2023年2月26日(日)11時から、東京・iTSCOM STUDIO&HALL 二子玉ライズにてプログラップリング大会『UNRIVALED2』の開催が決定。同日にアマチュア大会『UNRIVALED ALTANA』も開催される。
このノーギの大会に“ボンサイ柔術の秘蔵っ子”ムリーロ・タケシ・ソウザが参戦する。このタケシは、ボンサイ柔術の創始者でいまは亡きアジウソン・ソウザの四男。
“柔術界のサラブレッドファミリー”ともいえるソウザ兄弟は、長男・マウリシオ・ダイ、次男・マルコス・ヨシオ、長女・クリスチアーニ・ユカリ、三男・ホベルト・サトシ、そしてこの四男・ムリーロ・タケシがおり、その全員が柔術に携わっている。
タケシは、青帯時代に2018年のIBJJFサルバドールオープンで青帯3位入賞。2019年年末に紫帯に昇格すると、2020年2月に来日。その後、コロナ禍で大会が激減するなか、本人も試合よりも練習を重視。日本で試合を見せる機会は限られていた。
しかし、2022年4月のJBJJF主催「全日本柔術選手権」にいきなりエントリー。紫帯ミドル級(82.3kg)とオープンクラスの2階級を制して優勝。さらに2023年1月のASJJFでは茶帯で出場し、階級別・無差別のいずれも制している。
特筆すべきは、強豪ぞろいの全日本、茶帯のドゥマウともに全試合を一本勝ち(※無差別決勝は同門のギレルメ・ナカガワとクロースアウト)で勝ち上がっていること。
そのアグレッシブな極めの強さは、ソウザ兄弟をサポートするブルテリアの坂本健代表によると「サトシそっくり。まだ粗削りなところはありますが、常に一本を狙う姿勢は兄たちから影響を受けていると思います」という。
ノーギでの公式試合は少なく、今回ノーギでの参戦と思われる『UNRIVALED2』でベールを脱ぐソウザファミリーの末弟は、引き込みにマイナスポイントがつくなど、柔術家にとって決して有利とはいえないルールでどんな試合を見せるか。ボンサイ柔術で日々、サトシやクレベルたちとトレーニングしているタケシの実力は折り紙つき。
兄たちに比べ、まだ気持ちの優しさが目立つという22歳のタケシが、MMAに向かうかどうかはまだ未定だが、その片鱗を見られるかもしれない『UNRIVALED2』参戦だ。
対戦相手はまだ発表されておらず、国際戦も多く組まれた同大会でどんな相手が用意されるかにも注目だ(※【追記】アンドリュー・タケットと対戦)。
アンドリュー・タケット(FIGHT FACTORY/CHECK MAT)は、ウィリアム・タケットの実弟。アグレッシブな戦いで北米のグラップリングファンを沸かせている19歳のスーパーノヴァは、激戦区ADCCラスベガスオープンでWゴールド、IBJJFノーギワールズ紫・茶帯王者と戦績も十分。ウィリアムと共にどんなテクニックを披露するか。
Andrew TackettADCC Las Vegas Open 2022 優勝Midwest Finishers 185 lbs 優勝(2022)Who’s Next Tournament 3位(2022)IBJJF World Championship NOGI 2021 紫帯 / 2022 茶帯 優勝
【追加カード】▼-90.0kg UNRIVALEDルールジェイコブ・カウチ(PEDIGO SUBMISSION FIGHTING)イゴール・タナベ(IGLOO)
▼-77.1kg UNRIVALEDルールアンドリュー・タケット(FIGHT FACTORY/CHECKMAT)ムリーロ・タケシ・ソウザ(BONSAI)
▼-65.8kg UNRIVALEDルール上久保周哉(頂柔術)吉岡崇人(徳島柔術)