ムエタイ
ニュース

【ONE】王者スーパーレックがロッタン攻略に自信「戦い方の穴に気づいた。彼にサプライズを用意している」

2023/03/21 22:03
 2023年3月25日(土)シンガポールで開催される『ONE FIGHT NIGHT 8』のONEフライ級キックボクシング世界タイトルマッチにて、ロッタン・ジットムアンノン(タイ)を挑戦者に迎えて初防衛に挑む王者のスーパーレック・キアトモー9(タイ)。  スーパレックは今年1月の世界王座決定戦でダニエル・プエルタスを下し新王者に。初防衛戦で最強のチャレンジャーを迎えることとなった。戦前のインタビューで現在の心境を語った。 ――王座戴冠について。 「世界王者になった時、感無量だった。まるで夢のような出来事だった。王者になった瞬間、あまりの嬉しさに言葉が出ず、黙っていたのを覚えている。表情も顔に出なかったので、帰りの車の中で妻に『嬉しくないのか』と尋ねられたので、『いろいろ考えているんだ。どうしたらこのタイトルをできるだけ長く維持できるのか』と言った。プレッシャーを感じていたと思う。翌日、家族、友人、チームメイト、近所の人たちが一緒に祝ってくれた時、ようやく本当の幸せを感じた」 ――父親がタイトル戦を観戦したことについて。 「正直、父親が記者会見に登場した時は驚いた。父に僕の戦いを見てもらい、とても嬉しかった。私の目標は、家族、ファン、そしてすべてのタイ人へのプレゼントとして金メダルを獲得することでした。そして、それを実現することができた。父は『おめでとう、君はやり遂げた。私も嬉しい』と言ってくれた。彼は、私が試合前に怪我をしていたことも知っていて、私のことを心配してくれていた。父から温かな愛に満ちた言葉を聞いた」 ――ロッタン戦が実現したことについて。 「ほとんどのファンは、私がロッタンと戦うのを見たいと思っている。そして、私も長い間、そのことを考えてきた。遅かれ早かれ、私たちは激突する運命だった。それは私がONEに参戦し同じ階級で戦うことになったからだ。最強を目指す私たちは同じゴールで繋がっている。だから、いつかロッタンと対戦するのは必然だった」 ――自分のベルトを賭けてロッタンと戦うことについて。 「私はチャンピオンであり、王座を守ることが私の仕事でだ。私は(キックボクシングの)王者として、もしくは(ムエタイの)挑戦者として彼と戦うことが出来る。正直なところ、王者である私がなぜ最初に(ムエタイのベルトに)挑戦するチャンスがなかったのか、と考えることもある。もし選べるのであれば、まずムエタイで彼と戦いたい。しかしこの流れはしょうがない。私はキックの防衛に集中している。ムエタイはまた別のチャンスで手にしたい」 ――ロッタンの弱みについて。 「ロッタンの強みは、アグレッシブなファイトスタイル。危険な左フック、ボディブロー、そして蹴りを持っている。彼のスタイルはムエタイよりもキックボクシングのルールと相性がいいと思う。しかし、彼の弱みは感情的な点。そのパフォーマンスが感情に左右されることがある。動揺すると攻撃が弱くなるんだ」 ――ロッタンの蹴りについて。 「キックボクシングでは、私のキックの方が彼より優れていると思う。まず、私の方が彼より少し背が高い。次に、スピードという点で、私の足の動きの方が彼より優れていると思う。どのファイターも自分なりのフットワークを持っている。ロッタンがどのようにパンチを繰り出し、その後にキックを出すのか、私はロッタンのステップをはっきりと把握できている。彼のパターンを明確に予測することができるんだ。ロッタンの蹴りは重たいが、私より遅い。これは私のアドバンテージになる」 ――ゲームプランについて。 「今度の試合では、まず彼の動きを観察し、それから攻撃策を練るというのが私のゲームプラン。彼は必ず圧力をかけながら前進するので、我慢しながらカウンターのチャンスをうかがう。でも、ポイントを取られる可能性もあるので、じっとせずに攻めるつもりだ。あと、彼の映像を見て、その戦い方の穴に気づいた。彼にサプライズを用意している」 ――ロッタンに勝利したら? 「自分の格闘技人生での栄光となる。スーパースターを倒したことは、私の誇りになるはずだ。そして今回、無事に防衛したら、今度はロッタンが持つONEフライ級ムエタイベルトに挑戦する」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント