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【RISE】原口健飛がショートの打ち合いに磨きをかけ「当たれば倒せるんちゃうかな」「打ち合いに挑戦していきたい」

2022/12/07 02:12
【RISE】原口健飛がショートの打ち合いに磨きをかけ「当たれば倒せるんちゃうかな」「打ち合いに挑戦していきたい」

2022年はパンチに磨きをかけるというテーマを持ってきたという原口(C)RISE

 2022年12月25日(日)東京・両国国技館『Cygames presents RISE WORLD SERIES / SHOOTBOXING-KINGS 2022』にて、スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1Rで、セルゲイ・アダムチャック(ウクライナ)と対戦する原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)が6日(火)大阪の所属ジムにて公開練習を行った。


 原口はパンチのみのミット打ちで、ワンツーをメインに強いジャブ、右ストレートをミットに叩き込んだ。

 ミット打ちの公開練習自体は「いつも同じなので違うことを」ということだったそうだが、「僕の今年のテーマはパンチなので。蹴りは磨かなくても出るから。ゾウガリーにしてもアダムチャックにしてもガツガツ前に来るファイターなので、短いショートの打ち合いをけっこう練習していますね。(フルコンタクト空手とは)また違いますが、やっと理想のショートの打ち合いが出来るようになってきました。ショートでも当て感というか、しっかりナックルを当てられるようになってきたので。当たれば倒せるんちゃうかなと思っていますね。ペットと試合をした頃から拳の強化をしていて固いパンチを磨いている途中です」と、得意の空手仕込みの蹴り技に加えて、ショートの距離でのパンチを磨いてきたと明かす。


 そのきっかけは「山崎(秀晃=今年6月のTHE MATCH 2022でKO勝ち)戦の時に打ち合って来る人に打ち合いで勝ったらカッコいいと思って磨き始めた(笑)」というものだが、「外国人選手に打ち合いで勝ったら自信にもなるし、打ち合いが全てじゃないですが、場面で打ち当って打ち勝てたら自信にもあるので打ち合いに挑戦していきたいですね」と、打ち合いになっても勝てる強さを身に着けるためだと話した。

「コンディションは動きもキレてきてバッチリです」と言い、対戦相手がザカリア・ゾウガリーから変わったことには「モチベーションは上がっていますね。変わったけれど、元王者の肩書きがあるのでモチベーションはさらに上がった。僕的には別にどっちでもいいかなと。練習内容を変えなあかんと思ったくらいで自分的にはおいしい。肩書きがある方が上がるし、グレゴリアンに勝ったと聞いたのでかなり強いし、世界的にも強いファイターだと誰が見ても分かるのでおいしいですね」と、むしろやる気が上がったとした。


 動画はあまりなかったとし、宿敵のGLORY世界フェザー級&RISE世界スーパーライト級王者ペットパノムルン・キャットムーカオと3度対戦していることも最近知ったという。「全部判定で負けているので、かなり身体が強いのは伝わってくる。ゾウガリーも負けているし、ペット強すぎ(笑)。ただただ強いなって感じです」とペットパノムルンの強さに舌を巻きながらも、自分が戦った試合とアダムチャックが戦った試合を比べて「参考にはならなかったですね。僕はあんなにミドルを蹴れないので。善戦したのは2回目の僕でした。多分、僕が唯一、ペットとやって腕とか背中が(ミドルを蹴られて)赤くならなかった人間やと思います」と、自信を深める。

 この試合をステップにもう一度ペットパノムルンとの戦いに漕ぎ着けたいかと聞かれると「まだ早いなと思っているので。もう少し世界の強豪を倒してファンと団体が『もう一回やってもいいかな』って思うくらい強くならないといけない。そのためにも今回勝たないといけない」と、海外勢との経験を積んでから3度目をやりたいとする。


 vs.外国人となると、やはりフィジカルの差が課題となる。それは「今回はフィジカルで勝てへんと思うので、だからこそ当て感ですね。フィジカルでカバー出来ひんところを狙って一発で斬るような試合になればいいかなと思っていますね。山崎選手の時もその作戦が成功したので」と、“一発で斬り落とす”ような技術でカバー。

「技の精度に関しては絶対に負けてないので。外国人はフィジカルがあるからこそ雑というか、ゴリ押しで効かへんとこも殴って来るイメージがある。日本人は賢いイメージがあるから、嫌なところを突いていくってイメージですね」と、日本人の特性を活かした戦い方で世界に勝ちたいとした。

 アダムチャックがサウスポーであることも「サウスポーに関してはペットの時から(対策を)やっているのでその延長戦でという感じ」と、以前からやっていることが活かせるとしている。


 ならば頑丈な相手にもKOを狙っていくのか、と聞かれた原口は「KOは狙って行かないですよ。僕が狙いに行ったのはロンペット戦しかない。倒れへんヤツに倒しに行っても倒れないので」と、KOは流れの中でとしたが「当たれば倒れるっすね」と精度を上げたパンチが入れば倒せると答えた。

「強気でい行くけれど、それがファイトスタイルに出るかと言ったらそうでもないので、気持ちはアツく、動きは冷静にって感じです」という原口。「vs.世界に勝ったことないのでvs.世界をしっかり撃破せなあかんと思っています。そこからですね」と、外国人トップ選手にも勝てるところをまずは見せたいとした。

 RISE×GLORYの大将戦に選ばれたことについては「(気持ちは)上がるけれど恐れ多い。自分でもビックリしていますが、任されたからには勝たなあかん」と気を引き締める。


 また、8月のペットパノムルン戦後の発言でネットが炎上してしまったことには「あれが別に燃えたのは僕が悪いとは思っていないし、あん時はあん時でほんまに思っていたことやから。ただ言い方は気をつけなあかんと思ったんですけれど、言ったことに関しては本心やったんで後悔はしてないですね。あれはあれでいい経験にはなったので。あれをもう1回やるかと言ったらしないですけれど、あれはあれで自分の成長につながったので結果的にはよかったんちゃうかなと思っていますね」と振り返った。

 そして「クリスマスということもあるので、しっかりと6vs.6で日本人が全員勝てるように頑張って練習するので応援お願いします。そして、大将として面白い試合をしてばっちり締めるので皆さん期待してください」とのファンへのメッセージで締めくくった。

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