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【NARIAGARI】皇治が新団体とBreakingDownの違いを語る「何も努力していない不良を有名にしたいわけではなく、真剣に頑張っていて志が熱い選手を使いたい」=会見全文

2022/12/15 19:12
 皇治(TEAM ONE)がプロデュースする新イベント『NARIAGARI』の会見を15日に行い、大会を「SmartNews」の格闘技チャンネルで無料独占配信すること、「BreakingDown」との違い、ルールや賞金、1月7日に東京と大阪でオーディションで行うこと、参加資格はプロ・アマを問わないこと、などを明かした。また、将来的には、盟友の青木真也の協力により「MMAルールとかも入れていけたらいい」と語った。  会見には、皇治とともに、同大会を配信するスマートニュース株式会社執行役員・日本コンシュマー事業責任者の野辺一也氏、「NARIAGARI」統括責任者・星野聡代表、atomos創設者・Tokyo Culture Clubプロデューサーの本明秀文氏、Tokyo Culture Clubプロデューサーの藤原一正氏が登壇。今後の『NARIAGARI』の展望を語った。 自分も地方から11年かかってやっとK-1に上がった。埋もれている選手を発掘したい ──『NARIAGARI』の開催経緯をお願いします。 「お忙しいところありがとうございます。そうですね、このNARIAGARI、自分はね、ホンマにこうしてね、たくさんの人に支えられて、こんな特に何がズバ抜けてるとかないですけど、皆さんに支えられたおかげでこうなれたので、まだまだ自分自身も“成り上がり”たいですけど、最低限のところにはこれたかなと思っています。  地方にもたくさんの、努力してもなかなか有名になれなかったりメジャー舞台に行きたくても行けない選手が山ほど居てると思うので。自分は地方から11年かかってやっとK-1という舞台に上がって、そこから勝ったり負けたり張り切って頑張って、やっとRIZINという舞台に上がれたので、そういう地方で埋もれている選手をちょっとでも発掘させてもらえたらと思い、こういう大会をやりたいと思い、開催することになりました。だから皆のそういう、夢を追っているヤツらの踏み台になれるような団体になれればいいなと思っています」 ──ルールは? 「ルールは、とりあえずキックボクシングとボクシングルール──パンチのみのルール、それで立ち技でやろうかと思っているんですけど。MMAもね、世界の青木真也が協力してくれるっていうことなので、MMAルールとかも入れていけたらいいとは思っているんですけど、まずは第1回は、パンチのみキックルールで3分1Rでやろうと思っていまして、最近流行っているBreakigDownとかも素晴らしいとは思うけど、自分が思っているのは何も努力していない不良とか、ちょっとヤンチャな子たちを有名にしようとしているわけではなくて、真剣に頑張っていて少しでも格闘技を盛り上げたいと思ってくれている、オタクだろうが不良だろうが、そういう志が熱い選手を使っていけたらと思っています」 ──皇治CEOの「新しい試み」とは? 「『皇治CEO』っていいですね、めちゃくちゃかっこいいじゃないですか」 ──呼び名も直前に決まりましたからね。 「言うたらアカンやんか。最初“プロデューサー”やったんですけどね、いやあ“CEO”がカッコええ言うてね。それ言うたらあかんやんか、ホンマ(笑)。いや、でもね、実際自分と隣にいる聡さんとこういう舞台を作っていけたらいいな、という話をしたときに、たくさんの人たちが支えてくださって、なんと世界の『SmartNews』さんが協力して配信してくれるとなって、本当に心強くて。こんなに心強いことはない。やはり“世界の田中”になれば、“世界のSmartNews”がサポートしてくれるんやなと、感動しております」 NARIAGARI統括責任者 星野聡 「責任者をやらせていただきます。皇治選手からお話があったように、いち皇治ファンとして、いち格闘技ファンとして、皇治くんとこういう大会をやりたいという話になったときに、彼の思い描いていることを形にしたいなと強い思いを彼の言葉から聞いて、胸打たれて一緒に開催することを決定しました。未熟な部分もありますが精一杯、皇治くんがやりたいものに向かっていち格闘技ファンとして頑張っていきますのでよろしくお願いします」 atoms創設者・Tokyo Culture Club プロデューサー 本明秀文 「皇治さんとはお話させてもらってこの熱い格闘技に燃える心みたいなものを、日本だけじゃなく世界に伝えてもらいたいなと思って、そういう心意気に賛同させてもらって参加させてもらっています。たとえばまずは初めはアジア、そのあとアメリカとか、本当に強い団体になるといったらおかしいですけど、そういった世界に羽ばたけるような、日本の若者にチャンスをあげる皇治くんに賛同する、みたいな。そういったところで今回参加させていただいているんですけど、今日はありがとうございます」 Tokyo Culture Club プロデューサー 藤原一正 「いま先ほど本明社長がおっしゃったように、Tokyo Culture Clubといって東京限定ではないんですけど、日本のスニーカーカルチャー、ファッション、アート、格闘技、いろんな文化を、食文化含めて世界に発信できるようなクリエイティブチームを今作っておりまして。そのなかに皇治くんとのプロジェクトもいつも入っているので、こうやって皇治くんの新しいプロジェクトに僕たちも全力を傾けて盛り上げていきたいと思います。よろしくお願いします」 最近エンタメファイターが流行って、実力あるやつがなかなか名前が売れない状況がある。この団体を使って、踏み台にしてもらいたい ──皇治選手、今後の展望は? 「まず、『自分がこういう団体をやらしてもらいたい、やるんです』とRIZINの榊原(信行)社長に相談させてもらったら、すごい快くバックアップを、それこそ鈴木(芳彦)アナもそうですし、いろんなかたちで協力してくださっているので、まず榊原社長には感謝していますし、RIZINの皆さんには感謝しています。  今後の展望、自分はね、さっき本名社長が『この大会を大きくして海外に行ければいい』と言ってくださって、それはすごく光栄で嬉しいんですけど、まず自分が思っているのは、この団体を踏み台にしてもらって、強いけど──最近ね、ちょっとエンタメファイターが、エンタメ枠の選手がバッと有名になる、みたいなのが最近流行っていて、なんか実力あるやつがなかなか名前売れないっていう状況があると思う──実力ある選手がどんどん活躍してほしいと思っているので、自分の名前とかこの団体を使って、踏み台にして、どんどんRIZINとかK-1とか大きい団体に上がってもらえれば、そういうメジャー団体に強い選手が行けば、もっと日本や世界に行き届くようになると思うのですよね。  そうなれば格闘技自体がもっと発展するので、この団体自体が大きくなるのも理想ですけど、まずはそういう強い選手を作って、RIZINやK-1、大きい舞台にどんどん輩出していけたら、それが自分ができる格闘技界への恩返しかなと思っています。……そこは誰かツッコまな!『お前が言うんか? それって! エンタメでお前上がってきたんちゃうんかい』って(笑)」 ──オーディション参加者、受けたい方を公募中? 星野 一般応募していて、昨日20時から24時に応募回線がパンクしてしまい、今修復して、本日から21日の来週水曜まで伸ばしてやります。またこの会見でさらに『NARIAGARI』を知ってくださった皆様は、もう1週間ありますで、引き続きよろしくお願いします。昨夜はサーバー(ダウンで)ご迷惑おかけして申し訳ございません。  オーディションは2023年1月7日(土)、大阪・東京で午後1時から。詳しい場所は後日発表となる。 野辺 まずスマートニュースをダウンロードしていただき「格闘技チャンネル」があります。バナーが表示されて誰でもLIVEで配信が観られます。 [nextpage] ぶっちゃけ素人みたいな子も多い。再生数とかよりも本気で上に行きたい、今パッと有名になりたいとかじゃなくて「格闘技で成り上がりたい」と思っているヤツらを選びたい ──「BreakngDownとは違う」と。どう違うのでしょうか? ルールは違うと。応募してくる人たちは「成り上がりたい」人たちだと。そういう思いはBreakngDownにもあるかと思います。違いが見る方としては難しいのですが、補足を。 「え、違うことないっすよ。パクリっすよ(笑)。いやいやBreakngDownはBreakngDownで素晴らしいんですよ。実際キャバクラ行ったりしても、お姉ちゃんらがBreakngDownの話をいっぱいして他のチャンピオンベルトしてる選手よりも、最近出てきた選手の名前をみんな言うので、それでキャバクラの姉ちゃんみたいな格闘技に興味ないライト層が格闘技に興味持ってくれて、RIZINとか何の格闘技でもいいですけど見てくれて『こんな選手がいんのや』って盛り上がってくれたらめちゃくちゃいい話なので、俺はBreakngDownもいいと思っているんですけど。  さっき言ったようにやっぱじゃあ、ホンマに頑張ってる奴ら、必死に、まあBreakngDownに出てる子らは今は頑張ってると思いますけど、ぶっちゃけ素人みたいな子も多いわけじゃないですか。そのなかで何年も必死に格闘技やって、自分が11年かかったんで、そういうなかで、いろんな団体のベルト巻いてても全然名前が売れていない、食っていけない選手が多いと思うので、そういう選手を中心に、選んで行けたらなと思っているというだけで、まあそこが違いというか。違うかなと思っています。  だから本気で、再生数とかよりも本気で上に行きたい、今パッと有名になりたいとかじゃなくて格闘技で“成り上がりたい”と思っているヤツらを選びたいと思っています。だから他の団体でチャンピオンとか、実際応募を見たら、いろんな団体でチャンピオンになった子や空手でチャンピオンになった子とか、プロキックボクサーとかから結構応募が来ているので、そういう子たちを中心に選んでいきたい。  あと、賞金を出したい。皆さん『100万』って言ったら少ないと思うかもしれないですけど、実際キックボクサー、自分がデビュー戦のとき(ファイトマネーは)1万2千円とかだったんですよね。ほかの、今のファイターは分からないですけど、メジャー舞台に上がっている選手でも無名選手だったら10万とか? 下手したら一桁、何万円の世界だと思う。それでメシ食っていくのは無理だと思う。やっぱりメシ食っていくのが一番じゃないですか。練習も集中できないと思うから。  3桁の賞金出して、勝った人は練習もはかどるだろうし、いろんなところで、栄養もつくと思うので、ちょっとでも練習というか、成り上がることに対して力になれればいいと思って、賞金も出させていただきたい。  自分たちははっきり言ってプロの団体ではないじゃないですか。なのに賞金出るのはなかなかないと思います。そういうのでもちょっとでも力になれたらと思ってるので、全国のこれを見てくださっているお金持ちの皆さん、スポンサーにどんどんなってください」 ──賞金の勝ち取り方は? 「まず勝ったら。目立ったら? それもいいですね。一番再生数多かった人には俺から個人的に出しましょうか。ねえ? まあまあ、そんなんも面白いと思いますけど、今までの格闘技にない面白さをどんどん入れて行けたらと思っているので、みなさんも教えてください」 ──スマニュー内での盛り上がりは? 野辺 格闘技は確実に盛り上がっている実感。ニュースのなかでも、格闘技が当然記事になるケースも増え、閲覧ユーザーも増えてる。総合的な情報チャンネルを作りたいと格闘技チャンネルを今回作り、実際活躍している選手を直接サポートして、ファンを集めていく取り組みをしたいと思っています。 ──格闘家で皇治選手は何番人気でしょうか? 「めちゃくちゃ嫌なこと聞くじゃん」 野辺 スマートニュースにはそういう指標がないので、ファンにはそれぞれナンバーワンがいる。その方にとってその情報がばんばん表示される。我々は順位つけないので。 「ええこと言う。オンリーワンですよ」 [nextpage] 契約で縛らない。名前が売れたら自由に羽ばたいてもらって構わない ──RIZINの榊原CEOに相談したと。たとえば「NARIAGARI」の選手がRIZINに上がるルートの話とかも? 「それしかないですからね。自分らの団体をデカくしていくより、だいたい選手を縛るじゃないですか、契約してだいたいどこの団体もそうやと思うのですけど、縛って自分の団体が大きくなるように。はっきり言って選手は商品なので、商品になりひん選手は自分のなかではプロじゃない、価値がないと思っているのでね、みんな契約で縛ると思うけど、自分はそういうのまったくなくて、自分の団体でちょっとでも名前が売れたら自由に羽ばたいてもらって、RIZINだろうがK-1だろうが、どんどん格闘技をかき乱して、盛り上げてくれたらいいと思っています。もちろんRIZINの来年の大晦日に出られるような選手が出てきたら、俺は嬉しいなと思います」 ──ファンは「皇治CEO」も嬉しいが、選手としての試合は? 「俺はマルコメ(メイウェザー)一択ですからね。ホンマに。世界で何を俺のことをゴチャゴチャ言おうが、世界、日本でマルコメと喧嘩しているのは俺だけなんで、ストーリーあるじゃないですか。今までは(那須川)天心も(朝倉)未来もすごいですよ、すごいけどストーリーはなかった。いきなりバッと入ってきて、再生数や視聴率取れるからやったと思うのですけど、俺はマルコメとは因縁もありますし、TMTと1勝1分けですから、負けてませんからね。マルコメ、あいつ来るって言ってましたからね。俺はそこ一択ですよ。マルコメが今年の大晦日に来るというなら、俺はすぐ。でも7戦してるからゆっくりさせて。モテてしゃーない。大晦日女の子とゆっくりするんよ、ね?」 ──フライデーにも登場がないですが? 「もういいから! フライデーに登場がないじゃなくて、どんだけ登場してきたか。あんまり煽ったらあかんのです。おとなしくしたい、勘弁してほしい。ゆうちゃみと何ちゃら(玖村将史)に任せましょう。フライデーは、僕は卒業です!」 [nextpage] ホンマに選手を強いと思っているなら、練習試合だと思って、名前売るチャンスなので、出してあげてほしい ──あくまでこの大会はプロアマ問わず参加者を募る? 「そうですね、もちろんです。最初はやっぱりみんなBreakngDownの影響でヤンチャな子が多かったですけど、ホンマに格闘技を目指している子、マイナーな団体出るよりウチに出てくれたほうが、名前も売りやすいと思うのですよ。ホンマにそれでいいです。踏み台と思ってきてくれたら、何かそういう夢を追いかけている奴らの力になれたら、俺はそれが本望なので。だからプロにも来てもらってもいいですし、プロの団体のプロデューサーさんたちに言いたいのですけど、俺たちはまた違うジャンルなんで、別にプロのなんちゃらに加盟しているわけでもないですし、ホンマに選手を強いと思っているなら、練習試合だと思って、名前売るチャンスなので、出してあげてほしいなと思いますよね。そんな意固地にならないと。自分、自分てしてたら格闘技界は大きくならないぞ、と各プロデューサーにお伝えください」 ──BreakngDownはオーディションが話題になっていますが、オーディションの配信予定は? 「まあ、それはしようと思います。“ミクルン”に連絡して『あれどないしてやってんの?』と聞こうかなと思って。冗談ですけど、ああいうオーディションてありやと思うんですよ、今までにない形で。あそこから選手覚えられてると思う。自分らで言うと会見。会見があったから、自分の名前は売れたと思っているので、会見から、こんなにSNSブームなので、そういうのしっかり使って、それのプロのスマートニュースさんがついているので心強いですけど、そういうところからしっかり配信して、選手自身、自己プロデュースして、オーディション、煽りから全部盛り上げていけたらいいんかなと思ってますけど──最近あまりカッコ良くないSNSの使い方してる選手が多いので、男らしく、チン〇コついてる奴らばっかりなので、そのへんはかっこよく使ってほしいですよ。下手したらいじめとかね、そういうカッコ悪い使い方にもなるわけじゃないですか。情けない、戦わない相手に集団でワチャワチャ言うたりするのはカッコ悪い。みんな自己プロデュース考えて頑張ってほしいと思っています」 ──青木真也選手もオーディションに審査側として参加も? 「来ますよ。あいつは俺の弟なんで真也も来ますし、いま声をかけさせてもらっているのは、ホンマに成り上がった人たちに(審査員として)来てもらたくて、岩城滉一さんとか、大阪の人気ラッパーのMC TYSONさんに主題歌を作ってもらったり、協力いただいいて結構、渋い団体にしたいなと思います」 [nextpage] 分かりやすい戦い方が出来ればいいけど、泥臭くてもいい。俺がそうなんで。必死に戦ってくれたら ──こういう試合をしてほしいというのは? 「それはKOしてナンボなんで、判定は止めとけよ、と……突っ込まないと“どの口が言うとんねん”と(笑)。1人で滑ってるみたいになっていますが、いやでも、いいいですよ。もちろん分かりやすい戦い方出来ればいいですけど、泥臭くてもいいんですよ、俺がそうなんで。泥臭くてもどんだけへこたれても、必死に頑張ってきたら、続けた者だけですよ。勇気を持って続けた者だけ、一歩踏み出した者だけ、こうなれると思うので。どの世界でも。倒されることとか怯えずに、勇気を持って、不器用でも何でもいいんで、必死に戦ってくれたら、俺はそれでいいかなと思っています」 ──「技術」よりも「気持ち」を観たいと? 「そうですね。やっぱり気持ちあっての技術だとも思うので。気持ちがないと上に行けないしい、こういう舞台にも上がって来れないと思うし。気持ちがあっての技術なんで、強い心を持ってオーディションや大会に臨んでもらえたらなと思います」 ──最後に皇治選手から一言を。 「皆さんのご協力でこういいう団体が出来たので、無駄にすることなく、どんどんこのイベントから世界に挑戦できる選手が出てきたらと思っているので、本気に成り上がりたいやつらは、まだ応募できるので、どんどん応募してきてください」
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