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【DEEP JEWELS】中井りんが栗山葵に一本勝ち、プロ2戦目の万智もHIMEに失神一本勝ち! 青野ひかるがケイト・ロータスに競り勝つ、竹林愛留が判定勝ち、ちびさいが一本勝ち

2023/02/18 17:02
 2023年2月18日(土)に東京・新宿 FACEにて『skyticket PresentsDEEP JEWELS 40』が開催された(※選手名からインタビュー) ▼第9試合 DEEP JEWELS フライ級 5分3R〇中井りん(修斗道場四国)56.85kg[2R 4分31秒 リアネイキドチョーク] ×栗山 葵(SMOKER GYM)56.35kg  中井はMMA25勝2敗1分。昨年末に米国・ラスベガスに本社を置くMMAスポーツマネージメント会社「IRIDIUM SPORTS AGENCY」(イリディウム・スポーツ・エージェンシー)と契約を締結したことを発表したばかり。次戦が注目されていた。  前戦は2022年5月のDEEP JEWELSフライ級GP決勝で杉山しずかに1R 腕十字で一本勝ち。2016年から無傷の9連勝を飾っている。2022年12月から東京のAACC等で出稽古中。  対するSMOKER GYMの栗山はMMA4勝4敗1分。2022年は7月にPANCRASEに初参戦し、NORIから連続ダウンを奪うも、後半の組みで巻き返されてドロー。9月にAACCのTe-aに判定勝ち。11月にストライカーの藤田翔子をサウスポーからの左の打撃で上回り、判定勝ちで2021年の3連敗から1分を挟み、2連勝をマークしている。  UFC復帰を目指す中井にとって、キャリアで1/3の栗山との試合では勝ち方が問われるところ。13cm長身の栗山は、左の強打を杉山のように上下に散らして当てたいが、大きく振りかぶるとテイクダウンが待っている。前傾姿勢の中井を相手にいかに左の蹴りとノーモーションの真っ直ぐを長いリーチ・コンパスを活かして当てるか。 中井「明日は(ワレンチナ)シェフチェンコ選手も見に来るそうなので、シェフチェンコ選手の前で私のいい試合を見てもらおうと思います」 栗山「中井選手がこれから海外での試合や活動に向けてウォーミングアップ程度に試合したいということなので、それに選ばれたのが栗山葵って私やったんですけれども。全然相手にもされてないと思っているんですけれど、SNSでの誹謗中傷とかあまり言いたいこと言えない時代かも知れないですけれど、お前ふざけんなって感じですね。私も負けるためにやってきたわけちゃうし、勝つために自分と仲間を信じてここまでやってきたし、大阪は人が少ないのでいろいろなジムで出稽古させてもらって、いろいろな人の応援とかもあるので、私も負けましたってヘラヘラして帰れないので、そこら辺のプライドは持っているので、しっかり自分の全てを持って出して明日はぶっ潰しに行こうと思います」  1R、スタンドの慎重な展開。サウスポー構えから左のカウンターを狙う栗山は、中井のテイクダウン狙いにヒザのフェイクも見せる。コンタクトが無いことから、レフェリーから両者に注意。中井は右ボディストレート、インロー。飛び込んでの左右も深追いはせず。栗山は左ストレートを突く。  2R、テイクダウンを警戒する栗山は右ジャブ。中井もジャブ&ローから。右を当てて組んだ中井にコーナー背にする栗山。クラッチを組んだ中井は崩して両手を着かせるとがぶりからスタンドギロチンチョーク狙い。これを外した栗山にバックを奪うと、4の字に足を組んでリアネイキドチョークへ。防御する栗山に中井は喉下に腕を入れて絞ると中井が一本勝ちした。  試合後、リング上でバック宙を見せた中井は、「DEEP JEWELSや女子格闘技を応援してくださった皆さんありがとうございます。今日は残念ながらシェフチェンコ選手は会場から帰ったそうなんですが、私の試合をどう思うのか知りたいです。夢は叶いますでしょうか。失礼があったらすみせん。皆さんの力でお願いします」と語った。 また、バックステージで中井陣営は、「今回は先にJEWELSが決まっていたのでイリディウムと相談して試合をした方がよいということで試合しましたが、今後はイリディウムが望む試合をしていく」とし、もしUFC入りするためにイリディウムが北米フィダーショーでの出場を望んだ場合は、そうしたいとも語った。 [nextpage] ▼第8試合 DEEP JEWELS ストロー級 5分2R×HIME(毛利道場)52.15kg[1R 4分55秒 リアネイキドチョーク]〇万智(スポーツジム 67's)52.45kg  HIMEはバスケットボール選手として実業団の日立笠戸女子に所属し、ポイントガードとして活躍した。MMA転向後は、2021年3月のプロデビュー戦でケイト・ロータスに判定勝利。6月大会で、藤田大和の姉・藤田翔子にも判定勝ちで2連勝。  12月の3戦目で元DEEP JEWELSストロー級暫定王者・本野美樹に敗れ初黒星を喫したが、2022年3月大会でDEEP女子ミクロ級&DEEP JEWELSアトム級二冠王の大島沙緒里から番狂わせの判定3-0勝利をもぎ取った。2022年9月の前戦では、桐生祐子に1R 37秒でTKO勝ちで再び2連勝をマークしている。  柔道ベースの万智は、アマチュアで須恵樹季にスプリット判定勝ち、角田光優をリアネイキドチョークで極めるも、2022年9月に同じく柔道出身の齊藤百湖(EXFIGHT)の打撃に判定負け。2022年11月の前戦でプロルールデビューし、ARAMIに判定勝ちしている。  柔道からRIZINを見てMMAにハマったという福田は現在、地元・栃木で梅田恒介氏の指導を仰ぎ、週3回、首都圏への出稽古を敢行。パラエストラ松戸やパンクラスイズム横浜、マスタージャパン、IGLOO、東中野トイカツ・グラップリングなどに出稽古を繰り返している。  出入りの速い打撃で大島や桐生にいい組み手をさせず、組み技でも強い腰を見せて勝利しているHIMEに対し、万智は右利きサウスポー構えから前手、前足の打撃、踏み込みから強い組みとボディロックからの投げで組み伏せるグラップラー。HIMEが組みを切って打撃を当てるか、万智が組んでドミネートするか。 万智「今回、プロ2戦目ですが、とても強いHIME選手と対戦できることをすごく嬉しく思っています。ただ明日は一本かKOして絶対に勝ちます。一番面白い試合になると思うので楽しみにしていてください」  1R、開始早々、グローブタッチはせずに一気に間合いを詰めてダブルレッグテイクダウンする万智。すぐに立つHIMEをボディロックで崩す。HIMEはコーナーで立ち正対するが、そこで万智は大内刈テイクダウン!  ハーフから左足をパスし、バックテイク。バックマウントからパウンド。さらにリアネイキドチョークにHIMEは背後にパンチも万智が絞めて失神させた。  セコンドの梅田氏と黒部三奈とハグした万智は、リング上で「凄く強いHIME選手に一本で勝ててよかったです。HIME選手を倒したのでもっと強い選手と戦わせてください」と語り、バックステージでは、今後の目標としてRIZINと世界への挑戦を挙げた。  現在、DEEP JEWELSストロー級(52.2kg)王者は、RIZINスーパーアトム級(49kg)王者でもある伊澤星花。万智はこの伊澤とも交流がある。試合後、佐伯代表は前王者の本野美樹、さらに海外から招聘する選手を万智の対戦相手の候補として名前を挙げた。 [nextpage] ▼第7試合 DEEP JEWELS 49kg以下 5分2R〇青野ひかる(FIGHT LYNX)48.80kg[判定3-0] ※20-18×2,19-19マスト青野×ケイト・ロータス(KING GYM KOBE)48.75kg  渡部修斗との結婚を発表した青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘)と、ケイト・ロータス(KING GYM KOBE)が対戦。  渡部と同じレスリングベースの青野は、2013年東日本学生女子選手権48kg級優勝、2014年全日本社会人レスリング選手権大会48kg級優勝などの実績を持つ。  2021年3月にDEEP JEWELSアトム級(47.6㎏)GPに出場し、1回戦で佐藤絵実に判定勝ち。続く準決勝で強豪にっせーにも1R 腕十字で一本勝ちし、決勝進出を決めたが、決勝で大島沙緒里に判定負けで王座戴冠ならず。2022年3月大会では須田萌里にも腕十字で一本負けで2連敗中。再起なるか。  対するケイトは、2020年12月のプロデビューから2021年12月までの1年で4試合を2勝2敗。2022年は3試合を戦い、1勝2敗。フライ級から2022年5月にストロー級(52.2kg)に下げての初戦で長野美香にギロチンチョークで一本負け後、7月にARAMIに判定負けで2連敗。9月に50kg以下契約で竹林愛留戦と対戦し、スプリット判定で白星を掴んでいる。今回は49kg以下契約試合となる。 青野「今回から所属がFIGHT LYNXになりました。明日は自分が持っている実力の全てを出し切って勝ちに行こうと思います。応援、よろしくお願いします」 ケイト「まずはしっかりとリカバリーをして明日は万全な状態で青野選手に挑みたいと思います。よろしくお願いします」  1R、いきなりダブルレッグから左差して押し込む青野。ケイトはコーナー背に小手巻き突き放すことに成功も、青野はなおもダブルレッグテイクダウン!  クローズドのケイトの仕掛けを潰してサイドから腕がらみ狙うもブリッジから返しに行くケイト。なおもサイドを奪う青野は、肩固めへ。右手を耳にあてて防ぐケイトはまたもブリッジも押さえ込む青野は腕十字。この際でケイトは立ち上がる。  2R、青野のジャブがアイポークとなりケイト中断。再開後すぐにシングルレッグテイクダウンは青野。下のケイトは三角絞め狙いも頭を上げる青野は正面に。  クローズドからコーナー背に這うケイトは蹴り上げを狙うが、足をさばこうとする青野にケイトはブリッジから亀に。そこにサイドバックからバックにつこうとした青野だが、ケイトは落として上に。下の青野は腕十字狙いもゴング。  判定は3-0(20-18×2,19-19マスト青野)でテイクダウンから攻めた青野が勝利した。 [nextpage] ▼第6試合 DEEP JEWELS ミクロ級 5分2R×山崎桃子(坂口道場一族)43.75kg[判定0-3] ※18-20×3〇上瀬あかり(毛利道場)44.50kg 山崎「明日は2023年初めのJEWELSということでいい試合をしてい勝ち方をしたいと思います」 上瀬「山口県の毛利道場から来ました。今回がプロデビュー戦なんですけど、しっかりKO狙って勝ちに行くので応援よろしくお願いします」  1R、前足に左右ローは山崎。上瀬は右オーバーハンドのフェイクからダブルレッグ。その際でスタンドバックから引き込みも正対狙う山崎に上瀬も立ちに。山崎の左右ローにシングルレッグテイクダウンは上瀬。山崎はセカンドロープに首をかけてアームロック狙う。離れた上瀬に蹴り上げの山崎だがロープを掴み「注意」。  2R、ローの山崎に詰める上瀬は右で差して押し込むが突き放した山崎は右! 上瀬の組みもブレーク。前に出る山崎に上瀬も右ストレートから左ミドルをヒット! 山崎は鼻血。互いに右が当たるなか、山崎のローに上瀬が右ストレートを当ててゴング。  判定は3-0(20-18×3)で上瀬が勝利した。 [nextpage] ▼第5試合 DEEP JEWELS ストロー級 5分2R〇竹林愛留(総斗會三村道場)51.95kg[判定3-0] ※20-18×3, 20-17×谷山 瞳(パラエストラ柏)52.70kg 竹林「たくさん練習してきたので明日は全力で楽しみたいと思います」 谷山「明日の試合、頑張ります。よろしくお願いします」  1R、右ローなど蹴りで入る竹林に谷山は首投げでテイクダウン。しかし首を抜いた竹林が立ち上がり、右ミドルを効かせると崩れた谷山のバックを奪いリアネイキドチョーク狙い。終盤に正対した谷山が上でゴング。  2R、右ロー、左ミドルの蹴りの竹林。谷山はシングルレッグも切る竹林が谷山のバックに。すぐに一本背負いの谷山だが、足をかけている竹林はバックキープ。4の字ロックも、谷山は亀から足を外して上に。ここでスクランブルする竹林は立ち上がり。谷山は大内刈を狙うが、ここを凌いだ竹林が脇潜りバックに回りリアネイキドチョークを狙いゴング。 [nextpage] ▼第4試合 DEEP JEWELS バンタム級 5分2R〇Te-a(AACC)60.40kg[判定3-0] ※20-16×3×JUICY(和術慧舟會 GODS)62.80kg ※最終1kg体重超過「減点1」 Te-a「もう負けは許されないので、明日はしっかり勝ちたいと思います」 JUICY「しっかり体重を落としてくるのでよろしくお願いします」  1R、1kg体重超過のJUICYに「減点1」。セコンドに浜崎朱加がつくTe-aはジャブ&ローの間合い。左ジャブを刺し、JUICYの飛び込みをさばき、その入りに右前手のフックを狙う。  2R、右ロー、左ジャブのTe-a。JUICYは大きな右を振るが遠い。Te-aは内側をつくジャブ&ロー、ストレートでコントロールし、フルマークの判定3-0(20-16×3)で勝利した。 [nextpage] ▼第3試合 DEEP JEWELS 無差別級 5分2R〇超弁慶(ガムランナック)※当日計量[判定3-0] ※20-18×3×ぽちゃん Z(パラエストラ東京/レグルス池袋)79.40kg ぽちゃん Z「今年初めてのDEEP JEWELSに呼んでいただき貴重な機会をありがとうございます。今回はこの見た目通り、メガトン級ということで“豚(トン)”で来ました。出力全開で行きたいと思います。豚なだけにブッとばします」  1R、互いに右の打ち合いは超弁慶がヒット。ぽちゃんは首相撲からヒザを狙うが、超弁慶も首相撲を返して投げてテイクダウン。マウントから腕十字を狙うがぽちゃんも立つ。  2R、右の打ち合いから超弁慶は首相撲ヒザ。しかし試合中に「あと何分?」と聞く超弁慶はスタミナ苦しいか。ぽちゃんは左右で前に出るが、こちらも続かず。コーナーに詰める超弁慶はオーソから左ミドル。ぽちゃんも右を振って前に。  判定は鼻血を流しながらも的確な打撃を当てた超弁慶が3-0(20-18×3)で勝利した。 [nextpage] ▼第2試合 DEEP JEWELS ミクロ級 5分2R〇ちびさい KYOKA(SAI-GYM)43.15kg[2R 2分03秒 リアネイキドチョーク]×こゆき(京都政拳会)43.65kg ちびさい「明日は同じジムの遥さんがプロデビュー戦でしっかり勝ってくれると思うので、私もしっかりKOか一本を狙って勝ちに行きたいと思います」 こゆき「アマチュアではいい戦績を残せていないですが、明日は全力で勝ちに行きます」  1R、詰めるこゆきにちびさいはダブルアンダで体を入れ変えるとこゆきをダブルレッグテイクダウン。サイドから脇腹に細かいパウンドを連打。こゆきの亀にバックからマウント、サイドに戻し、ノースサウスチョークを狙う。  2R、前蹴りのこゆきの左右に打ち返して詰めるちびさい。こゆきの足が止まるとちびさいはダブルレッグでコーナーまで詰めてシングルレッグテイクダウン。亀から立とうとするこゆきのバックを奪い、リアネイキドチョークを極めた。 [nextpage] ▼第1試合 DEEP JEWELS フライ級 5分2R〇MANA(blooM)57.05kg[2R 4分47秒 キムラロック]×鈴木“BOSS”遥(SAI-GYM)56.40kg MANA「岡山から来ました。明日はデビュー2戦目ですが、連敗はしたくないので、しっかり勝ちに行きたいと思います」 鈴木「新潟から来ました。明日がプロのデビュー戦になります。相手のMANA選手は身長やMMA歴がだいたい同じと聞いていたので試合を楽しみにしていました。さっきちびさいさんにも圧をかけられたので(笑)、明日はしっかり勝ってちびさい先輩にしっかり繋げていけるよう頑張ります」  1R、鈴木のローにMANAはダブルレッグも、切る鈴木がバックに。しかし横に落としたMANAが上に。鈴木の下からの腕十字を潰して鉄槌。  2R、鈴木の右にMANAはボディロックテイクダウン。背中をつける鈴木の下からの仕掛けを潰して上からアメリカーナ狙い。鈴木は後転して凌ぐが、手首を放さないMANAは最後はキムラで極めた。 [nextpage] アマチュアファイト(※開場中の18時15分から実施) ▼DEEP JEWELS ストロー級 3分2R アマチュアルール〇サラ(fightbase 都立大)52.25kg[2R 1分54秒 リアネイキドチョーク]×吉川桃加(トラフォース赤坂)52.20kg サラ「前回とその前も判定で負けてしまったので、明日は判定まで行かせたくないので、常にフィイニッシュを心掛けて戦います」 吉川「明日は自分を信じて出し切って必ず勝ちます」  1R、吉川のボディロックにサラはテイクダウンされず。左ミドル、サイドキック。吉川は右を返す。  2R、サラの右に右ミドルを合わせる吉川は、ワンツースリーの連打でロープに詰めて首投げも、投げ切れず、長い手足でバックに回ったサラがリアネイキドチョークでタップを奪った。
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