キサス州サンアントニオのAT&Tセンターにて『UFC Fight Night: Vera vs. Sandhagen』が開催された。
メインでは、バンタム級(5分5R)でUFCC4連勝中のマルロン・ヴェラ(エクアドル)と、元タイトルコンテンダーのコーリー・サンドヘイゲン(米国)が対戦。
なお、メインカード第1試合に出場予定だった元RIZINバンタム級王者のマネル・ケイプ(アンゴラ)のフライ級戦が、アレックス・ペレス(米国)のメディカルの問題でドクターストップ。試合中止になっている。
▼バンタム級 5分5R〇コーリー・サンドヘイゲン(米国)16勝4敗(UFC8勝3敗)[判定2-1] ※0-45, 49-46, 47-48×マルロン・ヴェラ(エクアドル)22勝8敗1分(UFC14勝7敗)
バンタム級(5分5R)3位のマルロン・ヴェラと、5位のコーリー・サンドヘイゲンが対戦。2月のUFC APEX大会から有観客のテキサス大会にスライドされ、トップ5ランカー同士で対戦する。
UFC4連勝中のヴェラは、ダヴェイ・グラント、ロブ・フォントに判定勝ち。レジェンドのフランク・エドガー、ドミニク・クルーズをKOしてランキング3位に。
元キック王者のサンドヘイゲンは、現王者スターリングに試合早々にいきなり組まれてリアネイキドチョークで一本負けも、マルロン・モラエスとフランク・エドガーに連続KO勝ち。しかし、元王者TJ・ディラショーにスプリット判定負け。続くピョートル・ヤン戦でも判定負けし、2連敗。しかし、2022年9月の前戦でソン・ヤドンを左ヒジでカットさせての4R TKO勝ちで再起を遂げている。
1R、スイッチして圧力をかけるサンドヘーゲン。左右から右ロー。ヴェラも左右の足を変えてオーソに。しかしサンドヘーゲンが積極的にジャブ、右ロー、ハイキックと攻め込む。ケージに詰めて得意の跳びヒザも、ブロッキングのヴェラ。サンドヘーゲンはそのまま組んで小外がけテイクダウン!
下になるヴェラはすぐに下からヒジ! サンドヘーゲンはハーフからリーチを活かしてパウンドを突く。さらにヒジのお返し。ヴェラの下からのヒジでサンドヘーゲンが出血。しかし、サンドヘーゲンもヒジを連打する。
2R、オーソドックス構えのサンドヘーゲンに、ヴェラもオーソドックス構えに。互いに右カーフを蹴ると、サンドヘーゲンはダブルレッグテイクダウン、ギロチンチョークを合わせるヴェラに首を抜き、ハーフから寝かせてパウンド。潜ろうとするヴェラは外掛けで足関節狙いも潰したサンドヘーゲンがサイドに。頭はマット中央側のヴェラに、サンドヘーゲンは腕十字狙い。しかし、ヴェラは亀になってから立ち上がりに成功。
互いにスイッチを繰り返すと、サンドヘーゲンの右の蹴り足をとらえて倒そうとするヴェラにサンドヘーゲンは足を抜く。
3R、先に前に出るヴェラ。右前足のハイ。ブロッキングのサンドヘーゲンは右カーフ。ヴェラはサウスポー構えになり左カーフでサンドヘーゲンのバランスを崩す。
サンドヘーゲンの組みを切るヴェラ。ワンツーから左ミドルのコンビネーションはサンドヘーゲン。ブロックするヴェラもワンツー&ロー。圧力をかけるサンドヘーゲンが金網に詰めて上で組むが、突き放す。
左ボディから右フックのサンドヘーゲン。ヴェラはサウスポー構えから左ハイ。ブロックするサンドヘーゲンに左から右の真っ直ぐを当てるヴェラ! 手数・足数が増えてきた。サンドヘーゲンのパンチをステップでかわすヴェラ。後ろ蹴りを見せる。
4R、圧力をかけるヴェラに後ろ蹴りを見せるサンドヘーゲンはダブルレッグから上の組みに2度トライ。さらに3度目も切るヴェラだが、攻撃が必要。左ボディストレートはサンドヘーゲン。右前手を上下に突いて跳びヒザに繋ぐ。
左ミドルから左ストレートも遠いヴェラ。サンドヘーゲンは右ローを返す。オーソのサンドヘーゲンはジャブ。ヴェラは右カーフを当てる。しかしスイッチするサンドヘーゲンのワンツーに金網を背にするヴェラ。押し戻しての右をかわすサンドヘーゲンは左ロー。サークリングでジャブ&ロー。追うヴェラはワンツーの右を当てるが、サンドヘーゲンもローを返す。
5R、ジャブ、右ハイとステップするサンドヘーゲン。ダブルレッグに入るが、ギロチン合わせ、首抜き離れるサンドヘーゲンは、続けてダブルレッグテイクダウン! ヴェラの蹴り上げをさばこうとするが、ヴェラも蹴り上げてスペースを作り立ち上がり。
右ジャブから左ストレートを細かく突くサンドヘーゲン。ヴェラは左ローも単発。右から左ストレートをガード上に当てるサンドヘーゲン。ヴェラは左ボディを当てるが、そこに右を返すサンドヘーゲン。左ハイ、右ローの対角の蹴りも。さらにダブルレッグも切るヴェラ。
サンドヘーゲンの蹴りを掴んでスタンドバック。ヴェラは放し際にヒジとミドルを返すが、サンドヘーゲンも跳びヒザを見せてホーン。
5Rのメインイベントの判定は2-1(50-45, 49-46, 47-48)に割れるも打撃、テイクダウンでも上回ったサンドヘーゲンが勝利。ヴェラは3Rに猛攻も届かなかった。
試合後、「KOに期待してくれてたけど出来なくて申し訳ない。早いラウンドでテイクダウンを狙ったけどチトは素晴らしいファイターだった。(来場した)メラブ(ドヴァリシビリ)より先にタイトル挑戦権をくれなんて言えない。彼は本当に強いしリスペクトしている。しかし、彼の1位の座が欲しい。 だから恥ずかしいけど煽り言葉を用意してきたよ。メラブ、ハングリーか? 美味くないものを食わしてやるぜ」と対戦をアピールした。
バンタム級は王者アルジャメイン・スターリングが5月に復帰するヘンリー・セフードを相手に防衛戦。1位のドヴァリシビリは、同門の王者スターリングが階級を上げるまでは挑戦しない意向で、ヤンにまさかの判定で勝ったショーン・オマリーが次期挑戦者か。TJ・ディラショーがスターリングに、ヤンがドヴァリシビリに敗れており、サンドヘーゲンとしては、1位のドヴァリシビリとの対戦の可能性も出てくるか。
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UFC Fight Night: Vera vs. Sandhagen 結果
▼女子バンタム級 5分3R〇ホリー・ホルム(米国)14勝6敗(UFC7勝6敗)[判定3-0] ※30-26, 30-27×2×ヤナ・クニツカヤ(ロシア)14勝6敗(UFC4勝3敗)
▼女子フライ級 5分3R〇メイシー・バーバー(米国)12勝2敗(UFC7勝2敗)※UFC4連勝[判定2-1] ※28-29, 29-28, 30-27×アンドレア・リー(米国)13勝7敗(UFC5勝5敗)
【中止】▼フライ級 5分3Rマネル・ケイプ(アンゴラ)アレックス・ペレス(米国)※ペレスが体調不良で欠場、試合中止に
▼フェザー級 5分3R〇ネイト・ランドワー(米国)16勝4敗(UFC3勝2敗)[2R 4分11秒 リアネイキドチョーク]×オースティン・リンゴ(米国)9勝2敗(UFC2勝2敗)
▼ミドル級 5分3R〇アルベルト・デュラエフ(ロシア)16勝4敗(UFC2勝1敗)[判定2-1] ※28-29、29-28×2×チディ・エンジョクアニ(米国)22勝9敗(UFC2勝2敗)
▼フェザー級 5分3R〇ダニエル・ピネダ(米国)28勝14敗(UFC5勝5敗)[2R 2分50秒 ギロチンチョーク]×タッカー・ラッツ(米国)12勝3敗(UFC1勝2敗)
▼フェザー級 5分3R〇ルーカス・アレクサンダー(ブラジル)8勝3敗(UFC1勝1敗)[判定3-0] ※30-27×3×スティーブン・ピーターソン(米国)19勝11敗(UFC3勝5敗)※試合後、引退を表明
▼ウェルター級 5分3R〇トレヴィン・ジャイルズ(米国)17勝4敗(UFC8勝4敗)[判定2-1] ※29-28、28-29、29-28×プレストン・パーソンズ(米国)10勝5敗(UFC1勝3敗)
▼フライ級 5分3R〇CJ・ベルガラ(米国)11勝4敗(UFC2勝2敗)[2R 4分04秒 KO]×ダニエル・ラセルダ(ブラジル)11勝5敗(UFC0勝4敗)
▼フライ級 5分3R〇ビクトル・アルタミラノ(ブラジル)12勝2敗(UFC2勝1敗)[判定3-0] ※29-28×3×ヴィニシウス・サルヴァドール(ブラジル)14勝5敗(UFC0勝1敗)