KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級王者のぱんちゃん璃奈(フリー/本名:岡本璃奈)が、2月17日(金)都内にて記者会見を行った。
会見ではぱんちゃんが選手として復帰することが発表され、3月5日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される『KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT “BLAZE”』にてエキシビションマッチを行い、5月または6月に復帰戦を行う見通し。
復帰を決めた理由についてぱんちゃんは「12月、1月の段階ではそういうことは一切考えていなあったんですけども、謝罪をした後に関係者の方、選手の方、トレーナーさん、いろいろなジムの方とやり取りをして、いろいろな方がもう一度頑張ろう、スポンサーを含めて力を貸して下さる方がたくさんいることを知って、自分が見せられるのはリングの上しかないんだなと思って、早いと言われるのはもちろん分かるんですけれど、それでも自分が出来ることは今はこれしかないので何を言われてもリングに立とうと思いました」と話す。
宮田充KNOCK OUTプロデューサーは「事件の推移、進捗をぱんちゃん選手と弁護士を通じて伺っていく中で、警察の方からプロ活動を再開して問題ないという言葉をいただいたのがまず先にあって。ペナルティを与えるべきだと仰るのであればそれはそうなのかもしれないですけれども、KNOCK OUTとしてはそういうものを設けずにエキシビション、復帰戦を組む流れは私が決めたことなので、それに対して多くの意見をいただくかもじれませんが自分の責任として受け止めたいです。これが早いと思われるのか遅いと思われるのかはそれぞれあると思います。僕は一人のファイターとしてて最後に公式試合をしたのが去年の3月で、ブランクを開けさせたくない。咎めがあるのであれば試合出場はさせられないですけれども、それがないと決まった時点でこれは試合をさせるべきだなと判断したというところです。ブランクはおかない方がいいと思いましたし。置く必要がないと思いました」とし、選手としての今後を第一に考えての判断なのかと問われると「その通りだと思います」と答えた。
どのような気持ちでリングに上がるのかと聞かれたぱんちゃんは、「私を見たくないという声もたくさんあるのは分かっています。ただ自分がしてしまったことから逃げるのではなく、逃げることが一番恥ずかしいと思うので一生反省して、力を貸してくださった方や優しい言葉をかけてくださった被害者の方に一生感謝して、それでもリングに上がって拳で見せていく選手になりたいと思います」と話した。
復帰するのにあたって王座を返上することはモチベーションに影響ないのかとの質問には「マイナスから這い上がるという意味でリングに立たせていただこうと思っています。前のような王者として出るのではなくて、こんな状況でも応援してくださるファンの方、スポンサー様、関係者の方に少しでも恩返しをしていきたいという気持ちでリングに立ちます。今回起こしたことで本当にたくさんの方に支えられていたってことを、遅いんですが初めて気付いて。自分のためというよりも、宮田さんも家族も含めてその方たちに恩返しがしたい。
被害者さんもリングに応援に行くので必ずベルトをもう一度巻いてくださいと言ってくださっているので、その姿も絶対に見せたいと思うし、やるからにはこんなことを起こしてしまった以上、強さをもっと追及していかないといけないと思うので、格闘技をやるからには今まで以上に上を目指していこうと思っています。知名度とか地位とかそんなのではなくて強さって思っています、今は」と被害者からも激励を受けたと明かした。
謝罪会見よりもYouTubeにて謝罪の動画を先に公開した件については「全て自分で何も決めたらいけない状況なので、全て警察、弁護士さん、家族、宮田さんに相談して決めていて、会見については1月のでは出来ない状態だったので。ご自身の活動は再開してもOKということだったので,(逮捕された)次の日に出てきてから毎日毎日、謝罪を早くしろとの声もいただいていて、記者会見(が出来るようになること)を待っているともっとファンの方が怒ると思ったので自分の方で先に出させていただきました。(YouTubeの)広告の件についても言われて外して、そこは本当に反省しています」と説明。
なお、事件のことはコメントしてはいけないと警察から通達されたことについて、宮田充プロデューサーは「まだ解決していない状況なんです。まだ動いている話という状況なので事件についてはコメントしてはならないという状況です」と説明。ぱんちゃんは「全てにおいて時間はかかるということは伝えたいです。例えばですが、もし逮捕されて昔何かやっていないかを調べるのにも時間がかかりますし、詳しくは言えないんですけれど私のことを全て今までのことを洗う必要があるっていうので時間はかかっていますが、私はこれ以外には一切何もしていないということは伝えます」とした。