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【RISE】志朗が残り23秒でハイキックKO、原口健飛がKOで世界王者、海人がタフファイトを制して新王者に、大﨑一貴と宮﨑小雪がKO勝ち、vs.K-1対抗戦はRISEが3戦全勝で4勝2敗の勝ち越し

2023/03/26 14:03
Cygames presents RISE ELDORADO 20232023年3月26日(日)東京・有明アリーナ ▼メインイベント(第13試合)RISE世界バンタム級(-55kg)王座決定戦 3分5R無制限延長R〇志朗(日本/BeWELLキックボクシングジム/RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kgトーナメント優勝)KO 5R 2分37秒 ※右ハイキック×ディーゼルレック・ウォーワンチャイ(タイ/ペッティンディームエタイアカデミー/True4Uスーパーバンタム級王者)※志朗が初代王座に就く。  志朗はジュニアキックを経て2009年8月にタイでプロデビュー、翌年1月に国内でプロデビューを果たした。2016年1月にはISKAムエタイ世界バンタム級王座を獲得して2度の防衛に成功。2018年11月からはRISEに参戦し、那須川天心とは2度対戦。今年4月には江幡塁をハイキックでKOしたが、6月の『THE MATCH 2022』では玖村将史にダウンを奪われて敗れた。10月には大﨑孔稀に延長戦の末に勝利、12月に鈴木真彦を破って今回の世界王座決定戦へコマを進めた。戦績は27勝(11KO)5敗4分(タイの試合は除く)。  ディーゼルレックはONEでお馴染みのペッティンディームエタイアカデミー所属の23歳。身長166cm。オーソドックスで戦績は59勝(13KO)21敗7分。2021年11月には日本でも知られているサオトー。オー・アッチュリアを破りTeru4Uスーパーバンタム級王座に就いた。サオエーク、ゴンチャイ、ガイパーといったトップクラスとしのぎを削る。  1R、前に出る志朗はジャブを伸ばし、右ストレートと右ローにつなぐ。ディーゼルレックも左フックからの右ロー。両者とも軽快なステップを踏む。ジャッジ2名が10-9で志朗を支持。  2R、前に出てくるディーゼルレックが右ロー、志朗も右ローを蹴る。志朗は右ボディストレート。ディーゼルレックは左右連打で前へ出ると左ミドルにつなぐ。右ローを蹴ると志朗が左ボディを合わせる。再びの右ローにも右ストレートを合わせた志朗。右カーフを蹴る志朗にディーゼルレックは前へ出てパンチを繰り出すが、回転力は志朗の方が上。さらに強い右カーフを蹴る。このラウンドもジャッジ2名が志を支持。  3Rも右ローと右カーフを狙い打ちにする志朗。左の前蹴りも多用する。志朗の右ボディで下がるディーゼルレックへ志朗は前蹴りとヒザで畳み込む。志朗はさらに後ろ蹴り。ディーゼルレックが攻めようとするたびに右ローを合わせる志朗にディーゼルレックは攻撃をなかなか出せない。ジャッジ3名とも10-9で志朗。  4Rも前に出るディーゼルレックだが、志朗は右を顔面にフェイントして左ボディ連打。さらに右ボディストレート。ディーゼルレックは前へ出て左ミドルとパンチを狙うが、志朗は左ロー、ワンツーで出鼻を捉える。志朗は前蹴りとヒザで迎え撃つ、左ハイも見せる。ジャッジ2名が志朗を支持。  5Rも前に出てくるディーゼルレックに志朗が前蹴り、左右ロー。ボディも右ストレートと左フックで攻める。1分30秒を過ぎるとディーゼルレックは諦めモード。志朗は右フック、右ロー。そして残り30秒が過ぎたところで、ディーゼルレックが右ストレートを放ったところで志朗が右ハイキック。よろよろと後退したディーゼルレックは後ろに倒れ、大の字となった。  3人目のRISE世界王者、そして日本人では那須川天心に続いてRISEの世界ベルトを巻いた志朗は「自分がこうやって世界のベルトを巻けたのも、自分が負けた時も応援してくれたファンの人たちがいるおかげです。世界のベルトは獲りましたが、去年負けた玖村選手にリベンジ、そして54kgのWORLD SERIESに自分も出たいと思います」と2つの次の目標を掲げた。 [nextpage] ▼セミファイナル(第12試合)ISKA世界ライトウェルター級(-65㎏) 王座決定戦 3分5R〇原口健飛(日本/FASCINATE FIGHT TEAM/RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント優勝、第6代RISEライト級王者)KO 4R 1分45秒 ※パンチ連打×ジェレミー・モンテーリョ(フランス/Kona team/ISKA世界ライトウェルター級オリエンタルルール王者)※原口が新王座に就く。  原口は空手出身で、高校からはボクシングを始めて17歳でプロデビューし、2016年西日本新人王決定トーナメントで準決勝進出。2017年にキックボクシングでプロデビューすると、わずか2戦目でACCELフェザー級王者となり、翌年(2018年)のRoad to RIZINキックトーナメントで優勝。チャンヒョン・リー、森井洋介からも勝利を収め、2020年1月大会で秀樹を降してRISEライト級王座に就いた。  2020年10月11日には「DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」で優勝。2021年2月には白鳥大珠に圧勝、9月もタップロンにKO勝ちしたが、11月にGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルンに敗れて連勝がストップ。今年4月、ロンペットを初回KOして復活すると、6月の『THE MATCH』では第5代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の山崎秀晃に2R0分33秒、TKO勝ち。しかし、9月のペットパノムルンとの再戦では延長戦で敗れRISE世界スーパーライト級(-65kg)王座を逃した。12月には元GLORYフェザー級王者のアダムチャックに圧勝。戦績は23勝(14KO)3敗1分。  モンテーリョは身長180cmで24歳。オーソドックスで戦績は18勝(5KO)5敗。IISKA世界ライトウェルター級オリエンタルルール王者で、元ISKA欧州ライトウェルター級オリエンタルルール王者。今回はK-1ルール王座とのダブル制覇を狙う。  ISKAルールでラウンドマスト(1R毎に必ず優劣をつける)、フリーノックダウン制で行われる。  1R、原口は左ミドルを多用し、左フックと左ボディも。モンテーリョはつかんでのヒザ。原口が強い右カーフ。積極的に攻めていく。原口の三日月蹴りに下がるモンテーリョだが左ローと左ミドル、原口がパンチの距離に入るとつかんでのヒザ蹴り。左の三日月が何度も突き刺さる。オープンスコアは10-9×3で原口。  2Rは間合いを詰めてジャブと左右のストレートを打っていく原口。モンテーリョは左右ミドルで対抗する。原口に左三日月を蹴られると右ミドルを蹴り返す。サウスポーになる原口にモンテーリョは右ストレートをヒットさせるが、原口は前へ出てワンツーと左ボディ。このラウンドも10-9×3で原口。  3R、原口は右ローと左ボディ、モンテーリョも左ローを蹴り返し、つかんでのヒザ。原口はパンチと三日月でボディを攻め、右ローも蹴るが、モンテーリョも負けじとヒザと右ミドルを返す。原口は左ストレートから右フック。タフなモンテーリョに原口は首をひねる。このラウンドはジャッジ2名が原口、1名はモンテーリョに10-9をつけた。  4R、左ミドルと右ローを蹴る原口に右ミドルを蹴り返すモンテーリョ。ここで原口が一度下がってモンテーリョを前へ誘うと、左ハイでダウンを奪う。一気にパンチで攻め込む原口、左ストレートからの左ハイ、そしてワンツーが決まったところでレフェリーがストップし、原口のKO勝ちとなった。  原口はマイクを持つと「みなさん、やりました。僕はこのベルトを持って世界へ持って行って価値をどんどん上げて行って、ISAKとRISEのベルトが世界一だということを証明します。僕は海外で戦って勝って、RISEのリングに戻ってきます」と、世界進出を宣言した。 [nextpage] ▼第11試合 RISEミドル級(-70kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R×イ・ソンヒョン(韓国/RAON/王者)判定0-3 ※47-50、48-50×2〇海人(TEAM F.O.D/挑戦者・同級1位)※海人が第5代王座に就く。ソンヒョンは初防衛に失敗。 “コリアンモンスター“ソンヒョンは日本ではRISEで活躍、世界を股にかけて試合をするトップファイターで、戦績は66勝(16KO)9敗2分。ブアカーオ・バンチャメーク、佐藤嘉洋とも対戦経験があり、RISE三階級制覇の裕樹、シュートボクシング世界王者の鈴木博昭、HOOST CUP王者の麻原将平など国内トップファイターを次々と撃破。2019年7月には松倉信太郎と第4代RISEミドル級王座決定戦を争いベルトを奪取。2021年11月には北アイルランドで試合を行いWKN世界ウェルター級王座も獲得している。2022年8月に約3年ぶりの来日を果たし、緑川創と引き分けた。  シュートボクシング(以下SB)の絶対的エースの海人は2014年2月にデビュー。2017年11月にトーナメントを制してSB日本スーパーライト級王座を獲得し、2018年11月にはS-cup2018 -65kg世界トーナメント優勝。その活躍はSB内だけに留まらず、2016年以降はRISE、RIZIN、KNOCK OUTで全勝。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではK-1 WORLD GPウェルター級王者・野杁正明を延長R判定3-0で破り国内頂上決戦を制すると、8月のRISEではvs.日本人無敗を誇ったサモ・ペティにも延長戦の末に勝利。9月のSBではケンダル・カラクァートにも判定勝ち、12月にはGLORY世界ライト級1位ストーヤン・コプリヴレンスキーに判定2-1ながら辛勝。今年2月11日には緑川創との再戦をKOで制したばかりで現在16連勝中。戦績は50勝(22KO)6敗1無効試合。  両者は2019年9月にシュートボクシングで対戦しており、接戦の末に海人が判定勝ちしている。  1R、ジャブの突き合いの中、ソンヒョンが右ストレート。右カーフも蹴る。海人は左ボディ、左ヒザから右カーフ。両者ともパンチの距離で細かいパンチを交換するが、海人は蹴りも出す。残り数秒で海人がラッシュをかけて顔面とボディへ連打を叩き込んだ。1Rは10-9×3で海人。  2R、海人は右カーフと左ボディを攻めれば、ソンヒョンも同じ技を返して来る。海人はノーガードになって挑発。ソンヒョンも左フックと左ボディを返し、海人はヒザをボディに突き刺す。  3R、ソンヒョンの左ショートアッパーにヒザを返す海人。左ボディの打ち合いとなり、さらに右カーフを蹴り合う。その中でも手数が多いのは海人の方だ。ジャッジ1名が10-9で海人を支持。  4R、ジャブの突き合い、左ボディの打ち合いと中間距離での打ち合いあが続く中、海人の強烈な右アッパーがヒット。さらに海人が左三日月、ヒザを突き刺す。ジャッジ2名が10-9で海人を支持。  5Rもカーフの蹴り合いやボディの打ち合いが繰り広げられるタフな展開。その中でボディへヒザを突き刺すのは海人だ。右ストレートの相打ちから、海人が左右連打、右ロー。ソンヒョンのガードの上からだが、海人がパンチを繰り出して手数で優る。ノーガードになって挑発する海人。ソンヒョンも左フックを繰りだすが、海人は右を当てていく。  判定は3-0で海人が勝利。17連勝を飾り、RISE王座も手にした。新たなベルトを巻いた海人だが笑顔はなく「今回の試合も自分的には納得いってないので、RISEのベルトを持った以上はもっともっと強くなります。このベルトが世界一になるように頑張ってもっとベルトを獲って必ず世界一になります。これらもシュートボクシング、RISE、そして僕をよろしくお願いします」と、これで満足は出来ないとした。 [nextpage] ▼第10試合 Super Fight!-53.5kg契約 3分3R延長1R〇大﨑一貴(OISHI GYM/第2代RISEスーパーフライ級王者)KO 1R 2分49秒 ※右フック×ハビエル・セシーリオ(スペイン/ELITE GYM)  大﨑はタイ・ルンピニースタジアムで8連続KO勝利を飾り、同スタジアム王座に挑戦したこともある。2018年には「KING OF KNOCK OUT初代フライ級(51kg)王座決定トーナメント」で準優勝。RISEには2020年2月に初参戦し、9月に田丸辰を破ってスーパーフライ級王座を奪取。2022年10月に「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」優勝者・風音に判定勝ちして53kg最強を証明した。今年2月にはムァンコーンをKOして16連勝中。戦績は38勝(19KO)5敗2分1無効試合。  今回迎え撃つセシ―リオは、22歳のオーソドックスで戦績は12勝(5KO)1分と無敗。伊藤隆RISE代表は「世界前哨戦と捉えていただければ。世界戦の前としてどのような試合をするかが重要」と、この試合を世界タイトル前哨戦として位置づけた。  1R、大﨑は右カーフから強烈な左ボディ。セシ―リオは左右のパンチから右ローにつなげていく地道なスタイルかと思いきや、飛び二段蹴りを見せる。大崎の右カーフに転倒を繰り返すセシ―リオ。大﨑は右ミドル、左ボディ、右ヒザとセシ―リオをロープに釘付けにし、まるでサンドバッグを打つかのように多彩な攻撃を当てていく。そして左フックからの右フックでダウンを奪うと、セシ―リオは立ち上がれず、大﨑が快勝を収めた。  大﨑はマイクを持つと「相手の選手は無敗の選手で全然気が抜けない相手でパンチも重くて強かったです。今回1RでKO出来てダメージも全然ないのですぐにでも世界戦をお願いします。まだまだ勝ち続けていきます」と、世界タイトル戦をアピールした。 [nextpage] ▼第9試合 Super Fight!-54kg契約 3分3R延長1R〇田丸 辰(TRY HARD GYM/初代RISEフライ級王者、初代RISEスーパーフライ級王者)判定3-0 ※30-29×2、30-28×風音(TEAM TEPPEN/RISEスーパーフライ級1位、RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント優勝)  田丸はジュニアキックボクシング出身で、卓越したボクシング技術とディフェンス能力でプロデビュー後は10戦全勝(2KO)と無敗の快進撃で2018年11月に初代RISEスーパーフライ級王者となった。2019年9月にRISEバンタム級王者・鈴木真彦とRISE王者対決を行い延長戦の末に初黒星を喫し、2020年9月の2度目の防衛戦で大崎一貴に敗れて王座陥落。2021年7月の「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」でも1回戦で政所仁に敗れるなどスランプに陥ったが、2022年に階級を下げて臨んだ「初代RISEフライ級(-51.5kg)王座決定トーナメント」で優勝し、二階級制覇を達成した。今年1月にはクンスックノーイに勝利。戦績は13勝(2KO)3敗1無効試合。  風音はプロキャリア前半は関西を中心に活躍し、2019年3月にTEAM TEPPENに移籍。同年9月には元新日本キックボクシング協会フライ級王者の麗也からTKO勝利、11月には元NJKFフライ級王者の松谷桐に判定勝利、2021年2月には元新日本キックボクシング協会バンタム級&フライ級王者HIROYUKIに判定勝利と他団体王者キラーぶりを発揮。2021年の「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」では江幡睦、政所仁、志朗にいずれも“番狂わせ”の勝利を収めて優勝。2022年4月には那須川天心のRISEファイナルマッチの相手に抜擢され判定2-0で惜敗したが、6月の『THE MATCH 2022』では黒田斗真に延長戦で勝利した。10月には大﨑一貴のRISEスーパーフライ級王座に挑戦も、判定2-0で惜敗。戦績を17勝(6KO)7敗とした。  この試合の勝者は7月2日の大阪大会から開幕する54kgのWORLD SERIES(世界トーナメント)の出場権を得る。  1R始まってすぐ、サウスポーの田丸の左インローがローブローとなってしまい試合中断。ダメージの回復を待って再開後、田丸は出入りしてのワンツー・左ボディ。離れると左ミドル。風音は左ローを蹴りつつジャブを多用して前へ出るが、田丸が風音のパンチをかわしてのリターンを上手く当てていく。  2R、前に出る風音をかわして田丸は左ボディ、右フックと風音の空いているところへ巧みにヒットを奪っていく。前に出る風音だが田丸はステップで動いての左ボディ、右フック。風音は右ローで田丸の足をとめにかかる。風音の左に左のカウンターを抜群のタイミングでヒットさせてグラつかせた田丸。風音もすぐに立て直して打ち合いに行く。  3R、ここまで劣勢の風音は前へ出るが、田丸は巧みにかわして左ボディストレート。速い出入りでパンチを当てていく田丸に、風音はアタックを繰り返すがなかなか当てられない。ならばと右ローを蹴る風音。田丸は前へ出てくる風音に右へ動きながらかわし、左ミドルと左ボディ。ガムシャラに打ちに行った風音だが、最後まで田丸を捉えることが出来なかった。  判定は3-0で田丸が勝利。田丸は歓喜の雄叫びをあげた。田丸は「僕は17歳の時に鈴木(真彦)選手と初めてやって負けて、そこで無敗記録がストップしたんですが、今回の風音選手との試合でその時の鈴木選手との試合とマッチしていて。自分自身との戦いというか過去の自分を超えるために負けられない試合と思って勝てたので嬉しい気持ちでいっぱいです。僕はスーパースターになりたくて、もっともっと有名になって天心二世じゃなく田丸辰って名前を知って欲しいのでこれからも頑張っていきます」と宣言した。 [nextpage] ▼第8試合 Super Fight!-47.5kg契約 3分3R延長1R〇宮﨑小雪(TRY HARD GYM/第2代RISE QUEENアトム級王者)KO 3R 1分50秒 ※左ボディストレート×ビョン・ボギョン(韓国/MUYEMARU/KTK女子52kg級王者、KTK女子48級王者、2018年Kick Hero 48王者)  宮﨑は小学3年生から空手を学び、アマチュア戦績10戦10勝(3KO)無敗の戦績を引っ提げ、16歳で2019年11月にプロデビュー。新人離れしたテクニックを見せて関係者から高い評価を受け、2021年1月「アトム級NEXT QUEENトーナメント 2021」で優勝。3月にはRISE QUEENアトム級王者・紅絹に挑戦し、判定2-0で破り第2代王座に就くと、9月に伊藤紗弥から延長戦で勝利、2022年5月には小林愛理奈に大差の判定勝ちで初防衛に成功し、10月にはペットルークオンに判定勝ち、12月にはシュートボクシング日本女子アトム級王者MISAKIとの女王対決を制して8連勝。戦績は10勝1敗1分。  今回迎え撃つビョン・ボギョン(韓国/MUYEMARU)は27歳のオーソドックスで戦績は18勝4敗。2014年に来日して元J-GIRLSフライ級王者・松田玲奈と引き分けている。昨年12月には小林愛三と2度対戦経験のあるイ・ドギョンに勝利してKTK10 -52kg王座に就いた。  1R、サウスポーの宮﨑は前へ出て左ミドル、左ボディストレート。いつも以上に前へ出て圧をかけていく宮﨑にボギョンもローで対抗する。  2R、サイドキックで宮﨑の前進を阻もうとするボギョン。宮﨑は左ストレートをボディへ突き刺し、前へ出るがボギョンは右ハイを合わせに来る。宮﨑はコーナーへ詰めて左右のフック、左ボディ。ボギョンは後ろ蹴り。宮﨑の左ミドルでボギョンが腹をかばうように下がり、宮﨑が左ヒザ、左ボディストレートで追い詰めるもラウンド終了。  3R、ボギョンをコーナーに追い詰めた宮﨑は左ボディストレート2発でダウンを奪う。さらにコーナーへ追い詰めて連打を見舞う宮﨑。左ボディストレートも打ち、左右フックでダウンさせ、そのままKO勝ちとなった。  飛び跳ねて喜んだ宮﨑は「さっきまでRISEvs.K-1の対抗戦があったと思うんですけれど女子もやりたいです。ご検討よろしくお願いします。本当の一番を決めさせてください」と、K-1との対抗戦に名乗りを上げた。 [nextpage] ▼第7試合 Super Fight!スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1R〇白鳥大珠(TEAM TEPPEN/RISE WORLD SERIES 2019 -61kg級王者、第5代RISEライト級王者)判定3-0 ※30-28×3×佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第8代Krushスーパー・ライト級王者、第4代Krushライト級王者)  白鳥はキックボクシングからボクシングに転向し、8勝(5KO)3敗の戦績を残してキックボクシングにカムバック。2019年2月に第5代RISEライト級王者に輝くと、3月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament」で優勝。世界王者のベルトを巻いた。2021年6月のRIZIN KICKワンナイトトーナメントでは皇治らを破って優勝。2022年は4月に秀樹から延長戦の末に判定勝利を収めたが、6月の『THE MATCH 2022』ではゴンナパーに初回KO負け。10月にはYA-MANと大激闘を演じて判定勝ちで再起を果たした。12月にはISKAヨーロッパ・ライト級王者イリアス・バニスに完封勝ち。戦績は25勝(10KO)9敗1分。  佐々木は2008年にK-1甲子園でベスト8入り、同年5月にプロデビューし、2016年にKrushライト級王者となった。2018年4月の2度目の防衛戦で同王座を失い、スーパー・ライト級に転向すると同年11月のK-1スーパー・ライト級王座決定トーナメントでは準優勝。2020年2月のKrushで鈴木勇人を破り、ライト級に続いての2階級制覇に成功。7月に近藤拳成を相手に初防衛し、12月のK-1では大和哲也を判定3-0に降している。2021年5月には平山迅を破り2度目の防衛に成功。9月のK-1では元同門の林健太にも勝利、2022年2月にはヴィトー・トファネリを破り、6月には寺島輝にTKO勝ちで3度目の防衛に成功し、破竹の10連勝を飾った。しかし、9月のK-1スーパー・ライト級タイトルマッチでは王者・大和哲也に敗れて王座奪取ならず。戦績は32勝(7KO)18敗1分。  1R、佐々木はジャブを多用し、両者ともカーフを蹴る。白鳥は左ハイを蹴っておき、左三日月を突き刺す。その後も左ハイを蹴って三日月、右ローをヒットさせる白鳥。ワンツーも繰り出す白鳥に佐々木は鼻血を出す。白鳥が完全にリードしたラウンドに。  2Rも左ハイを強く蹴って三日月、左ボディ、左ストレートをヒットさせていく白鳥。佐々木も右ストレートを伸ばして白鳥を仰け反らせるが、すぐに白鳥が前へ出て左ストレートで佐々木を仰け反らせる。佐々木も右ミドルを蹴るが白鳥と比べると手数もヒット数も少ない。  3Rは至近距離でフックを打ち合う場面から始まるが、白鳥が前蹴りとジャブで突き放し、左ストレートをヒットさせて右フックでは尻もちをつかせる。パンチで前に行こうとする佐々木に白鳥も至近距離で左右フックとボディをヒットさせる。気迫で前へ出る佐々木に白鳥は下がるも、打ち合うところでは打ち合って試合終了。  判定3-0で白鳥が勝利し、2大会で行われた対抗戦はRISEの4勝2敗という結果に終わった。  白鳥はマイクを持つと「まず佐々木大蔵選手ありがとうございました。この対抗戦が自分が最後ってことで前の2人も勝ってちょっとプレッシャーがあったけれど勝てて良かったです。この対抗戦も天心、武尊選手という偉大な2人が昨年THE MATCHで戦ってキック界に残してくれたものだと思います。それをまた僕らがどうやってまたあのような熱が生まれるようなビッグマッチを作れるのかは僕ら選手に託されています。なので、その選手に僕がなろうと思うのでこれからも応援よろしくお願いします」とアピールした。 [nextpage] ▼第6試合 -90kg契約 3分3R延長1R〇南原健太(極真会館/RISEヘビー級3位、2022オープントーナメント全日本体重別空手道選手権大会 男子軽重量級(-90kg)優勝)KO 1R 2分57秒 ※左ヒザ蹴り×愛鷹 亮(力道場静岡/初代Bigbangヘビー級王者)  南原は幼少時代から極真空手を学び、小学生の時はあの那須川天心とライバル関係にあった。第32回全日本ウェイト制空手道選手権大会重量級第3位、第11回全世界空手道選手権大会ベスト32、第35回全日本ウエイト制空手道選手権大会準優勝などの実績を持つ。2021年7月にRISEでプロデビューし、3試合連続KO勝ちを収めたが、今年4月にカルリ・ギブレインにKO負け。8月にジェット・ペットマニーイーグルにTKO勝ちして再起した。12月にはSBルール初挑戦で坂本優起にTKO勝ち。2022年6月には2022オープントーナメント全日本体重別空手道選手権大会にて軽重量級(90kg以下)優勝を飾っている。5勝(5KO)1敗。  愛鷹は中学・高校時代は柔道を学び、高校卒業後は静岡県警に就職して機動隊員になった。しかしプロ格闘家になる夢を諦められずに除隊、キックボクシングを始めて2016年12月にBigbangヘビー級王座を獲得。2017年8月にKrushに初参戦すると同年11月からはK-1にも参戦。2019年8月にK-1初代クルーザー級王者シナ・カリミアンとノンタイルマッチで対戦すると、カリミアンを右フックでマットに沈める“ジャイアントキリング”を起こして一気に注目を集めた。2020年3月にタイトルマッチでの再戦が実現したが、判定で敗れタイトル奪取ならず。その後、6月に両眼網膜剥離で手術。2021年3月に復帰戦を行うもANIMAL☆KOJIに判定負けし、現在泥沼の5連敗中。戦績は22勝(10KO)12敗。  1R、南原は右ロー、愛鷹は踏み込んでの右フックを狙っていく。右ロー、左インローと愛鷹の前足を攻めていく南原。そして意表を突く後ろ廻し蹴りで豪快にダウンを奪う。南原はジャブ、左右の前蹴り、ヒザから右フック。愛鷹も左右フックを返し、右フックをヒットさせる。南原はブロックを固めて得意の左右ヒザ。さらに下段カカト蹴りから、愛鷹がバランスを崩して前のめりになったところへ南原が左ヒザをアゴへ突き上げてKO勝ち。  南原は「愛鷹選手、ありがとうございました。僕は今回対抗戦で大役を伊藤代表に任せていただいたので絶対に勝ち取ることを決めていました。これからも応援をお願いします」とアピールすると「ディス・イズ・RISE」と絶叫した。 [nextpage] ▼第5試合 Super Fight!フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R〇門口佳佑(EX ARES/第5代RISEフェザー級王者)判定3-0 ※30-29、30-28×2×新美貴士(名古屋JKファクトリー/第5代Krushフェザー級王者)  門口は『ABEMA』で行われた企画『VS 那須川天心』でトーナメントを勝ち上がり那須川天心と対戦したことで名をはせた空手出身の選手。その後、RISEで2018年7月にプロデビューすると、攻撃力の高さを活かしてランクイン。2022年8月のRISEフェザー級タイトルマッチに臨むと梅井泰成から2度のダウンを奪い王座を奪取した。12月にはシュートボクシングとの対抗戦でSBルールに初挑戦し、投げられるも2度のダウンを奪って逆転勝利した。戦績は12勝(3KO)2敗1分。  今回対戦する新美は2018年8月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、2020年の「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」で優勝して王座に就いた。同王座は2022年5月の4度目の防衛戦で玖村修平に敗れて失っている。8月にはK-1フェザー級世界最強決定トーナメントに出場も1回戦で敗退。前戦は12月3日に國枝悠太から判定勝ち。戦績は15勝(6KO)7敗のサウスポー。  1R、開始と同時に打ち合う両者。門口は細かいパンチを出して右へ回り込み、新美はいつも通り前へ出て連打からの右ロー。サウスポーにスイッチする門口は左右ボディ&左ロー、さらに三日月蹴り、ヒザでもボディを攻める。ガードが下がる新美に門口は左ストレート。ボディを攻めて顔面へつなぐ門口が優勢も新美はワンキャッチからのヒザを見せる。門口が徹底的にボディを攻めた。  2Rも門口が左右ボディと三日月蹴りで攻めまくる。新美はワンキャッチからのヒザを多用。ボディの攻め合いとなるが門口がボディ連打で前へ出る。さらに左インローで新美が大きくバランスを崩す。左右ローと左右フック、そしてヒザとどんどん前へ出る門口にワンキャッチからのヒザで対抗する新美。手数で門口か。  3Rも門口が左右ボディの連打で前へ出る。顔面へも圧倒的な手数で連打を繰り出す門口に新美はガードを固める。新美のお株を奪うようなラッシュに新美はガードして下がるが、ヒザを蹴り返す。ガムシャラに手数を出して前へ出る門口に新美はヒザを蹴り、右フックも打ち返すが手数にだいぶ差がある。終了のゴングが鳴ると、門口はロープにもたれかかってグッタリ。  判定は3-0で門口が勝利。RISEに勝利をもたらし、対抗戦績は前回と合わせて2勝2敗となった。 [nextpage] ▼第3試合 ミドル級(-70kg) 3分3R延長1R×憂也(魁塾/同級6位、第2代DEEP☆KICK-65kg王者)延長R 判定0-3 ※9-10×3〇モトヤスック(治政館/WMOインターナショナルスーパーウェルター級王者、初代JKAウェルター級王者)※本戦の判定は29-30、29-28、30-30。  憂也は2010年にK-1甲子園で準優勝、同年にDEEP☆KICKでプロデビューを果たすと、様々なリングで活躍。2013年12月には第2代DEEP☆KICK-65kg王者となった。RIZINには2度出場して、全て1RでKO勝利。右ストレートに破壊力を持ち、3試合連続で初回KO勝ちを収めて臨んだ2020年12月の『RISE』では緑川からダウンを奪って延長戦で勝利を奪う番狂わせを起こした。しかし、2021年2月のRISEでは“ブラックパンサー”ベイノアに延長戦の末に判定で惜敗。7月の『NO KICK NO LIFE』では緑川と再戦してドローとなったが、2022年12月にはT-98をKOして現在5連勝中。戦績は29勝(15KO)13敗3分。  モトヤスックは2020年1月大会で同門の政斗と初代王座決定戦を争いジャパンキック認定ウェルター級王座に就いた。王者としての第一戦となった8月大会ではジャクチャイに判定負けを喫したが、2021年5月大会では元ルンピニージャパン・ウェルター級王者の喜入衆を1Rに左フックで失神KO。しかし、8月には国内70kg級トップクラスの緑川創に挑むも判定負け、10月は滝口幸成にTKO負けと連敗。2022年は1月に井原浩之に判定勝ちも5月には北野克樹にダウンを奪われての判定負け。7月に小原俊之に判定勝ちして再起を果たすと、9月のWMOインターナショナル・スーパーウェルター級王座決定戦でダーンチョンに2RでKO勝ち、11月にはシュートンに判定勝ち、今年1月にネートパヤックに判定勝ちと4連勝中。RISEは初参戦。戦績は15勝(9KO)5敗1分。  1R、前に出るのは憂也でモトヤスックはロープを背負う場面が目立つ。憂也は右ロー、ジャブ、右ハイ、右ボディストレートと攻撃を散らしていく。モトヤスックは右ローを返しつつ、憂也の打ち終わりに左フックを狙う。憂也は左ハイ、後ろ蹴りと大技も放つ。  2Rはモトヤスックが前に出て憂也がロープを背負う。両者右ローを蹴り合い、憂也は左ハイ&左ミドルも蹴り合いに。憂也のワンツーに左フックを合わせに行くモトヤスック。憂也はすぐに左ミドルをクリーンヒット。またも憂也の右ストレートに左フックを合わせるモトヤスック。憂也は細かい4連打からヒザを突き刺す。  3R、モトヤスックが右ストレート&左フックで憂也に猛攻を加える。憂也はジャブと前蹴りで立て直す。憂也のワンツーにすぐ右ストレートを打ち返すモトヤスック。左フックも放つが、憂也が前へ出て左ボディ、左フック。最後は打ち合いとなったが決定打はなく、本戦の判定は三者三様のドロー。  延長戦に入ると、憂也の右ローにモトヤスックが右オーバーハンドを合わせる。すかさず打ち合いに行って挽回する憂也。左ボディ、ヒザの憂也にモトヤスックは左右フックと右ストレート。モトヤスックの左ボディからの左フックに憂也がグラつく。組み付く憂也にモトヤスックがガムシャラにパンチを放って試合終了。  判定は3-0でモトヤスックが勝利。初参戦で憂也を破って見せた。 [nextpage] ▼第2試合 -68kg契約 3分3R延長1R〇KENTA(HAYATO GYM/RISEライト級7位、第4代DEEP☆KICK -63kg王者)判定3-0 ※30-28×2、30-27×安彦考真(Executive Fight 武士道/初代EXECUTIVE FIGHT~BUSHIDO-75kg級王者)  KENTAは長身を活かした豪快な攻撃が武器で、2021年9月の山畑雄摩戦から4連勝を記録していたが昨年10月のRISE大田区大会で小川翔に判定負けを喫し連勝がストップ。『DEEP☆KICK』では2022年3月にDEEP☆KICK-63kg王座を獲得し、12月には足利也真登を判定で下し王座を防衛している。  対する安彦は2017年に全ての仕事を辞して若き頃に断念したJリーガーを目指し「年俸120円のJリーガー」として話題となったが2020年にはJリーガーを引退。その後格闘家に転身し、昨年2月のプロデビュー戦では元西武ライオンズの投手・相内誠を初回KOで下すと、6月には“格闘技の聖地”後楽園ホールに登場。『RISE VOA』ファイターのYO UEDAを2R KOでリングに沈めた。10月にはスイスに渡り試合を行うもダウンの応酬の末に引き分けている。  1R、安彦は右へ回り込み、KENTAは右ロー。安彦は突然右フックで襲い掛かるが、KENTAはガード。再び右フックで前へ出てきた安彦にKENTAは右ストレートをヒット。右へ大きく回り込む安彦にKENTAはカモンゼスチャー。  2R、安彦はバックハンドブローからそのまま回転しての左ミドル。KENTAは徹底して右ローを蹴る。右ローから右ストレートにつなぐKENTAだが、安彦も左右フックを振り回して応戦。コーナーとロープを背にする安彦は苦しい展開。右ローを蹴られながらも左右フックを振り回す。  3R、クリンチする安彦は「すべるって」とアピールするが、これは受け入れられない。KENTAは距離を詰めてのワンツー、右ロー。安彦はヒザで抵抗する。右ストレートをもらっても耐えるタフな安彦。ならばとKENTAはワンツーから左ボディ。最後まで攻撃の手をやめないKENTAがパンチの連打を見舞ったところで試合終了。  安彦は最後まで耐え抜いたが、判定3-0でKENTAの完勝となった。 [nextpage] ▼第1試合 オープンフィンガーマッチ -65kg契約 3分3R〇山口裕人(道化倶楽部/WPMF世界スーパーライト級暫定王者、元WBCムエタイ日本統一スーパーライト級王者)KO 2R 2分32秒 ※バックハンドブロー×タリソン"Crazy Cyclone"フェレイラ(ブラジル/Champions Factory/SAIKYO GP優勝)  山口は関西キックボクシング界を代表する激闘派ハードパンチャーで、大阪でプロデビューから8連勝。中央進出後は木村ミノル、東本央貴などに勝利。WPMF世界スーパーライト級暫定王座、WBCムエタイ日本同級王座、INNOVATION同級王座、DEEP☆KICK 63kg級&65kg級王座、WPMF世界スーパーライト級暫定王座など数々のタイトルを獲得している。2021年5月にRISE初のOFG戦に志願し、松本芳道と時間切れ引き分け(判定無し)に終わったが、9月大会では稲石竜弥から2度のダウンを奪って判定勝ち。2022年2月の『RISE FIGHT CLUB』ではメインで東修平から勝利を奪った。8月はタップロンにKO負け。戦績は27勝(17KO)19敗1分。  フェレイラは2018年にブラジルで行われた『SAIKYO GP』を制覇。2019年3月に『RISE WORLD SERIES 2019』に初来日すると、スアキムから2度のダウンを奪う猛攻でKO勝利目前まで追い詰めるも逆転KO負け。4月の再来日では大雅を2RでTKOに仕留めている。戦績は16勝(7KO)2敗。  1R、フェレイラは左右に構えをスイッチし、出入りのスピードも速く攻撃を繰り出す。山口は左右ローを蹴っていくが、フェレイラの伸びる右フックをもらう。フェレイラの右フックからの左フックで山口はダウンを喫するも、笑顔で立ち上がる。出入りの速いフェレイラだが、山口は前へ出て詰めると右フックでスリップ気味のダウンを奪い返す。さらに右フックでダウンを追加。フェレイラは左ハイ2発からヒザ蹴り、そして左フックでダウンを奪い返す。首相撲からのヒザ、そして飛びヒザを放つフェレイラ。  2R、前に出る山口が左右フックとボディも、フェレイラの右フックフルスイングでダウンを奪う。それでも前に出る山口を首相撲からのヒザに捕らえるフェレイラ。左右フックとヒザの猛攻を加えるフェレイラ。そのフェレイラがバックハンドブローを空振りした直後、山口がバックハンドブローを放ち、顔面を直撃。山口がダウン応酬の激闘を制した。  山口はマイクを持つと「みんなこういうのが見たいんでしょう。1試合目、大成功ちゃいますか。めっちゃ頭痛い。やっぱりパワーは凄いな、外国人は。RISE ELDORADO盛り上げて行きましょう、最高!」と会場に火をつけた。 [nextpage] ▼オープニングファイト第2試合 バンタム級(-55kg) 3分3R×京介(小比類巻道場/スーパーフライ級7位)判定0-3 ※29-30×3〇彪司(TEAM TEPPEN/スーパーフライ級10位、King of Rookie 2021 -53kg級優勝)  1R、京介はパンチ主体、彪司は蹴り主体。京介は左ボディからの左フック、彪司はハイキックを返す。  2Rも前に出る京介だが彪司のリーチを警戒してか手数が出ず、量やにらみ合いが続く。それでも先に攻めるのは京介で右アッパーから左フック。彪司はジャブと前蹴り、右カーフで迎え撃つ。  3R、ジャブの突き合いから京介が入ろうとすると彪司は左フックを合わせに来る。京介は前に出て攻め込もうとするが、彪司が長いリーチからのパンチで迎え撃ち、京介にさせたいことをさせず判定3-0で勝利を収めた。 [nextpage] ▼オープニングファイト第1試合 -56kg契約 3分3R〇モンタナ・アーツ(オランダ/TEAM AERTS)判定2-0 ※29-28×2、29-29×きたりこ(FASCINATE FIGHT TEAM)  ピーター・アーツの愛娘モンタナがオープニングファイトに登場。モンタナはアマチュア時代に来日して試合を行ったほか、2020年3月のNJKF岡山大会に来日、プロ2戦目を行って判定勝ちしている。現在22歳で戦績は3勝1敗1分。174cmの長身だ。  対するきたりこは原口健飛の弟子で第26回全日本空手選手権大会グランドチャンピオン決定戦で優勝した実績を持ち、プロ戦績は2勝(1KO)無敗の16歳。  1R、サウスポーのモンタナは長い手足からワンツーと前蹴りを中心に繰り出す。きたりこが近付くと首相撲に捕まえてのヒザ蹴りを突き上げる。きたりこは潜り込むようにして左右ボディを打つが、やはり首ヒザに捕まる。左右フック、そして右ストレートで前に出るきたりこを迎え撃つモンタナ。  2Rが始まるとモンタナは右フックを連打、さらに右ミドル。きたりこも右フックと右ローを繰り出して前へ出るが、前蹴りで止められヒザで迎え撃たれる。しかし、きたりこは左右フックで突進、モンタナを下がらせる。左カーフからの左右フックできらりこが攻勢をかけるが、モンタナは前蹴りと右ストレート、そしてバックハンドブロー。インファイトを仕掛けたいきたりこだが、首相撲に捕まる。  3Rも前に出るきたりこは左カーフから左右フック、モンタナもガムシャラに左右フックから掴んでのヒザで反撃する。明らかに疲労の色が濃いモンタナだが、きたりこの入り際に左ストレートを合わせた。それでもきたりこは左右フックで左フックをヒットさせる。モンタナもワンツー&ローで応戦し、つかんでのヒザ。  判定2-0でモンタナが勝利し、父アーツと長男マルシアーノ、サッタリ、そして対戦したきたりこと共に記念撮影に収まった。
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