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現Bellator世界フェザー級王者で、元Bellator世界ライト級王者のパトリシオ・"ピットブル"・フレイレ(ブラジル)が、2023年6月16日(日本時間17日)『Bellator 297: Nemkov vs.Romero』(シカゴ・ウィントラスト・アリーナ)にて、現Bellator世界バンタム級王者セルジオ・ペティス(米国)の王座に挑戦することを28日、Bellatorが発表した。
大晦日にRIZINフェザー級王者のクレベル・コイケに判定勝ちしたパトリシオにとって、Bellator三階級制覇の挑戦となる。
また、同大会では、Bellatorライトヘビー級世界タイトルマッチ、王者ワジム・ネムコフ(ロシア)vs.挑戦者ヨエル・ロメロ(キューバ)も決定している。
堀口KOから1年6カ月ぶり復帰のセルジオ、クレベル下したパトリシオは前人未踏の三階級制覇へ
Bellatorのパウンド・フォー・パウンドNo.1のパトリシオ・"ピットブル"・フレイレは、2014年9月にパット・カランを破り、フェザー級王座を獲得。一度は手放したものの2017年4月にダニエル・ストラウスに一本勝ちで王座奪還。2019年5月にマイケル・チャンドラーに1R TKO勝ちでライト王座も獲得し、二階級同時王者となっている。
2021年7月のAJ・マッキーとの初戦でフェザー級王座陥落も、2022年4月の再戦で王座奪還。その間、兄パトリッキーが1位のライト級王座の方は返上している。
2022年10月にアダム・ボリッチを判定で下し、フェザー級王座を防衛。大晦日の前戦でRIZIN同級王者のクレベル・コイケにも判定勝ちしていた。35歳。
一方、現Bellator世界バンタム級「正規」王者のセルジオ・ペティスは、2021年12月の堀口恭司戦の4R 左バックフィストでの逆転勝ち以来、1年6カ月ぶりの再起戦。
2019年9月のUFCでの勝利後、Bellatorに移籍し、MMA5連勝中で、2021年5月に当時の世界王者フアン・アーチュレッタに挑戦し、5R判定勝ちでバンタム級王座を獲得しており、堀口戦に続く2度目の王座防衛に臨む。
平本蓮とも練習仲間の29歳のペティスは、2022年4月のBellatorバンタム級ワールドGP1回戦で同門のラウフェオン・ストッツと対戦予定だったが、スパーリング中に右ヒザ前十字靭帯を損傷したため欠場。
そのストッツが、GP1回戦でアーチュレッタとのバンタム級暫定王座決定戦で勝利し、現在同級「暫定」王座についている。
ペティス欠場中のGPでストッツは2回戦でダニー・サバテーロも下し、2023年4月22日のハワイ大会でのGP決勝でパッチー・ミックスとの対戦が決定済み。ストッツvs.ミックスの勝者=「暫定王者兼GP優勝者」は、6月16日のペティスvs.パトリシオの勝者「正規王者」との「バンタム級王座統一戦」に向かうことになる。
とりあえず三回級チャンピオンになってまた今年の年末日本で会えましょう!@rizin_PR @nobu_sakakibara @ferbjj_pitbull pic.twitter.com/ZKpHx5zZsf
— Patricio Pitbull (@PatricioPitbull) March 28, 2023
群雄割拠のバンタム級戦線で、パトリシオが三階級制覇なるか。それともペティスが1年6カ月ぶりの復帰戦でMMA6連勝を決めるか。