2023年3月5日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT “BLAZE”』の第2弾記者会見が、1月20日(金)都内にて行われた。
KNOCK OUT-RED -64.5kg契約3分3R延長1Rで、KNOCK OUT-BLACKライト級王者バズーカ巧樹(菅原道場)vs.不可思(クロスポイント吉祥寺)が決定。この試合はヒジ打ちあり、首相撲無制限で行われる。
バズーカは2020年2月のKNOCK OUT無法島GPの決勝戦で西岡蓮太に判定負けを喫するも大きなインパクトを残して“覚醒”。8月大会では丹羽圭介に判定勝ちしてKNOCK OUT-BLACKライト級王座を奪取。2021年10月にはWMAF世界スーパーライト級王座決定戦で勝利し、二冠王となった。しかし、2022年は6月のシュートボクシングでは乱戦の末に笠原弘希にヒジでカットされてTKO負け。8月には『鉄拳14』でテープパットとドロー、11月はTAaaaCHANに辛勝と精彩を欠いている。戦績は27勝(10KO)9敗3分。
不可思は様々な団体で試合を行い、合計5本のベルトを獲得。2019年6月にK-1へ初参戦、佐々木大蔵に流血TKO負けを喫して初陣を勝利で飾れなかったものの、2019年12月には大和哲也にKO勝ち。2020年3月にK-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の安保瑠輝也に挑戦したが判定で敗れ王座奪取ならず。2022年は4月に小嶋瑠久をTKO、9月に大野祐志郎をKOに破ったが、12月に林健太に敗れた。戦績は43勝(20KO)18敗2分。
宮田充KNOCK OUTプロデューサーは「当初2人には別の相手で考えていましたが、不可思選手が会見の中で『出る以上はKNOCK OUTの選手と戦いたい』ということで切り替えて、本来バズーカ選手は62.5kgの王者で不可思選手は65kgで戦っているんですけれども、バズーカ選手は最近契約ウェイトで63kgだったり63.5kgのスーパーライト級で試合をしているので、契約ウェイトとルールを調整したところREDルールの64.5kgというところで両者合意を得られました」と、このカードが実現するまでの経緯を説明。
「不可思選手は元々KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王者に輝いたり、REBELSでムエタイの王者に輝いたこともあります。ヒジ打ちは本来得意とするところだと思いますし、ムエタイの戦い方も心得ていると思います」と、REDルールでの不可思に期待を寄せる。
不可思は「今のKNOCK OUTの王者という一番いい相手を用意していただいて感謝しています。感謝の気持ちを込めてしっかりぶっ倒したいと思います」と挨拶。するとバズーカは「僕のこと知っていますか?」と問いかける。
「もちろん知っています。KNOCK OUTの看板選手の一人というイメージでした。試合が決まって試合映像を見ましたが、バズーカという名前なのでめちゃくちゃ来るのかなと思ったら意外とちゃんと戦っている印象です」と、名前と戦いぶりのイメージが違うと評した。
対するバズーカは不可思の印象を聞かれると「すかしたカッコつけ野郎。あと寺の子らしいのでここで成仏させます」と言い放つ。さらには、フェイスオフでバチバチに睨み合ったことに不可思は「イメージ通りな感じでした。バチバチ来るかなと思っていたので」と答えると、バズーカはなぜか「ハーフ」(不可思はタイとのハーフ)とひと言。
バズーカが「火薬は着々と補給中です」と3月にぶっ放すと言うと、不可思は「じゃあ、当日にそれをリングの上で爆発させてあげられるように頑張ります」とニヤリ。
ルールと契約体重について、不可思は「いつも65kgでやっていて、64kgだとキツいなって感じで。64.5kgなら何とかいけるかなと思ってお願いしました。ヒジありはどちらでもくらいの感じだったけれど、KNOCK OUTに出るなら、いつもK-1でヒジ無しなのでせっかくだったらヒジありでやった方が面白いと思ってヒジありで受けました」と説明。
バズーカは「体重は別に何でもいいし、ルールもヒジありの方が粉砕できると思うので楽しみます」と、不可思を“粉砕”すると語った。