2019年7月21日(日)エディオンアリーナ大阪・第1競技場『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2019 Semi Final Round in OSAKA』にて、-61kg世界トーナメント準決勝戦に臨む第5代RISEライト級王者・白鳥大珠(TEAM TEPPEN)が、9日(火)千葉のTEPPEN GYMにて公開練習を行った。
3月に行われた1回戦ではヘクター・サンチアゴ(ブラジル)に延長戦の末に勝利を収めた白鳥。準決勝では優勝候補であり、1回戦で大雅を破ったラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者セクサン・オー・クワンムアン(タイ/ソーソムマイジム)と対戦する。
公開練習では那須川天心とのパンチだけのマススパーを行い、ミット打ちを披露。その後のインタビューでは「今週がラスト、もう少しで追い込みが終わります。ここまで順調にきていて、やっとセクサンを倒すイメージが頭の中でできてきました。あとはそこを詰めるだけです」と、セクサン攻略に自信のコメント。
「前回のRISEの映像、タイの映像も見て、チャンスは全然あると思います。蹴りとプレッシャーが強いのでそこだけ注意して、やっていることを出せれば間違いなく勝てると思う。一番はセクサン対策に限らず自分のスタイルですね。最近守りに入っていたのでその姿勢がよくなかった。それが試合内容にも影響しました。どう相手の穴を見つけてそこを突いて倒すか。バリエーションを増やして戦う、倒すことを意識しています」
セクサンを倒すイメージは「最初はなかなかできず攻略法が全然分からなくて、どうすれば倒せるのかなって。ここ最近は相手に合わせる癖があって、練習していてもイメージが出来なかったんですが、今はもちろん研究もして攻めどころも分かってこう行けば倒せるというイメージがついた。自分でも考えるし、練習中に周りに聞いたり、(那須川弘幸)会長に聞いたり、一緒に練習してそこでいろいろな情報を含めてやっとイメージが沸きました」と、かなり苦労してできたという。
練習は「特別なことはせず普段通りです。3月の試合が終わってからRIZINもあったので、ほぼ休みなくここまで来ました」と言うが、公開練習では二段飛び蹴りや飛びヒザ蹴りなどの“飛び技”を繰り出していた。
「練習では普段からしています。それもセクサンを崩すためのひとつの技かな。もっと戦いの中でバリエーションを増やした方がやりやすいんじゃないかなと思いました。同じ攻撃だけでは読まれてしまいますし、相手も相当な試合数をこなしているので、小手先の技だけじゃ崩せないと思う。そこは今まで以上に意識しています。そういういろいろな技を使えば派手さも増すし、いいかなと思う。より目立った戦い方が出来れば」と、有効的に使いたいとした。
7月4日にはボクサー時代に対戦した富岡樹(REBOOTボクシングジム=2016年12月に篠塚辰樹、2017年11月に白鳥にそれぞれ判定勝ち)との練習も。
「先週、久々にボクシングジムへ行きました。それはセクサン対策ではなく自分の中で攻め方、パンチの技術を上げるため。また、前に試合をやって負けている相手なので、スパーで何かを学べたらと。キックに来てボクシング時代にやっていたことを忘れていた部分があり、距離感やジャブなどをトレーナーと富岡選手にアドバイスをもらいました。1回しか言ってませんが、自分の中では収穫はありましたね。また違う刺激を入れて何かプラスになればと思って」
そして最後には「正直、ムエタイルールの試合を見ていると勝てないかなと思うけれど、今回はRISEルールなので。前回よりもRISEルールに合わせてくると思いますが、ムエタイとは違う、似ているようで違うと思うので、いくらでもチャンスはあるなと思っています」と、改めてセクサン攻略の自信をのぞかせた。