DEEPで二階級制覇を達成し、国内ライト級トップクラスで活躍した横田がまさかの参戦(C)DEEP
2023年2月に開催される『BreakingDown7』のオーディション動画が、朝倉未来のYouTubeチャンネルにて公開され、元DEEPフェザー&ライト級王者の横田一則が参戦することが発表された。
横田は小学生から柔道を学び、実業団まで柔道を続けていたが2004年9月のデモリッションでプロデビュー。その後はDEEPを主戦場とし、2007年2月にDEEPライト級王座を奪取。2008年の戦極ライト級グランプリでは決勝まで進出している。2012年2月にはDEEPフェザー級王座も獲得して二階級制覇を達成。ONEにも参戦し、2018年6月にDEEPでの石川英司戦を最後に引退した。現在は格闘技ジムK-Clannを率い、現DEEPフェザー級王者&元RIZINフェザー級王者の牛久絢太郎を育て、RIZIN女子スーパーアトム級王者&DEEP JEWELSストロー級王者の伊澤星花を指導するなど指導者としても手腕を発揮している。
(写真)2021年2月のDEEP 100回記念スペシャルエキシビショングラップリングタッグマッチに出場した横田
オーディションに参加した横田は「BreakingDown6で萩原選手と秀虎選手のセコンドをやらせていただいて、いや凄いイベントだと。自分ももう1回やってみたいなと、もう1回チャレンジしてみたいなと思って今回応募させていただきました」と、セコンドとして見ていて試合をやりたくなったと応募の動機を説明。
「ひな壇で戦えるのは西谷君くらいだと思いますけど」とディレクターから指名を受けたのは、DEEPで活躍するプロファイターで朝倉未来門下の西谷大成。
(写真)BreakingDown7では元プロボクサーの池水達也に判定勝ちした西谷
西谷は「全然戦えますけれど、ぶっちゃけた話、格闘技を引退して、元DEEPのチャンピオンってことは凄いことなんですよね、本当に。皆さんが思っているより凄いことで。ですけど引退した選手が今やっている僕、中堅選手かもしれないですけれど現役の僕に勝てるのかってのがマジ気になりますね。どうですか?」と問いかけると、横田は「ウチの弟子がDEEPの現役王者で、この前RIZINで負けてしまった牛久って言いますけれど、全然負けないですよ。いま打撃やったって。ウチの現役選手とやったってマジで負けないです」と、現役選手と互角以上に戦えるとする。
「本当ですか?」と懐疑的な西谷の試合を見たことがあるかと聞かれた横田は「もちろんあります。元気のあっていい選手だなって思うけれど、まあ、まだまだ俺のレベルじゃないなっていうのは」と、自分のレベルに達していないと答えた。
「ルールは何で体重は?」と西谷から聞かれた横田は「絶対キックでいいですよ。総合でやったら負けないんで。どうやったって」と答え、西谷はBreakingDownですけどね。DEEPじゃないんで」と言うが横田は「1分でやるなら打撃でしょう」と、1分間の戦いなら打撃がいいと主張。西谷も「同じく。そうしましょうか」と同意し、DEEPの新級ファイター対決が実現することとなった。
2021年2月のDEEP 100回記念スペシャルエキシビショングラップリングタッグマッチに出場した横田は、GRABAKA出身らしくグラップリングの強い選手だったが、実は本人はキックボクシングにかなりの自信を持っており、シュートボクシングの試合も含めて3勝1敗の戦績。
アルバート・クラウスやドラゴから勝利を収めているファディル・シャバリを投げによるポイントも含めてだが勝利しており、Krushでは国内ウェルター級~スーパーウェルター級トップクラスだった廣野祐には敗れるも判定まで粘っている。西谷は現役バリバリでこれから上がっていく選手だが、1分間の戦いなら横田の業師ぶりが発揮されるだろう。
引退して約5年が経つが、現役選手を相手にしてまだ技術は有しており、スタミナなどの体力は衰えていても1分なら戦えるということだろう。今後、体力的な衰えで試合で勝てなくなった現役選手・元選手が「1分なら」ということでBreakingDownに出場してくるケースが増えてくるかもしれない。