【RIZIN】4連勝の鈴木千裕「KOか一本で締める。バチバチに殴り合っていきたい」「ここで勝てば来年タイトルマッチ」平本蓮のことは「意識しない」

　2022年12月31日(土)さいたまスーパーアリーナ『湘南美容クリニック presents RIZIN.40』に出場する全選手の個別インタビューが、29日（木）都内にて行われた。

　フェザー級（66.0kg）5分3Rで中原由貴（マッハ道場）と対戦する鈴木千裕（クロスポイント吉祥寺）は、「やっと大晦日が来たなって感じです。やっと大晦日試合できるなって気持ちですね」と試合が待ち遠しい様子。

　試合のテーマはずばり「KOか一本で締める」こと。「強化してきた部分はKOしないといけないので、打撃のスキルをさらにやっていこうと。基本に戻ってゼロから一般会員さんがやるようなジャブ、ワンツー、基本をやり直しました」と打撃をさらに強化してきたという。

　寝技の展開になった場合も「総合格闘技なのでそこは上手くやって行こうと思っていますが、倒されない（テイクダウンされない）という感じですね」とした。

　中原には「グラップラーのイメージが強いです。レスリングが強い選手。レスリングに自信を持っているから打撃が（思い切り）振れるのかなって」との印象を持ち、「自分はバチバチに殴り合っていきたいので殴り合いになることを予想したい」と殴り合いをしたいとする。

　この試合が“裏メイン”とファンからも言われていることには「それは純粋に嬉しいです。裏メインと言ってもらえるのは。でも悔しい面もあります。裏のメインなので。しっかり表に出てメインを飾れる選手にならないといけない」と複雑な感想もあるという。

　鈴木も中原も4連勝中。厳しい試合になると思われるが、「みんなが認めていますよね、強いって。僕もパンクラス出身で同じ時に試合をしていたので、意地がある。同じ舞台に出ていたので負けられない。ここで勝たないと王者になれないです」と、ここを突破してこそ王者に近付けると意気込む。

　1年を振り返ると「良くも悪くも上げ下げが激しい1年。でも結果的に大好きな格闘技を年の最後まで出来ているので最高の1年だと思っています」と、大晦日にも試合があることを嬉しく思い、周囲からの雑音も「関係ないんですよね。僕は格闘技をやりたくてずっとこうして選手やっているので、それが出来なくなったら雑音にもあたってしまうがやれているので何とも思わないです」と格闘技に集中できているとした。

　ちなみに昨年の大晦日は「普通に練習していたと思う。去年のことは覚えてないですね、今年1年が濃かったので。でも自分のことなので練習していたと思う」とのこと。「普通に（大晦日RIZINを）見ていて自分は何でここにいるんだろうって。命がけで格闘技をやっているのに年末に格闘技が出来てないんだろうって悔しさがあった」とする。

　以前、コメントで「自信が確信に変わった」と発言していた事の真意を聞かれると「このRIZINで王者になれると思ったからです。戦って俺だったら勝ち続けて王者になれるって確信に変わった。まだ自分自身若いので成長スピードが速いんですよね。僕の格闘技センスも含めていけるなと。今まで半信半疑だったけれど試合をしていくうちに今の俺ならできるって思いました」と手応えを感じているようで「僕が思うのはここでしっかり勝ったら来年タイトルマッチがあると思うので、王者のクレベル選手か、それ以外にふさわしい選手なんて3人くらいでしょう。その人たちかなと思っています」と一気に上位陣に挑んでいきたいとした。

　自身の成長については「技術面もそうですが、そこに力に頼らない技術が付いてきたこと。前はパワーだけだったので。力の世界だと思っていたけれどそうじゃないってことを目の当たりにすることが多かったですね。技術もないと勝てない競技だって気づきました」と、技術面での成長を感じているという。

　前回の試合からスパンが短い事には「準備は特に。常日頃から練習しているのでいつ来ても大丈夫にしているので問題なかったです。大きい怪我がなければやりたいスタンスなので。短いとは思いますけれど、特に自分の中では大きな障害ではない」と答え、足と拳の怪我については「まあ、完全に治っているかは試合で打ってないので分からないけれど別に関係ないです。日常に支障が出るような怪我じゃなくて、ドクターがいて治る怪我なのでヤバいとかはないです」と、関係ないとした。

　また、因縁の平本蓮が同じ大会に出ることについて聞かれると「（意識することは）無いですね。僕の相手は中原選手であって。そこに変な意識を燃やしても何も進まない。それに、燃やすのは僕じゃない。それが格闘技です。勝負してハッキリつく。それが競技。会社じゃないので実力・実績がハッキリする。妬むのは僕側じゃないですね」と答えた。