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【RISE】兄は飛雄馬で弟は宙太、『巨人の星』ファンの父にスパルタで鍛えられた常陸が王座奪取狙う

2023/01/18 21:01
 2023年1月28日(土)東京・後楽園ホール『RISE 164』にて、RISEスーパーフェザー級王者チャンヒョン・リー(韓国/RAON)のタイトルに挑戦する同級2位・常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA)が18日(水)都内にて公開練習を行った。  気合いの入ったパンチのミット打ちを披露した常陸は、ひとつの引き分けを挟んで8連勝中(7KO)の強打をミットに叩き込んだ。 「いろいろ練習していることがいっぱいあるので早く試したいですね」と笑顔で試合が待ち遠しいという常陸。 「年末年始も基本は変わらずにずっと練習していました。試合がある時はいつもそんな感じ。いつも通りの自分の感覚で練習をして。無理に気負いせず、練習も楽しんで追い込んでいる。リラックスして楽しんで出来ていますね」と、タイトルマッチだからと言って特別な緊張もないとした。 「素直に『ようやく来たな』っていう。RISEのベルトをまずは目標にしてやっていたので、王者にならないと仕方ないと思ったので。やっと来たなって嬉しさがあります」と、13戦目で迎えるタイトルマッチに喜びが隠せない。 「出来れば早く(タイトルマッチを)やりたい気持ちは何回もありましたが、そんな焦りもなかったというか。一戦一戦強くなっている実感があったので、試合と期間を重ねて強くなってきたので強くなってから挑戦してもいいかなって思っていたので。強くなったのでいいタイミングだなと思います」と、満を持しての挑戦だ。  王者に関しては「シンプルにこれだな、チャンヒョン・リーの強さはこれだなっていう。やっぱり強かったなって印象です」と、昨年7月の一馬戦、9月の中村寛戦(いずれもリーがKO勝ち)を見て思ったとする。 「スロースタータ―なのかスタミナも気持ちも強くて徐々に上がってくる選手なので、後半上がってくるのでローとボディで削って仕留めるスタイルが突き抜けていると思う。自分はやってみないと分かりませんが、そうなることも想定していますし、そうなった場面でも戦えるし、そこに持っていく前に倒す練習もしているので、リングの上で試したい気持ちが強いですね」と、どの局面も想定して対応できるという。  今回は3分5R。「今回はそこもしっかり想定に入れて5Rの戦いというか、スタミナももちろんそうですし、集中力が一番大事だと思うのでそこをやっているので。序盤で倒せれば一番いいけれど(長期戦になっても)大丈夫です」と、自信があるようだ。  同門のYA-MANや宮城大樹会長からは「YA-MANは『いけるっしょ』と。2Rくらいでいけるんじゃないって言ってくれます。会長はそれこそ自分がこれをやりたい、これが当たりそうだけどどうですか、こうしたほうがいい、ってやりとりをしながら組み立てているので。一緒に思っているのは、相手をしっかりとデカく見ています。油断はせずに、イメージはデカいイメージで徹底して油断せずに対策しています」とする。  これまでリーと対戦してきた日本人選手は、真っ向勝負で打ち負けている。常陸も真っ向勝負を挑むのかと聞かれると「そこは内緒です。確かにその場面がチャンヒョン・リーは強いと思いますが、そこでも自分は負けないと思う。打ち合いたいです。打ち合う場面も作りたいと思うので。打ち合いに来てくれた方がチャンスかなと思う」と、逆に打ち合った方が自分にチャンスが生まれると答えた。 [nextpage] 常陸飛雄馬は本名  常陸飛雄馬(ひたち・ひゅうま)はリングネームかと思いきや、本名なのだという。「父が『巨人の星』の大ファンで、自分を飛雄馬と名付けて、弟には宙太(伴宙太)と付けてもらいました」と言うが、「野球は1ミリもやりませんでした(笑)。自分はサッカーとかで。そんなに野球が好きだって無理強いはされなかったのでありがたいですね」と野球を強要されることはなかった。  常陸自身は「『巨人の星』はちょっとだけDVDで見たくらいです。なんか凄いギブスを付けているところとか、お父さんがキレるところとか、うさぎ跳びしているところとか」とあまり『巨人の星』には興味なかったが、「うさぎ跳びはやっていました(笑)。父がスパルタで勝負事に対して厳しかったので、走ったり、階段ダッシュとかで遊びに行けないんです。一番キツかったのは、3時のおやつが毎日ササミだったことです(笑)」と、父親はまさに星一徹だったそうだ。 「サッカーをしていたので、トップに行って欲しかったんでしょうね。メンタルや体力の基礎は小さい頃に作られました」と言い、「根競べでは絶対に負けない。そこでも負けないです。自信あります。根性、メンタルでは負けられないです。うさぎ跳びで鍛えてきましたから(笑)」と、父に鍛えられたメンタルに絶対の自信を持つ。  では、大リーグボールに匹敵する必殺技は常陸飛雄馬にあるかと聞かれると「僕の大リーグボールはフックですね。左右どっちも得意なんですよ」と、左右どちらのフックにも自信があるとした。  そして「どっちが倒れるか、どっちが強いのか、あまり想定できない展開になると思うので、それをワクワクしながら楽しみにしていて欲しいです」とファンへメッセージを送った。
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