2023年3月26日(日)東京・有明アリーナ『Cygames presents RISE ELDORADO 2023』にて、RISEミドル級(-70kg)タイトルマッチ3分5R無制限延長Rで、王者イ・ソンヒョン(韓国/RAON)に挑戦する同級1位・海人(TEAM F.O.D)が公開練習を行った。
海人はシャドーを行い、スピードのあるパンチのコンビネーションを左右両方の構えで披露。技のキレも存分に見せつけた。
2月11日に緑川創との再戦をKOで制したばかりで16連勝をマークした海人は「もうバッチリです。前回から仕上げてきているので、それがそのままつながっている感じです」と、コンディションは上々の様子。「休んだのは2日くらいですかね。試合疲れは今回なかったので、とりあえず今身体で覚えている動きとかを身に着けたかったので」と、試合でつかんだ感覚を身に染み込ませたかったため早く練習を再開したそうだ。
イ・ソンヒョンとの再戦が決まった時は「気持ちが上がった」と海人。「SBで戦わせてもらってからずっと思っていたので嬉しいです。やっと来たかって」と、SBルールで勝利しているがRISEルールでも戦って勝つと決めていた。
当初次の試合はGLORYでのタイトルマッチで話が進んでいたが、諸事情により延期。「ショックはショックでした。かなりモチベ―ションが上がっていたので。2回目の海外の試合、GLORYのタイトルマッチとかチャンピオンと出来るところは自分の中でかなり楽しみなことでした。でも、次にもらったお話がソンヒョンだったのでまだモチベーションが上がりましたね」と、そこまでソンヒョンとの再戦にはこだわりがあったようだ。
「実力はかなりありますね。強い相手だと思っているし、前回も思った通り強かったので。でも、自分が前回より強くなっている自信がかなりあるのでそこを見せていきたい。前回は(つかんでの)ヒザ蹴りでしっかり勝ちに行ったので、そこはRISEでは使えない部分がいろいろある。ソンヒョンはRISEルールに慣れているし強いと思うので、そのルールでも僕が圧倒的に強いところを見せたいと思います」
前回戦って強いと感じたのは「身体の強さですかね。パンチや蹴りが痛いというのはほとんどなくて、身体の強さを感じて初めてくらいしんどくて辛かったです」と当時はフィジカルの差を感じたというが、「今回は圧倒します。前回は判定なので、誰が何を言おうと海人の勝ちだと、白黒ハッキリ付ける内容と倒し方をしたい」と、前回以上の差をつけて勝つと宣言。
GLORYでの試合も「王者の研究・対策はもう出来ています。間違いなく勝てるものを自分は作っているので、いつ来ても話がくれば行けます」といつでもいいとし、「RISEのベルトも持って海外へ、GLORYに行ってその強さを見せたいです」とSBだけでなくRISEも背負って挑みたいとした。
今回のポイントはズバリ、「パンチ」だという。「ソンヒョンもパンチが強い選手だと思っているので自分もパンチで行って打ち勝ちたい。勝つポイントはパンチだと思っているのでそれを見せたい」とし、「前回はまだ70kgの身体を作れていない状態で、65kgに相手がいなくなって階級を上げてすぐくらいにやらせてもらった時に、パンチでバランスが崩れたし、身体の当たりの違いはかなり感じました。今回の自分は70kgで仕上げているし、パンチでも打ち勝てるし、かなり押せると思っています」と、前回とは全て違うと言わんばかり。
さらに「この階級で自分よりスピードが速いのを見たことがない。スピードとキレはどの選手よりもあると思っていて強みだと思っているので、それが優位だと思います。前回ソンヒョンとやった時と比べたら身体も強くなっているし、圧倒的に強くなっているのでソンヒョンはビックリするんじゃないかなと思います」と、スピードでもフィジカルでも上回っているとした。
また、その勝ち方にしても「勝ち方にもずっとこだわって戦っているので今回ももちろん拘ってやりたい。バズったり凄い技を自分が持っているかと言われると特にそうではないですが、ヒジも自分にとって特別なものじゃないので。でも見てくれる人が異次元やと思ってくれるような、本物の格闘家の強さを見せたいと思います」と拘りたいとする。
RISEのタイトルマッチは3分5R無制限延長Rで行われるが「あまり意識はしていないです。早く決着をつけたいと思っているので、5R以内で勝ちたい。延長に行くつもりも判定で終わるつもりもありません」ときっぱり。「最初から飛ばしていきたい。スパっと終わらせるようにしたいです。8R(3分5Rのあと延長3R)で一回戦っていますし、その時もスタミナが切れなかったので、延長には全然行かないけれど行っても大丈夫です」との自信を語った。
また、海人に対戦表明した安保瑠輝也のことを聞かれると「特に言うことはないです。対戦したいって言われているってファンの人からメッセージが来るくらいで。瑠輝也くんの試合も見てないので意識することはないですね。日本人選手とはもうやる価値がないと思っているし、自分は世界の選手と一戦でも多く戦って世界一になりたいので、瑠輝也くんに興味はないです」とした。