キックボクシング
インタビュー

【ONE】森本“狂犬”義久、出陣!「ビビッていたら負けるからね。思いっきり打ち込んで、思いっきりぶっ倒す」=7.12「ONEマレーシア大会」

2019/07/11 00:07
【ONE】森本“狂犬”義久、出陣!「ビビッていたら負けるからね。思いっきり打ち込んで、思いっきりぶっ倒す」=7.12「ONEマレーシア大会」

ONE初参戦を果たす森本は、日本人キックボクサーが苦戦する要因のひとつオープンフィンガーグローブを克服することができるか

2019年7月12日(金)マレーシア・クアラルンプールのアクシアタ・アリーナで開催されるONE Championship「ONE: MASTERS OF DESTINY」に、RISEフェザー級(57.5kg)2位の森本“狂犬”義久(BRING IT ON パラエストラAKK)が出場する。森本はONE初参戦。オープンフィンガーグローブでジョシュ・トナー(オーストラリア)とヒジ無しのキックルールで対戦する。

 森本とONEの契約は2018年8月の時点で発表されていたが、森本が11月に予定されていた篠塚辰樹戦前の練習中に腕を骨折。治療後、2019年5月19日のRISE後楽園大会で篠塚と仕切り直しで対戦し、延長戦におよぶ激闘の末、森本が判定勝ち。満を持してONE初参戦の運びとなった。


 森本は空手出身のアグレッシブファイターで、パンチ、ハイキック、ヒザ蹴りとどの技でも倒せる破壊力の持ち主。15勝のうち10勝がKOで、この数年間RISEを盛り上げてきた主力選手の一人だ。

 対するトナーは元ISKA世界フェザー級王者。K-1でも活躍した豪州のベン・エドワーズらが所属していたブルドッグジムでキックボクシングを始め、現在はstockade training centreで練習に励む。

 トナーは、2016年11月のK-1 WORLD GP初代フェザー級王座決定トーナメント一回戦で小澤海斗に1RでKO負け後、ONEに参戦。2018年7月にペッダムに2RでKO負けも10月にはジョセフ・ラシリに判定勝ち。2019年1月のONEでは秋元皓貴に判定負けしたが、秋元の左ミドルに右フックを合わせてダウンを奪っている。

 決戦を直前に控えた、森本に話を聞いた。

オープンフィンガーグローブでやり合いするなんてマジ楽しみ

――ONE初参戦が間近に迫ってきました。今の心境は?

「まあ、楽しみっすね。第1試合でめちゃめちゃ前座で悔しいから、一番盛り上げてやろうって感じっす」

――5月の『RISE 132』での第1試合、篠塚辰樹(TEAM TEPPEN)戦も凄まじい盛り上がり方でした。

「俺は第1試合に向いていますよ。第1試合好きだし。バッと会場に入ってバッと試合して終わりじゃないっすか。ラクで好き」

――どっちなんですか(笑)。今回はオープンフィンガーグローブ(以下OFG)着用のキックボクシングルールですね。OFGを着けて試合をしたことはありますか?

「ないっすけれど、練習はしていますよ」


――元々は総合格闘技をやっていましたよね。

「練習はしていたけれど試合はないっすよ」

――OFGとボクシンググローブの違いは感じますか?

「だいぶ違いますね。ハンドスピードがワンテンポ速くなりますし、ボクシンググローブならブロックしたなと思うパンチがすり抜けてくるから。そこが怖い。だから止まってはいられないです。イメージとしては動き続けるってこと。ビビッていたら負けるからね。思いっきり行きますよ。思いっきり打ち込んで、思いっきりぶっ倒す。だからもし俺がやられる時も、ぶっ倒れているんじゃないっすかね」

――OFGで試合をするのは楽しみですか?

「楽しみっす。あんなのでやり合いするなんてマジ楽しみじゃないっすか。俺、向いているなって思うんですよね」

――ディフェンス面が心配されますが、逆に言えば自分の攻撃力も上がるわけですからね。

「そういうことっす。攻撃力で言ったら相手よりも俺の方があるから。多少もらっても一発強いのを打ち込んでやろうかなってイメージっすね」

――篠塚戦の時はパンチで危ない場面もありました。

「でも効いたパンチはなかったっすよ、正直。ただ、あいつのパンチは速いからもらったらヤバいなって思って。それで何発かもらったのが何回かあったんですよ」

――外国人選手のパワーで、しかもOFGでとなるとパンチをもらってしまうのは篠塚選手よりも危険では?

「多分、そんなにもらわないと思いますけれどね。篠塚のパンチはマジ速かったですよ。今までやった中でも一番速かったから。だから今度の相手にはそんなにもらわないっすよ」


――怪我からの復帰1戦目でしたが、前よりも落ち着いて戦っていたように見えました。自分で変わったと思うところはありますか?

「今回は作戦を立てたんですよ」

――今まで立てていなかったんですか!?

「今までは大して立てていなかったか、作戦を立てていたにも関わらず最後までできなかったんですよ。それが自分の心の弱さだったんですかね…。それが今回はずっと同じことができていたから、それがキックボクサーとしてはレベルアップしたんじゃないかって思いますね。俺はムキになったら本当に良くないんですよ。いつも判定で負けるのは当たらなくて倒せなくてムキになった時だから。それが嫌でね。負けた後って何をしていてもマジつまらないんですよ。とりあえず勝つ。勝ちたいっすね」

――では今回の作戦もバッチリなんですね。

「作戦……」

――あれ? 怪しい顔をしているじゃないですか。

「実は今回、作戦をあまり明確に立てていないんですよね。試合の映像を見たら、ガンガン前に来るのは変わらないんですけれど、相手がオーソドックスになったりサウスポーになったりしているから。ちょくちょく戦い方が変わるから、下手に作戦通りやるよりはって感じなんです。意識している動きはありますけれどね」

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