ワンデートーナメントに臨む(左から)空龍、塚本、伊藤代表を挟んで那須川、松本
RISE20周年大会として開催される2023年2月23日(木・祝)東京・後楽園ホール『RISE 165』(昼の部)と『RISE 166』(夜の部)の前日計量&記者会見が、22日(水)都内にて正午より行われた。
夜の部で行われる「RISE NEW WARRIORS フライ級(-51.5kg)トーナメント」は1日で決勝まで行われるワンデートーナメント。出場する4選手は全員が高校生という若いメンバーで争われる。
会見では伊藤隆RISE代表より、優勝賞金は100万円になったことが発表された。加えて「勝者にはタイトル挑戦権を与えたい。ただし、内容を非常に重視します。勝っただけでは得られない。タイトル挑戦にふさわしいと思った時は挑戦権を与える」と条件付きでフライ級王座への挑戦権も懸けられることとなった。また「NEW WARRIORSトーナメント」は今後、別の階級でもやっていくことも発表された。
51.40kgで計量をパスした那須川龍心(TEAM TEPPEN)は「このトーナメントで優勝して賞金が出ると今知って、100万円を必ずゲットします。でも優勝することよりも1回戦に全てを懸けて覚悟を決めてきたので、明日は絶対に勝ちます」とコメント。
1回戦で対戦する塚本望夢(team Bonds/初代DEEP☆KICK -51kg王者)とはジュニア時代に対戦して敗れている。そのリベンジをプロで果たす時が来て、全力を注ぎたいということだ。
その塚本は51.40kgで計量をパスし、「大きな記念大会に出場するチャンスをいただきありがとうございます。この4人の中で覚悟が一番違うと思うので、優勝して100万円をかっさらってみんなで遊びに行きたいと思います」と、17歳とは思えない堂々とした態度で宣言。
51.40kgで計量をパスした松本天志(HAWK GYM/JAPAN CUP2021 -55kg準優勝)は「今後のRISEを引っ張っていく選手として必ず優勝したい」と、自分がRISEのエースになるために優勝したいとする。
その松本と1回戦で対戦する空龍(空修会館/同級2位)は51.30kgで計量をパスし、「記念すべき大会に出場させていただきありがとうございます。自分にしか出来ない戦い方を皆さんにお見せしたいと思う」と意気込んだ。
優勝賞金100万円の使い道を聞かれると、那須川は「特にないんですが自分のために靴や洋服に使おうと思います」、塚本は「半分は靴、半分はみんなで旅行に行きたい」、松本は「食べるの好きなので甘いものに使いたい」といかにも高校生らしい答えが続く中、空龍は「特に考えてないですが、普段お世話になっている方に恩返しが出来たらと思います」と大人な回答。
再戦となる那須川と塚本は、以前との違いについて「戦い方は変わっていないと思う。技のキレとかは成長していると思いますが、戦い方は変わってないので対策はしやすかった」と那須川が言えば、塚本は「有名になったと思う」と答える。
リベンジマッチに懸ける想いは、やはり敗れている那須川の方が強く「いつかやると思っていたし、対戦することが決まってなくても対策は頭の中で考えていたので常にやることは想定していました」と言い、「この中で僕が一番実績がないし、3選手の中で一番実績があるのは塚本選手だと思うので、ここで勝てば優勝が見えてくると思っていますね」と、塚本に勝つことで優勝が見えてくるとした。
それを聞いた塚本は「特に何もないです。自分は挑戦者として挑む気持ちでやってきたので、挑戦者として戦います」と、前回勝ったことは忘れて挑むつもりで那須川との再戦に臨むとした。
空龍の「自分にしか出来ない戦い方」とはどんな戦い方なのか。空龍は「スタイル的にも全てにおいて僕にしか出来ない戦い方を見せたいと思います。明日の試合を見てもらえれば分かると思います」と、試合で見せるとする。
ダークホース的な立場となる松本は「このトーナメント自体、龍心選手と塚本選手は自分が主役だと思っていると思いますが、そこで僕が勝った方が『この人誰やろ』と気になる人も多いと思うので、必ず優勝して僕が全部かっさらいたいと思います」と、番狂わせを起こすと予告。
また、内容重視という条件付きながらタイトル挑戦権が懸かったことに那須川が「優勝したら挑戦権がありますが、正直そこは先の話なので。優勝したら挑戦できると思うし、盛り上げることが自分には出来ると思っています」と言えば、塚本は「あまり考えすぎると自分の動きが出来ないので、普通の試合と考えて、勝ったらタイトル挑戦と賞金が付いてくるとしか考えてないです。あと、さっき盛り上げることが出来ると言っていましたが、逆に盛り上げることしか出来ないと思うので僕が強さを見せて盛り上げたいと思います」と挑発した。
松本は「1回戦が大事になるので1回戦に勝って、その勢いに乗って決勝も戦えば自然といい内容の試合が出来ると思うので挑戦権も付いてくると思います」と、カギは1回戦になるとする。空龍は「僕にしか出来ない戦いが出来ればいい試合になると思う。だからそこは特に考えてないです」と、自然と内容は付いてくると答えている。