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【Bellator】堀口恭司に2度敗れたコールドウェルがまさかの判定負けで復活ならずも「こんなことで挫けたりしない」

2023/02/06 18:02

自分は勝つために生まれた。炎のなかで作り上げられたんだ

 ミハイロフのセコンドにはライトヘビー級王者のワジム・ネムコフの姿。コールドウェルにはフーフトとジョーンズがつく。

 1R、サウスポー構えのコールドウェルは右ヒザを突くと左ヒザも。その蹴り足を掴むミハイロフだが、コールドウェルは残すと、ミハイロフのすくい投げを切り返してバックを奪取。正対したミハイロフからトップを奪う。背中を着かせられるミハイロフ。腕十字狙いもコールドウェルは察知し、足をかけさせず。下からミハイロフは細かいヒジ打ち。コールドウェルは時折パウンドも強打は出来ず。

 2R、ワンツーのミハイロフにカウンターのダブルレッグテイクダウンからすぐにシングルバックを奪うコールドウェル。リアネイキドチョークを狙うが後ろ手を剥がすミハイロフは正対を試みる。そこを押さえ込むコールドウェル。ブレーク、スタンド再開。再びダブルレッグテイクダウンは、コールドウェル。

 3R、右インローのミハイロフ。コールドウェルも喧嘩四つからインロー。ダブルレッグからヒザ着き脇を潜るミハイロフ。金網使い立つコールドウェルは正対して立つ。四つから投げを外してワンツースリーのミハイロフ。

 ともに左差しで四つ組みからコールドウェルは大外刈を狙うが、それを残したミハイロフは脇をすくい上げて後方に投げると、コールドウェルの立ち際にスタンドバックについてゴング。

 判定は3-0(29-28×3)でミハイロフが勝利。驚きの表情のミハイロフは飛び上がってマットに横たわり歓喜。コールドウェルは勝者を称えてマットを降りた。

 1、2Rのコールドウェルはテイクダウンもダメージを与えられなかったか。厳しい判定で4連敗となった。

 試合後のコールドウェルは周囲から、「こんなことを言ってもしょうがないが、君が勝っていた試合だ」と声をかけられるが、「いや俺は勝てなかった」と返答。

 しかし、復活の光明を掴んだ元王者は、下を向くことはなかった。

「また負けの記録がついたけど、だからといって自分をそう決めつけられるつもりもない。自分は勝つために生まれたんだ。炎のなかで作り上げられたんだ。こんなことでへこたれたりしない」

 かくして、CBSに放送されなかったプレリミナリーの第1試合でコールドウェルは4連敗を喫したが、前戦でバルボーザに心を折られた敗者のままではない、その姿はファイトスポーツのファンから大きな反響を得ている。

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