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【Bellator】ミックス「RIZINは歴史的な夜だった。いまはギロチンで世界の誰でも絞め落とせる」×ストッツ「俺はマゴメドフより手強いぞ」、大晦日の対抗戦は「妬ける!」

2022/12/13 14:12
 2022年12月9日(日本時間10日)、米国コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナにて、『Bellator 289: Stots vs. Sabatello』が開催された。  日本ではU-NEXTで生配信された同大会で、優勝賞金100万ドル(約1億3700万円)の「Bellatorバンタム級ワールドGP」準決勝2試合が行われた。  メインのストッツvs.サバテーロは、5Rにわたり組んでコントロールしたサバテーロに対し、前進を続けたストッツがワンツーの左、グラウンドヒジ、ヒザ十字をセットし、スプリット判定でストッツがバンタム級王座防衛&GP決勝進出を決めた。  圧巻だったのは、コ・メインのパッチー・ミックス(米国)だ。  かつて元UFC世界王者のピョートル・ヤンと1勝1敗の戦績を持つダゲスタンのマゴメド・マゴメドフ(ロシア)を相手にミックスは、2R ギロチンチョークを極めて失神させ、決勝進出。マゴメドフにキャリア初の一本負けを記録させた。  マゴマドフの首を横に出したテイクダウンに対し、首に右腕を巻いたミックスは、マゴマドフの左足に左足をからめてハーフガードにして、最初はアームインギロチン、そして脇の下から左腕を抜いて、右手に左手のひらを当ててマッケンジーチンの形で絞めると、足をロックされ前転できないマゴマドフの身体から力が抜け、失神。  ミックスは「落ちてる」とレフェリーに伝え、レフェリーがマゴマドフの右手を持ち上げると、ダラリと落ちたことで、失神を確認。試合を止めた。  これでミックスがストッツとのバンタム級ワールドGP決勝に進出。両者は、ケージのなかでフェイスオフ。  ストッツが「俺はマゴメドフより手強いぞ」と煽ると、ミックスも「お前が今日見せたのより強いのは分かっている」と返し、ストッツが「サンキュー、お前もな。お前と話したかったぜ。今からメチャクチャ煽るからな。分かってるだろ、ベイビー。レッツゴー!」と互いに敬意を見せながらも、早くもトラッシュトークを繰り広げた。 [nextpage] RIZINは歴史的な夜だった。90秒のマジックが起きたんだ(ミックス)  ミックスにとっては、2度目の王座挑戦。今回は賞金100万ドル(約1億3千万円)のGP優勝もかかる。  2020年9月にフアン・アーチュレッタとのバンタム級王座決定戦で5R判定負けしたミックスは、当時キャリア14戦目にして初黒星を喫し、王座獲得に失敗。  しかし、その後もアルバート・モラレスを3R 肩固めに極めると、ジェームズ・ギャラガーも3Rにギロチンチョーク葬。堀口恭司にこそ一本勝ちを得ることは出来ずにバックを奪い判定勝ちも、今回のマゴメドフ戦のギロチン勝利で、再び連勝街道に乗っている。  試合後の会見でミックスは「俺がチョークアウトした。いまの俺は世界中の誰でも極めることが出来る。ジムではタップするのが普通だが、試合ではなかなかタップしない。だから絞め落として気絶させることができるんだ」とギロチンチョークに自信を見せた。  ミックスはエンリケ・バルゾラとの試合を見て、マゴメドフがチョークに弱いことを確信したという。 「彼は戦士の精神を持っていると感じたんだ。マゴメドフは真の戦士の掟を持っている。彼をチョークアウトしない限り、捕まえることはできないと思っていた。彼を落とすしかなかった」  ミックスはバンタム級GPで、自身が最もフェイバリットだと信じている。 「この週末、みんなに言っているんだけど、僕はこのトーナメントで優勝候補なんだ。どうする? これからが本番だ。俺が優勝候補なんだ。なぜか知りたいか? 決勝戦のあの2人(ストッツvs.サバテーロ)を見てみろ。あいつらも“チョークの先”に連れていける」  ミックスとストッツの勝者は100万ドルの小切手を手にし、暫定バンタム級のベルトを手にする。そこから、ヒザの手術からリハビリ中の正規王者セルジオ・ペティスとの王座統一戦が待っている。  スコット・コーカー代表は、GP決勝について「2023年の最初の数カ月で行われるはず」と明言。両者のメディカルチェックで問題なければ、早ければ2023年2月頃には決勝が行われる可能性も示唆している。  年内は、残すところあと1大会。それは「RIZIN」の名のもとで行われる対抗戦だ。  一本勝ちのミックスは、かつて参加した日本大会が、大いなるインスピレーションになったという。 「大晦日の『RIZIN.40』は、本当にエキサイティングな対抗戦だ。自分が出場した『RIZIN.20』(2019年大晦日に元谷友貴にギロチンで97秒 一本勝ち)は歴史的な夜だった。90秒のマジックが起きたというか。本当に自分のなかでも最高の日のひとつが、あの大会だった。今回も最高の選手たちが送り込まれる。Bellator陣営の選手たちの活躍を祈ってる。楽しみだよ」と期待を寄せる。  もうひとりの勝者ストッツは、自身が日本大会に出場したかったという。 「『RIZIN.40』は、ほんとうに妬ける! 日本に行きたかった。団体同士の対抗戦ってエキサイティングで、スーパー・クールだ! Bellator代表のみんなを応援しているし、すごいショーになるだろうね」。  年末の日本での対抗戦を経て、Bellatorは2月4日にエメリヤーエンコ・ヒョードルの引退試合にして、ライアン・ベイダーとの再戦から2023年シーズンをスタートさせる予定だ。
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