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【UFC】柔術黒帯ブランチフィールドがアンドラージに一本勝ちでUFC5連勝! 注目のフライ級でカーペンターがUFCデビュー戦勝利でMMA7連勝

2023/02/19 13:02
 2023年2月18日(日本時間19日)、米国ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXにて『UFC Fight Night: Andrade vs. Blanchfiel』が開催された。  メインイベントの女子フライ級戦では、柔術黒帯のエリン・ブランチフィールド(米国)が、元UFC世界女子ストロー級王者でフライ級でも3位のジェシカ・アンドラージ(ブラジル)に2R、リアネイキドチョークで一本勝ち。  UFC5連勝を決めたブランチフィールドは、ワレンティナ・シェフチェンコ(※3.4 アレクサ・グラッソを相手に8度目の王座防衛戦)が持つ王座に挑戦をアピールした。  また、第1試合では、日本の平良達郎が参戦で注目のフライ級で、26歳でMMA6戦全勝のクレイトン・カーペンター(米国)がオクタゴンデビュー。コロンビアのフアンカミロ・ロンデロスを1R リアネイキドチョークで極めてMMA戦績を7戦無敗とした。 【メインカード】 ▼女子フライ級 5分5R〇エリン・ブランチフィールド(米国)11勝1敗(UFC5勝0敗)※UFC5連勝[2R 1分37秒 リアネイキドチョーク]×ジェシカ・アンドラージ(ブラジル)24勝9敗(UFC15勝7敗)  女子フライ級3位のアンドラージと、10位のブランチフィールドの5R戦。  ランキング1位のタイラ・サントスがブランチフィールドと対戦予定だったが、1週間前にサントスはセコンドの入国問題で欠場。アンドラージのスクランブル参戦が決定した。  ブランチフィールドは柔術黒帯。MMA10勝1敗で唯一の黒星は、2019年2月のInvicta FCでのトレイシー・コルテス戦のスプリット判定負け。以降は7連勝中で、UFCでも4連勝中。2021年9月にサラ・アルパーに判定勝ちすると、同年12月にミランダ・マーヴェリックに判定勝ち。2022年6月にJJアルドリッチを2Rスタンディングギロチンに極め、2022年11月の前戦では、フライ級15位のモリー・マッキャンに1R キムラロックを極めている。  アンドラージはフライ級では2021年4月に王者ヴァレンティーナ・シェフチェンコに挑戦するも2RTKO負け。ストロー級に戻した後、2022年4月にアマンダ・レモスにUFC史上初となるスタンドの肩固めで1R一本勝ち。2023年1月にフライ級4位のローレン・マーフィーに判定勝ち。UFC3連勝中。  1R、ともにオーソドックス構え。間合いを詰めるアンドラージは左右。ブランチフィールドも左右から右を突くと、アンドラージが一瞬、後退。そのまま組みに行くが、突き放すアンドラージ。なおもブランチフィールドは左ジャブからダブルレッグ。しかしアンドラージも差し上げ突き放す。  後手に回るアンドラージはブランチフィールドの右を被弾! アンドラージも右ボディを返す。しかしブランチフィールドの右を被弾。押し返すアンドラージの左右は空振りに。なおも間合いを詰めるブランチフィールドにアンドラージは右フックのカウンターを当てると右オーバーハンドと徐々に打ち返す。  ブランチフィールドは接近し、体力を活かして首相撲ヒザ。さらにボディロックからテイクダウンを狙うが、アンドラージが倒されず残してブザー。  2R、右を振って前に出るブランチフィールド。声を挙げてワンツーで出入り。そこにジャブのダブルを突き詰めるアンドラージ。しかし四つに組んだブランチフィールドは大内刈テイクダウン! すぐに右にパスガードすると、アンドラージの立ち際に背中に乗り、すぐに右腕を首に巻き、リアネイキドチョーク! 左足もかけてタップを奪った。  緊急出場の大物を食った“コールドブラッド(冷血)”の異名を持つブランチフィールドは試合後、「彼女の打撃は本当に強かった。でも、クリンチからサイドトリップできると思った。この経験を生かして、次はもっと打たれないようにしたい。次はシェフチェンコ対アレクサ・グラッソの勝者と闘いたい。タイトルを取ってUFCのチャンピオンになる」と、ワレンティナ・シェフチェンコ(※3.4 アレクサ・グラッソを相手に8度目の王座防衛戦)が持つ王座に挑戦をアピールした。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ザック・パウガ(米国)6勝1敗(UFC1勝1敗)[判定3-0] ※30-27×2, 29-28)×ジョーダン・ライト(米国)12勝5敗(UFC2勝5敗)  1R、サウスポー構えのライトに、右のオーバーハンドから右で差して組みに行くパウガ。金網背に左小手のライトは細かいパンチと右ヒザも、アゴ下に頭を押し付けるパウガも左のパンチをこつこつ突き、ヒザを入れるとローブローに。中断、再開。大外刈を狙うライトにパウガは左ヒジで右目上をカットさせると、ライトも残り10秒でようやく押し返す。  2R、左ローのライトに1R同様に右オーバーハンドから右差しで組むパウガ。今回は体を入れ替えたライト。パウガは離れると右ハイをガード上に。さらに左から右ストレートで押し込み。左で小手に巻くライトに右手を外すと右ヒジ連打! ライトは金網を背にしたまま。四つ組みに戻して突き放すが、すぐにパウガが左右で詰めて押し込む。  3R、オーソからワンツー、右ハイを見せるライト。避けるパウガも右ミドルを返すとサウスポー構えになるライト。しかしパウガは右オーバーハンドから右ロー。後が無いパウガは左の蹴りで押し戻す。さらに右ミドルも、蹴り足を掴んだパウガは押し込み右差し。ライトは右ヒザを突いて体を入れ替え離れる。ライトの右の打ち終わりにワンツーはパウガ。さらに右ボディストレート。詰めるライトは右ミドルも蹴り足を掴まれバランスを崩してブザー。  判定3-0(30-27×2, 29-28)でパウガが勝利。TUFでのヘビー級からライトヘビー級に戻してUFC初勝利に「エルボーは狙っていたわけではないけど当てられて良かった。試合に勝てただけで最高の気分だよ。これからどんどん勝ち星を増やしていくよ。キャリアの初めからヒジ打ちを得意としていたから、“切り裂きジャック(Jack the Ripper) "と呼ばれているんだけど、今はパンチを学んでいるところだよ。勝利も必要だけど、フィニッシュしたかった。それがキャリアの次のステップだ」と語った。一方、敗れたライトは4連敗に。 [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R〇ジャマール・ポーグス(米国)10勝3敗(UFC1勝0敗)[判定3-0] ※30-27×2, 29-2×ジョシュ・パリジアン(米国)15勝6敗(UFC2勝3敗) [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R〇マルチン・プラフニオ(ポーランド)16勝6敗(UFC3勝4敗)[判定3-0] ※30-27×3×ウィリアム・ナイト(米国)11勝5敗(UFC3勝4敗) [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇アレクサンダー・ヘルナンデス(米国)14勝6敗(UFC6勝5敗)[判定3-0] ※30-27、30-27、29-28×ジム・ミラー(米国)35勝17敗(UFC24勝16敗)※UFC3連勝でストップ [nextpage] 【プレリム】 ▼ライト級 5分3R〇ナジム・サディホフ(米国)8勝1敗(UFC1勝0敗)[3R 0分38秒 TKO] ※エルダーが右目上カットでドクターストップ×エヴァン・エルダー(米国)7勝2敗(UFC0勝2敗) [nextpage] ▼女子バンタム級 5分3R〇マイラ・ブエノ・シウバ(ブラジル)8勝3敗(UFC2勝3敗)[2R 4分45秒 ヒザ十字]×リナ・ランズバーグ(スウェーデン)10勝8敗(UFC4勝7敗)  シウバはMMA3連勝、2試合連続の一本勝ち。ランズバーグは4連敗。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇ジャマル・エマース(米国)19勝6敗(UFC2勝2敗)[判定3-0] ※30-27×3×フセイン・アスカボフ(ロシア)23勝1敗(UFC0勝1敗) [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R〇フィリペ・リンス(ブラジル)16勝5敗(UFC2勝2敗)[1R 0分49秒 KO]×オヴィンス・サンプルー(ハイチ)26勝17敗(UFC14勝12敗) 左を効かせたリンスが左フックでKO。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇AJ・フレッチャー(米国)10勝2敗(UFC1勝2敗)[2R 1分37秒 ギロチンチョーク]×テンバ・ゴリンボ(南アフリカ)10勝4敗(UFC0勝1敗) [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇クレイトン・カーペンター(米国)7勝0敗(UFC1勝0敗)[1R 3分13秒 リアネイキドチョーク]×フアンカミロ・ロンデロス(コロンビア)4勝2敗(UFC0勝2敗)  平良達郎が参戦中のフライ級。  UFCデビュー戦となるカーペンターは26歳でMMA6戦全勝。うち4戦をフィニッシュ勝利しており、LFAではビクトル投げからのヒザ十字、右ハイキックでいずれも1R フィニッシュを決めている。2022年8月のコンテンダーシリーズでエドガー・シャイレスに判定勝ちしUFC入りを決めた。  対するコロンビアのロンデロスは28歳。MMA4勝2敗で、2019年のプロデビューから4連勝後、2021年5月にハウリアン・パイヴァの代役として急遽オクタゴン参戦。ダビッド・ドボジャークに1R リアネイキドチョークで一本負けしている。1年10カ月ぶりの再起戦。  1R、先に中央を取るサウスポー構えのロンデロス。カーペンターはオーソドックス構えから左ジャブも、その打ち終わりにロンデロスは右ジャブを突く。ワンツーのカーペンターに左を狙うロンデロス。  右ミドルハイをガード上に当てるカーペンター。さらに右ミドルも蹴り足を掴もうとするロンデロスはそのまま押し込みダブルレッグへ。そこに右手でギロチンチョークを合わせるカーペンター。  頭を抜いたロンデロスにカーペンターはクローズドガードから頭を金網から遠ざけると下から腕十字狙い。ロンデロスは細かいヒジ。頭を引き寄せるカーペンターは左手を掴んで後方に押し込むと、右足を首筋にかけて三角絞め、腕十字に切り替える。  ロンデロスがヒジを抜くと、カーペンターはオモプラッタ。前転して逃れて下からスクランブルで立とうとするロンデロスだが、押さえ込むのはカーペンター。右脇差して左足をパスガード。さらに右足も抜いてパスガードすると、ロンデロスはマウントを取られた瞬間に亀に。そこを逃さずすぐにバックマウントから4の字を組んだカーペンターは、左腕を喉下に巻いてタップを奪った。  MMA無傷の7連勝、オクタゴンデビューで初回一本勝ちを決めたカーペンターは「思い描いていた通り、といえばそうかな。打撃を活かしつつ、マウントを取れればチャンスがあれば極めに行くつもりだった。エルボーは何も感じなかった。仕留めるチャンスがあれば行くしかない」と語った。
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