合計5本のベルトを巻いた森井。特に激闘の連続となった「KING OF KNOCK OUT初代ライト級王座決定トーナメント」優勝は記憶に残る
2023年2月11日(土・祝)東京・大田区総合体育館『NO KICK NO LIFE』にて、森井洋介(野良犬道場)が引退セレモニーを行うことが発表された。
森井は1988年7月生まれの34歳。長野県出身。2008年2月に全日本キックでデビューすると、鋭く重いパンチで連勝を重ねる。2011年にWPMF日本フェザー級王座、2012年にWBCムエタイ日本フェザー級王座、2013年にBigbangスーパーフェザー級王座、2016年に全日本スーパーフェザー級王座を獲得。2017年には国内ライト級トップ選手が集まった「KING OF KNOCK OUT初代ライト級王座決定トーナメント」を全試合KOで制し、KING OF KNOCK OUT初代ライト級王座に就いた。
その後もKNOCK OUT、NO KICK NO LIFEで試合を続けていたが、2022年5月に安本晴翔にKO負け。この試合を最後に現役を引退することを決意したという。生涯戦績は47勝(30KO)12敗5分。師匠は外国人初のタイ・ラジャダムナンスタジアム王者となった藤原敏男と、同郷の先輩であり全日本キックのエースとして活躍した小林聡。
森井は“激闘王”として知られ、どんな相手にも真っ向勝負を挑んで数々の名勝負を刻んだ。2014年6月の駿太との文字通りの死闘や、勝次との決勝戦、ルンピニー現役ランカーのシントンノーイ戦など、キックボクシングファンを何度も熱狂させた。
15年のプロキャリアを終える森井は「2008年2月にデビューをして15年間必死に突っ走ってきましたが、この度NO KICK NO LIFEの場をお借りして引退をいたします。最後試合という形ではないのですが、感謝の気持ちを伝えたいと思います。森井洋介らしい引退セレモニーをしたいと思いますので、どうか小野寺さん、よろしくお願いいたします!笑」と、同大会プロデューサーの小野寺力にセレモニーのプロデュースを依頼した。
なお、引退試合は行わずセレモニーのみの実施となる。今大会では元・日本ミドル級王者&WKBA世界スーパーウェルター級王者の緑川創(RIKIX)、ルンピニージャパン(ウェルター級)、MuayThaiOpen(ウェルター級)、J-NETWORK(スーパーライト級)と3つの団体で王者となった喜入衆(NEXT LEVEL渋谷)の引退試合も決定しており、平成キックボクシングの歴史を彩った3選手がそろって引退することとなった。