2022年12月28日(水)東京・両国国技館『INOKI BOM-BA-YE×巌流島 in 両国』(U-NEXT生配信)にて、宇佐美秀メイソン(日本/空手)と対戦するため来日したアルバート・クラウス(オランダ/キックボクシング)が、“戦友”魔裟斗との再会を果たした。
(写真)再会を喜ぶクラウスと魔裟斗(C)魔裟斗チャンネルより 2人の再会は魔裟斗のYouTubeチャンネルにて公開された。魔裟斗はクラウスが宿泊しているホテルを訪ね、笑顔で迎え入れたクラウスとハグ。2人は2002年5月の「K-1 WORLD MAX 2002~世界一決定戦~』のトーナメント決勝戦を争い、クラウスが判定勝ちで初代世界王者になると、2002年10月に再戦してドロー。2003年の同トーナメント決勝戦でも対戦して今後は魔裟斗がKO勝ちでリベンジして世界王者となった。その後も2004年(魔裟斗判定勝ち)に対戦して、両者の対戦成績は魔裟斗の2勝1敗1分。クラウスは魔裟斗の最初のライバルだった。
魔裟斗43歳、クラウス42歳で久しぶりの再会。魔裟斗が「なんでまだ戦ってるの?」と聞くと、クラウスは「4週間前にオファーが来て、そこから減量を始めて今回また試合することになったんだ」と答え、魔裟斗は「いい体格に見えるよ」とグッドシェイプだと称える。
クラウスは「試合は4~5年ぶりかな。最後の試合はオランダでやる予定だったが計量前日にコロナで全部止まっちゃって。それが最後の予定だった試合だ」と、引退試合をやることがなく時が過ぎてしまったという。
「もう一度日本に来る夢はかなったよ」と言い、「まだいくつか夢があるんだ。やりたい夢のひとつは日本でボクシングの試合がしたい。日本を代表してメイウェザーとボクシングの試合が出来たら最高だね」とボクシングの試合をやってみたいとし、もうひとつは「魔裟斗とエキシビションで戦いたい」と話した。
「僕らもまたエキシビションでいいからやろうよ。僕たちは初代K-1 MAX王者を懸けて戦ったんだから。リアルじゃなくてエキシビションでいいからみんなに見せよう。エキシビションでもファンは楽しんでもらえると思うよ」とクラウスが申し出ると、魔裟斗はなかなか答えなかったが「じゃあ、何かの機会があったら」とようやく承諾。クラウスは「僕らのエキシビションには特別な意味がある。最初のK-1 MAX世界王座を懸けて戦ったんだからね」と、魔裟斗との試合に特別な思い入れがある様子。
魔裟斗も「クラウスとの最初の試合を覚えている。パンチがめっちゃ強かった。初めて、あんなに強いパンチをもらったのは」と回想し、2人はK-1 WORLD MAXの思い出話に花を咲かせた。
クラウスの息子グラドゥス・クラウスも紹介され、魔裟斗は「強いなと思った。戦いのスタイルがキミに似ていると思ったよ」と注目しているとし、クラウスは「息子とスパーリングはたくさんするね。たまに12Rやってボコボコにされるよ(笑)。いろいろな人と練習してきたけれど、ダニエル・ギタ、リコ・ヴァーホーベンらヘビー級選手とやってもボコボコにやられることはない。でも息子にはボコボコにやられるんだ」と嬉しそうに話す。
グラドゥスは「今はオランダのナショナルチームにいて、まずはオリンピックを目指し、その後プロに転向する予定」だと言い、魔裟斗は「カネロと戦いなよ。楽しみだね」と期待した。
現在はアンディ・サワーとも近いエリアに住んでおり、たまに会うこともあるというクラウス。「僕らはあの時代に戦うことが出来て本当に運がいいと思っている。K-1MAXは過去最高のリングだと思うから。中国でもGLORYでも試合をしてきたけれど、K-1MAXとは比較にならない」と、魔裟斗と共にK-1 WORLD MAXを懐かしんだ。