武藤敬司の引退試合でゲスト解説を務めた、K-1三階級制覇の武尊(team VASILEUS)が21日、試合後の武藤との2ショットを披露。武藤の最後の試合を見届けるために、米国合宿から帰国したことを明かした。
武藤は、自らラストマッチの相手に指名した新日本プロレスの内藤哲也と対戦し、敗戦。その後は「まだ灰にもなってねえや、どうしてやりたいことが一つある」と、解説席の「闘魂三銃士」の同期で同日デビューで対戦した蝶野正洋を呼び込み、サプライズ引退マッチでギブアップ。2度敗れる前代未聞の引退試合を実現させた。
その試合をABEMAの解説席のリングサイドで見守った武尊は試合後、武藤と対面。
SNSに「武藤さん現役お疲れ様でした! 小さい頃からの憧れの武藤さんの現役最後の試合近くで見れて幸せでした。たくさんパワー貰った。この為にアメリカから帰ってきてよかった! ありがとうございました!! そしてお疲れ様でした」と、感謝の気持ちを綴った。
武尊は、「次の試合に向けて」「復帰戦必ず勝つ為に強くなって帰ってくる」と、2週間の米国合宿でロサンゼルスのボクシングワークスや、ブラックハウスMMAで練習。今回の武藤の引退試合に合わせて、帰国していた。
武尊は武藤と公私ともに交流がある。
2019年の3月の『K'FESTA.2』で右拳の腱を断裂した武尊は、武藤のヒザを人工股関節置換術したドクターの治療を受け、病院で武藤から激励を受けている。
2022年9月には武尊が、米国AEWでのグレート・ムタの試合を現地で観戦。試合後には武藤と対談も行った。
2月21日の引退試合の放送席で、「武藤選手の少しでも前に進もうとする姿を感じましたでしょうか?」と問われた武尊は、「そうですね。今日の試合、武藤さんからすごいパワーをもらったんで、僕も現役、あとちょっとだと思うんですけど、しっかり燃え尽きたいなと思いましたね」と、武藤のように、「燃え尽きたい」と語った。
「今日で武藤敬司さんのプロレスは終わりましたけど、みんなの心に残っていると思うし、たくさんの人が武藤さんの現役の姿を見てパワーをもらってきたと思う。プロレスラーだけじゃなく僕みたいな格闘家だったり一般の人だったり、みんながこのパワーを持ってこれからの人生を頑張れると思うので、ほんとうにありがとうございました、と言いたいですね」と、前戦で戦った東京ドームで武藤から受けたパワーも胸に、武尊は復帰戦へ向かう。