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【MTGP】武尊と世界王座を懸けて戦うサグデン「世界の厳しさを自分が教えたい」と挑発、武尊はチームJAPAN構想も

2023/03/29 16:03
【MTGP】武尊と世界王座を懸けて戦うサグデン「世界の厳しさを自分が教えたい」と挑発、武尊はチームJAPAN構想も

ISKA K-1ルール世界ライト級(-61kg)王座を懸けて一階級上の王者ベイリー・サグデン(右)と対戦する武尊

 2023年3月29日(水)都内にて記者会見が行われ、K-1三階級制覇・武尊の復帰戦が発表された。


 注目の復帰戦は6月24日(土)フランス・パリのゼニスアリーナ(8,000人収容)にて開催されるMTGP((Muay Thai Grand Prix)主催『Impact in Paris』にて、ISKA K-1ルール世界-61.0kg王座決定戦として3分5Rで行われることが決定。


 会見に出席した武尊は「やっと復帰戦を発表できることを嬉しく思います。僕はK-1でやっていた頃から海外で試合をしたいと言っていて、タイトルマッチという形で海外の試合が決まったことが嬉しいし、ISKAは権威あるベルトなので挑戦できることと、以前タイトルマッチが流れたことがあったので、このチャンスにこのベルトを必ず獲って世界に『日本の格闘技界にこんな面白くて強い選手がいるんだぞ』って事をアピールして、日本の格闘技界が世界から注目される結果になればと思います」と意気込み。

 武尊は2020年3月に当時のISKA世界ライト級(-61kg)王者アダム・ブアフフとK-1と両方のタイトルを懸けてのダブルタイトルマッチで対戦するはずだったが、新型コロナウイルスの影響でブアフフの来日が中止。タイトルマッチが流れた経緯がある。


 2014年4月にフランスで行われた卜部弘嵩のISKA世界タイトルマッチに武尊はセコンドとして同行し、「その時に世界で戦うことの大変さを見たし、ベルトを敵地で獲った先輩を見て自分も世界で僕のことを誰も知らないような会場で知らない人たちを熱狂させるような試合をしたいとずっと思っていました。今回それが実現することになって、パリの大きい会場をとっていただいたので、フランスの会場のみんなを武尊ファンにさせるような最高の試合をして必ず勝つので応援よろしくお願いします」と長年の夢が叶うことに気合い十分。


 会見にはISKAヨーロッパ代表ポール・ヘネシー氏も出席。「3年以上前になります。武尊選手のISKAタイトル挑戦発表でしたが、この試合は残念ながらコロナで実現できませんでした。今回再び日本に戻り、武尊選手が再びISKAに挑戦するという嬉しいニュースを皆さんにお知らせ出来ることを嬉しく思います。相手はISKA現世界スーパーライト級王者のベイリー・サグデン(イギリス)です。サグデンは3月11日に欧州王者を相手に防衛成功などここ5戦負けなしの絶好調の王者です。MTGPは欧州最大のプロモーションのひとつであり、キックボクシングGPも有するプロモーションです」と挨拶。


 MTGP代表のフィリップ・チュー氏からもメッセージが寄せられ「武尊選手は私がこの地球上で最も好きなファイターの一人であり、技術だけでなくアツい気持ちと相手をKO出来る爆発的なパワーを持つファイターです。彼はK-1 WORLD GPの世界三階級制覇王者であり、MTGPのキックボクシングルールでは初の日本人としての参戦となります。これをきっかけに今後多くの日本人ファイターが我々の大会に参戦していくことを期待しています。本日はMTGPとして史上最大のイベントの開催と、史上最もインパクトのある対戦カードの発表となりますが、私個人としても非常に特別なものです。そのため格闘技文化が深く、とても美しい都市パリにある8,000人収容のゼニスアリーナを今回の会場に選びました。これほどのビッグマッチは長らくヨーロッパでは見たことがありません。皆さん、6月24日を楽しみにしていてください」と、この試合に懸ける期待の大きさが伺える。


 続いて対戦相手であるサグデンが登壇。「武尊は有名だが世界の厳しさを自分が教えたい。試合を楽しみに」と挑発的なコメント。

 互いの印象を聞かれると、サグデンは「武尊は素晴らしい選手だが、日本の中で限られた選手とだけ試合をしてきただけの選手。自分は世界中でいろいろな強豪と戦ってきている。その違いを見せてあげます」とやはり挑発的。


 武尊は「試合映像を見ました。アグレッシブなファイトスタイルですし、GLORYでの試合も何試合か見させてもらってザカリア・ゾウガリー選手だったり日本でも有名な選手と戦っていたりだとか、世界と戦っている選手とううイメージだったので、そういう選手とどういう試合になるのか楽しみです。僕の実力を世界に知らしめるチャンスだと思っているので、最高のKO勝ちで勝ちたいと思っています」と評し、KOで仕留めたいとした。

 MTGPとは「この先にまだまだやりたい試合がたくさんあるので、今回は1試合契約です」とのこと。


 武尊が希望し、ファンも待望しているロッタン・ジットムアンノンとの対戦については「ロッタン戦は実現へ向けて動いている最中なんですけれど、今はこの試合に集中しないといけない。この試合に勝たないとロッタン戦もないと思うので、まずはこの試合に集中して。この試合に勝って世界に名を売ることによってロッタン戦実現ももっともっと現実的になっていくと思うので、そういう意味でも負けられないし、世界に日本の格闘技界の凄さを見せる試合をしたいと思います」と、ロッタン戦へ向けてのいいアピールにしたいと答えた。

 この大会をどういう大会にしたいかとの質問には「僕は格闘技のワールドカップ世界大会をやりたいと思っているので、その大会を実現させるための第一歩だと思っているし、この大会にも出来たら他の日本人選手、日本に素晴らしい選手がいっぱいいるので一緒に行って一緒に世界と戦って日本の格闘技を世界に知らしめる試合がしたいなと思っています。参戦したい選手がいたら一緒に世界と戦いたいと思います。格闘技のワールドカップを実現させるためにも、そういう形で行きたいです」と、チームJAPANを結成して乗り込みたいとのアイデアも口にした。

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