以来、実に10年ぶりとなり「10年ぶりということでとても嬉しい。試合が出来ることでとてもワクワクしています。日本のファンの皆さまにはブアカーオが10年前とどういう違いがあるかということに注目して見てもらいたいと思います」とメッセージ。
MMAにも興味はあるかと聞かれたブアカーオは「もちろんRIZINがMMA主体の大会だということは知っていますし、自分も注目して試合を観てきました。実際自分もMMAの練習をしたことがあるんですが、自分の最高のパフォーマンスを出せるのはキックボクシングだと思っているので、その舞台で戦っていきたいと思います」と、MMAに転向するつもりはないと答える。
さらに「自分自身RIZINには初参戦になりますが、自分自身にとってもタイの選手にとっても今回だけとは全く考えていない。今後RIZIN側と話し合いを重ねてワクワクするような面白い企画が出来たらと考えています。それによって日本のファンにもワクワクドキドキしてもらいたいですし、何か面白いものが生まれるんじゃないかなと思っています」と、RIZINと新しいことが出来たら、との希望を持っているようだ。
ライバルであった魔裟斗や小比類巻貴之などが引退した今、どのようなモチベーションで戦っているのかとの問いには「自分にとっては続けられる原動力はファンの皆さんに見てもらうことが大事なことで、自分では年齢やいつまでやるかってことは今のところそんなに大きな問題ではない。ブアカーオがこうして現役を続けている、体力作りをしてコンディションも整えてまだ続けていい試合をしているってことを皆さんに見てもらって、それを見た方が何らかのエネルギーをもらえたと思ってもらえたら凄く嬉しいです。それが原動力になっています」とした。
MMAの試合が並ぶ中で、どんな試合をしてキックボクシングをアピールしたいかとの質問に、安保は「打撃とかMMAとかそんなの関係なくて、俺の試合は面白いのでそれを楽しみにしてくれって感じです」、ブアカーオは「RIZINは多くのMMAファンが見ている大会ですが、自分の見せ場は立ち技にある。その立ち技の中でも凄く危険な技、武器がいっぱいある。その部分を見てもらって立ち技がどんなに危険かを皆さんに分かってもらえたらと思います」と語った。