2022年12月10日(土)東京・後楽園ホール『RISE 163』にて、バンタム級(-55kg)3分3R延長1Rで、WMC日本スーパーバンタム級王者・加藤有吾(RIKIX)と対戦する同級5位・大森隆之介(EX ARES)が6日(火)大阪の所属ジムにて公開練習を行った。
大森は2020年1月のプロデビュー後、2021年7月に有井渚海に負け連勝がストップするもその後は田渕神太、良星、京谷祐希ら格上を次々と撃破し現在8戦7勝1敗(5KO)の戦績を持つ22歳。
公開練習ではビッグミットを使ったラッシュを20秒×5回行い、「試合3日前やぞ!」と愚痴りながらも完遂。最後には「ブラボー!」と叫んだ。
「仕上がりはバッチリです。めちゃくちゃ調子いいし、明日でも1週間前から出来る状態です」と絶好調だという大森。RISEフェザー級王者・門口佳佑(EX ARES)を始めとして試合が近い同門が多く「横を見ても追い込んでるし、後ろからも追い込まれるでいい状態で練習できています」と相乗効果でジムにも熱があるようだ。
「今まで追い込みで嫌やなと思っていたんですが、前回から前向きに練習に追い込めています。精神的にも育った気がします」と精神的な変化があったと言い、その理由は「ベルトを意識しているので。あと門口君がベルトを獲っているので早く並びたい気持ちがある」から。門口には刺激と嫉妬の「どっちもあります」とする。
「自分はコツコツ出来ないタイプなので、そこを治そうと今回は臨んできました。練習はずっと続けていたんですが、日によって変わるのでそこを直しました」とムラがあったのが直ったそうだ。
「食事から生活からちょっとずつ変えていって。練習で調子が悪いなっていうのが今回の追い込みでは一度もなかったです。試合がない時も出来るだけ節制したり、食事のタイミングを考えて、試行錯誤してやってみました。肉体的にもメンタル的にも充実しているので自信を持っています」というのが絶好調の要因。
加藤の名前を聞いた時は「最初聞いた時は、誰やねんコイツって感じやった」と言い、「試合動画を見ても強いし、めんどくさい相手だと思いました。でも、自分も分析したら僕の方がめんどくさい相手やと思ったのでめんどくさい対決では負けへん。めんどくささと意外性はナンバーワンのRISEファイターだと思っています」と、自分はめんどくさい戦い方をするファイターだと自認する。
「ヒジありの試合が多くてほとんど動画を見たんですがサウスポーとやっていることが多いですね。打たれ強くてパンチが強い印象です」と評し、「ボクシングが上手くて左フックは固い」と見る。それに対してどう戦うかと聞かれると「右のガードを上げます(笑)。シンプルが一番」と、シンプルな対応策をあげた。
逆に自分が自信のある技は何かと聞くと「この技が自信があるではなくて、どれも倒せる。だから何が来るのか相手は怖いと思う」と、どの技でも倒せると自信満々だ。
加藤は『NO KICK NO LIFE』を始め様々な団体で活躍し、名前のある選手だが「僕が見ているのは鈴木真彦選手のベルト。上位ランカーや志朗選手とやっていきたかったので、今回の話を聞いた時はこの人なんや、って思いました。名前があるっていっても何とも思わないですね」ともっと上を見ているという。
「加藤選手を逃さず倒します。勝ち方も意識ていますね。ただ勝つだけの試合はしないつもりです」と、試合内容も意識して加藤を倒し、バンタム級の上位陣に挑んでいきたいと意気込んだ。
そして最後には「12月にいろいろな試合が組まれていますが、僕が一番面白い試合をします。僕の試合しか記憶に残らない準備をしてきたので期待してください」と、自信満々のメッセージを残した。