NJKF誠至会「NJKF 2023 west 1st」2023年2月12日(日)大阪・堺市産業振興センター イベントホール
▼Main Event NJKFスーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R ※ヒジあり×日下滉大(NJKF OGUNI-GYM/NJKFスーパーバンタム級王者)TKO 1R 0分45秒〇Jyosei(NJKF誠至会/NJKFスーパーバンタム級2位)※Jyoseiが新王座に就く。
メインのNJKFスーパーバンタム級タイトルマッチは、東京から乗り込んできた王者・日下滉大(NJKF OGUNI-GYM)に、誠至会の同級2位・Jyosei(泉丈成)が挑戦。両者は2020年11月に挑戦者決定戦で対戦し、延長判定までもつれる接戦の末に日下が勝利して挑戦権を獲得。その後、日下は21年6月に王座を獲得している。今回は2年3ヵ月ぶりの再戦だ。
この間、JyoseiはNJKFやHEATの大会では勝ち星を重ねたが、21年に参戦したRIZIN、RISEの舞台ではともにKOで敗れ、涙を呑んだ。ここで初タイトルを獲得し、再び大舞台に出陣したいところだ。
試合は1R、ローで様子見の日下に対し、Jyoseiが一気に仕掛けた。素早いステップで蹴りから出ると、アッパーからのストレートを当てて前進。敵陣コーナー近くでロープに詰めると右ボディストレートが一閃! 苦しげな表情で倒れ込んだ日下はうずくまって立つことができず、10カウントを聞くことに。わずか45秒での王座交代劇だった。
喜びを爆発させたJyoseiは念願だったベルトを巻くと、マイクでは「やっとチャンピオンになれました。コイツ手に入れるのにだいぶ苦労したんですけど、いろんな団体に行って暴れたろうと思ってるんで。今日のKO見たら分かるように、だいぶ強なってるんで、注目してほしいっすね。ここからちょっと盛り上げていきます」と今後の活躍を宣言。
試合後のコメントでは「何でも倒せると思ってて、ホンマに自信ありました。右が効いて下が空いたんで、思いきり打ちました。ボディは得意なんで、狙い通りっすね。作戦通りという感じで、ハマりました。これからはRIZIN、RISEで負けてるんで、それを取り返しに行きたいのと、格闘技自体を盛り上げていきたいです。今、『THE MATCH』が終わっていったん落ち着いてると思うんですけど、また波に乗せたいです」と力強く語った。
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▼Semi Final NJKFバンタム級王座挑戦者決定戦 3分3R延長1R ※ヒジあり×甲斐元太郎(NJKF理心塾/NJKFバンタム級1位)TKO 3R 58秒〇誓(NJKF ZERO/NJKFバンタム級2位)
セミのNJKFバンタム級挑戦者決定戦では、地元・大阪の前王者・甲斐元太郎が栃木の元NJKFフライ級王者・誓を迎え撃った。序盤から打ち合いを仕掛けた甲斐だったが、誓の前蹴りやこかしなどでやや集中力を欠いたところに、3R、左ストレートでダウンを喫し、レフェリーが試合をストップ。誓が2階級制覇に向けて挑戦権を獲得した。
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第7試合前には元NJKFスーパーフェザー級王者・大輔の引退セレモニーが行われた。RIZINやRISEで活躍する第3代DEEP☆KICK 63kg王者・山畑雄摩を相手に迎えたエキシビションでは「大輔ロック」と呼ばれた首相撲も披露。ガッチリ捕らえられて抜けられない山畑が思わず苦笑いを浮かべる場面も。
終了後、山畑はマイクを握ると「(大輔には)試合やスパーリングでお世話になって、試合に関しては全く歯が立たずに、ノーランカーで格下の僕に対しても熱く受け止めてくれました。僕はDEEP☆KICKでチャンピオンになって、RISEやRIZINに上がらせてもらってるんですけど、すごく大事な通過点でした。現役生活お疲れ様でした! 引退してからもまた練習お願いします。もう試合で首相撲はイヤです(笑)」とメッセージ。
関係者からの記念品等を受け取った大輔は以下のように挨拶。
「僕は27歳でキックボクシングを始めて、29歳でプロデビュー。NJKFのチャンピオンになったのは41歳でした。勝ったり負けたりで、その時にいた従業員とかにたくさん迷惑をかけて、周りの人からも『いつやめるんや。やってもしょうがないやろが』といつも言われてましたが、諦められませんでした。よく『夢は諦めなければ叶う』と言いますが、僕は間違ってると思います。夢を諦めずに努力し続けた者のみが夢を叶えるんだと思います。僕はそれをやれたのかなと、41歳の時に思いました。僕なんか45歳のロートルを相手に、DEEP☆KICKの王者が相手をしてくれました。ああいう若い選手を、僕もジムをやってるので、今後どんどんリングに立たせたいと思います。
今、RISEとかK-1とか流行ってますが、今日の2R、あれ、『首相撲』って言います。面白くなかったかもしれませんが、僕はあれに命を懸けてます。だから今日、雄摩はたぶんわざと組ませてくれたんだと思います。それも含めて感謝してます。あと、僕はムエタイが大好きなので、ヒジあり首相撲ありのNJKF、この団体に僕はずっとずっといます。ずっとずっと皆様もNJKFを応援してください」
その言葉通りとにかく首相撲に全てを懸け、多くの選手を泥沼の首相撲地獄に引きずり込み、時間をかけながらもタイトルまでたどり着いた大輔。今は広島でTRASHという自らのジムを率いて後進の育成に努めている。コメントにもある通りのNJKF愛でこれからも選手を育てていくことだろう。
NJKF西日本本部の興行は、4月30日(日)に岡山コンベンションセンター(拳之会主催)、5月28日に今回同様に大阪・堺市産業振興センター(誠至会主催)などが予定されている。
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NJKFプロ公式戦
▼第10試合 ライト級 3分3R ※ヒジあり○佐藤 亮(NJKF健心塾/NJKFライト級3位)判定3-0 ※30-28×2、30-29×元義明(NJKF誠輪ジム/NJKFライト級6位)
▼第9試合 ウェルター級 3分3R ※ヒジあり○悠YAMATO(NJKF大和ジム/NJKFウェルター級6位)判定3-0 ※30-29、30-28×2×マサキ(多田ジム)
▼第8試合 56kg契約 3分3R ※ヒジあり○真琴(NJKF誠輪ジム/NJKFスーパーバンタム級4位)判定2-0 ※30-29、29-28、29-29×繁那(R.S-GYM)
▼第7試合 フェザー級 3分3RNJKFフェザー級8位△坂本直樹(NJKF道場373)ドロー 判定1-0 ※30-29、29-29×2△井上敬太(NJKF誠輪ジム)
▼第6試合 スーパーライト級 3分3R―光太郎(NJKF誠至会)中止―顕吾(NJKF TEAM武心会)※顕吾が怪我のため
▼第5試合 スーパーバンタム級 3分3R ※ヒジあり〇庄司理玖斗(NJKF拳之会)TKO 2R 2分34秒×YU斗(NJKF TOP GUN GYM)
▼第4試合 スーパーライト級 3分3R〇祖父江泰司(NJKF理心塾)TKO 3R 1分39秒×松崎亮磨(大阪キック T.B.NATION)
▼第3試合 フライ級 3分3R○西田洸汰(NJKF西田キックボクシングジム)判定2-0 ※29-28×2、29-29×水流添正太(NJKF道場373)
▼第2試合 フライ級 3分3R〇髙木雅己(NJKF誠至会)TKO 3R 1分01秒×セネガル駿一(NJKF心将塾)
▼第1試合 ライト級 3分3R〇中元優成(NJKF team Bonds)TKO 2R 05秒×暖(NJKF健心塾)
オープニングファイトNEXT☆LEVEL 統一王座決定戦(NEXT☆LEVEL提供試合)
▼-60kg級王者決定戦×香川刻(Blaze)TKO 1R 1分10秒〇中嶋愛樹斗(誠剛館総本部)
▼-55kg級王者決定戦〇山田貴紀(山口道場)TKO 1R 1分17秒×羽生槙徒(Weed GYM)
▼-50kg級王者決定戦○青松大吾(TEAM LIGHT)判定2-0 ※30-29、29-28、29-29×平野詩苑(テツジム滑飛一家)
▼-45kg級王者決定戦○山下洸貴(大阪キック T.B.NATION)判定3-0 ※30-28×2、30-27×小野田琉己(NJKF team Bonds)
▼-40kg級王者決定戦○根本日向(TEAM LIGHT)判定3-0 ※30-29、29-28、30-28×稲田晃大(NJKF拳之)
▼-35kg級王者決定戦○大西悠翔(月心会チーム侍)判定2-0 ※30-29、29-29、29-28×久保田威風(Team男塾)
▼-30kg級王者決定戦○三宅湊士(Determination)判定2-1 ※30-29×2、29-30×久保田天空(Team男塾)
▼-25kg級王者決定戦×今井丈一郎(BLACK☆Jr TATSUTO GYM)判定3-0 ※30-29×2、30-28○川端大心(NJKF team Bonds)